約 969,145 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5664.html
36 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 17 43 08.86 ID DYIcnQgC0 [1/2] 展開、描写が適当な物になってしまうのが安価スレの( 1)の良くない所と言うか まぁストレス発散用だし、イイよね!? 今回は大会を終えた頃の休息期間を描いた龍門渕のお話です。 夏休みです。 通学路 京太郎「入学してから結構経ったなぁ」 京太郎「皆、本当凄かったなぁ」 まぁ、俺も負けないように頑張りますよっと。 京太郎「あ、あれは」 0~20 純 21~40 智紀 41~60 一 61~80 透華 81~99 衣 安価下1 38 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 17 48 15.60 ID DYIcnQgC0 [2/2] 一「あ、京太郎だ」 京太郎「一、今日も部活か?」 一「うん。京太郎もそのつもりでしょ?」 京太郎「まぁな、さぁ早く行こうぜ」 一「はいはい」モウッ 一 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 55 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 00 11 38.47 ID yVDhusvM0 一応身体鍛えてある京太郎なんですよねぇ…… 一の好感度が30上がりました 一 好感度max 依存度108 一「えへへっ」 / ./ ;..' / i '' 、 .. i / / ム ,ン 、_ヽ __ ;; -―-''' .. / ; ' / / i ___ `; `i ヽ ,.' /i / ; / ヽ、 __ 二 =-.'-、'、 i. i / i / / ;' ; ' ; i \ヽ、 \/ i | ;' | / / ;' / ; ' .,'! ; ! i \ ヽ、 i | | ! ! ; / ! /! ;__ / ._,,/ ;'i ii ii ヽ._)' | i ! i/ / i i´! / i ;' ̄ / , ;' i / i!i i i | .',! ,' ,' , i';i '; i.‐i i-. / ; ',';' ,' ;'ゝ、i /! i | i ; , ! ' ゛' ';! 〃 ,',..' , ' ,' X .; ;'! | i ,' i |―‐- 、 ' ,..'./ .,..'; ' / /.i ! | i i! i ヽ " ,,. '/ン i i | i ii i !//// ___ , ' i i ; | i; ii'; i'; i、 `ヽ./ ,' i ;' '; .'; ', '; ','; 丶 ,- _ ///// .,' , , ;';' '; ' ; ', '; , '; |\ !  ̄フ ,, ,.' ;'i ;'' ,, ''  ̄,, ̄ \、 ''、\ \ ー-_"_ _''_., - , ' ; ' ,.' ; ' / ヽ、 i` ヽ、 ゛ / ,_ \ ,_ './ヽ,.' ;'' ./ i ,,!-‐――-`、-レ'/_`_ ヽ ,..' ,. ーーー 麻雀部 京太郎「ふーむ……ここは」トンッ 純「悪いな、ロンだ」 京太郎「ぐえーっ!」 京太郎「ビリだ……」 純「精進が足りねーぞ」 純 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 61 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 00 53 27.87 ID Y3ntRMuP0 [1/2] 純の好感度か10上がりました 純 30 純「まだまだだな」 |、 \ , | | , / ノ| | 、 // | // / | _ヽ ,.-f--〈___//|/ / /,ヘヾ | \ ノ / / ∧/! i 、 \、i 彡 / |`゛´|、ヾ ゙、 ゙、、i、 / / ゙、 匕、___ゝ | .|´ / / ‐ナ ゝう 「ヽ `|r.、|. // / ,イ/,ィ=ミ `ー'' ヘ}// / /i、 i !ヾ-' i ,ィ/ // / ハ i / | レ ゙、 / i .| \ ´ ̄ ハ_|ヾ `-、_ / Y\ / i ̄ / `iー――--,-、 ,イ 〉 | 、 / ∧ \ // ゙、 |__ ,.=-'//\| | | | / //! i | // i | i i / レ' |. / // i i i i / i | |.|\i / // 、 V | | 透華「まだまだ甘いですわね!京太郎!」 京太郎「うげっ……見られてたか」 透華「次は私が指導してさしあげますわ!」 京太郎「お手柔らかにな」 透華「わ、分かっていますわ!」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 65 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 00 19.63 ID YRMZQTV10 [1/2] 透華の好感度が20上がりました 透華 好感度max 依存度108 透華「今度……二人きりで教えてあげてもいいですわ」ボソッ 京太郎「なんか言ったか?」 透華「な、な、な、な!なんでも無いですわ!」 ー==、‐、 _, -‐'´ ̄ヽ ̄`ー-,ヘ、 ゝ ' / ト、 //| \ / / | i、、! .// | i i / |.| ヽV//| | ! ./ /||```ヽ´´| |. i / ___/__リ__, )__|,ィ_ | ノ' / / / /|` | _, -ァ' ´ メr‐/=ミ、 / ,ィ==レ | / / / ,イ./ '`ー'"( ー'"!. !. i /,イ / .∧レ ヽ ; イ ヽ レ |ハ / / / 、 ,.--, ノ! ,ハ i / ハ |/ /r|` 、  ̄ ,..イノ . / !.|、 !_/ \ 、!.//\__ _, ー ヽ./ ,.ヘ リ. ヾ==' ,----) !-メ r^、 / , - ´`ー-/、 (´ / ./, -‐ ´ ,ノ ゙、 / K゙、 i / / i ヽ /'´ _, -‐ ´ ゙、_///.|.| ヽ ヽ.〈 / / 京太郎「みんなつえーなー!これなら来年は全国行けるんじゃないか?」 智紀「うん……そう思う」 智紀「だから、京太郎も頑張って」 京太郎「おう!」 智紀 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 70 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 06 35.64 ID oqpz1qs/0 [1/3] 智紀の好感度が10上がりました 智紀 17 智紀「応援してる」 | i i i i i i | i || i | | | | | | | i |.| || | | | | |. | | | i | | | | | | | | |.| | || | | | |._| z. ┤+‐‐ | | | | |.| | | _| |ュス | | ´| | | ソ リ| リ| | l | | |. | |从| | | | ! l  ̄〟 _ | | | | | |. ‐‐‐ `l lvュ 、 ´. l ;;; `ト| | | トャ | | .|l lャl d´ ̄ヤ .| ゝフリ| | | | l lヘ | |ハ l l=ソ ゝ  ̄``` .| | | |' l |. | `|// `  ̄ ̄///.| | | | / | |. | | | | | |' | |. | | ` | | | | | | | | | l l| | | | | |\ `ー‐‐ / / l | | | | | | \ / / / .| | i | i | | | \ _ </ /l | | | | | | |. | | _. ヘ` l / / | |- ‐ヘ | | | | | | |. / _く / / .| |. ヽ l | | | | | |/ // / / | |_ -‐\ l | | | | 衣「どうだ京太郎?有象無象から変わることが出来たか?」 京太郎「少しずつ……な」 衣「そうか、日進月歩する事は大事だぞ」 京太郎「分かってる分かってる」ナデナデ 衣「子供扱いするなー!」ウガー 京太郎「あ、悪い悪い」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 80 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 13 14.50 ID oqpz1qs/0 [2/3] 71 98でした。ありがとうございます(色んな意味で) ゾロ目ボーナス!!! 衣の好感度が50上がりました 衣54 衣「ふふっ分かれば良い」 衣「これからも共に歩もう」 京太郎「おう!当然だ!」 衣「見守っているぞ」フフンッ / / | | | | | | | | ト、 ト. | ! i! ハ .! ! ト. | | |ハ .! ! ! ! ! ! ト. .ハ.! ',.!ハ |,|斗 | | | | | ! | .| | | | | | | | | | | | | || !|.イ 从 i! | | i! .! ! ! | .| | | | | | | | | i!i! ! | i!/リ |/ }|| ! | !| | | / .! _|_|_|_|__」__!_!__|__/ |,リ | /イ! ,}zチ芋ミxリ| ,| 从! リ }' .| | i!.八 { .N .|/`77 i! / rイ ハ }} |/ | //' |イ .∧ i! i! ,_z≠乞卞ミx' / / .う oリ ,リイ } / ! / .∧ Ⅳ〃 ん ハ / / 乂辷ン ! /イ 八 ./ / \. ヘ 《. う o リ '´ ー ' | ! ̄`ヽ.∧ / / |\ヘ.ヾ 乂辷ン 、 ハ | ヽ∧ ./ / ! `\ `¨´ / .! ! V∧ / / 厂¨\ _, / | | ∨∧./ / / \.` ー ´ . イ .| | ∨∧ ./ / \ ` ....._ / ,| | | ∨∧../ ./ \ `¨ ー┬‐< / | | | }/ ∧ 一(本人は髪色とかでお姉ちゃんの気分なんだろうなぁ……どう見ても逆だけど) 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 85 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 16 48.38 ID oqpz1qs/0 [3/3] 京太郎「バイトするか」 京太郎「なんのバイトするかな」 1.執事雑用 2.土方 3.雀荘 安価下4 93 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 24 50.27 ID fQSD3kSk0 ハギヨシ「来てくれましたか」 京太郎「はい!」 ハギヨシ「それでは、雑用を教えますね」 京太郎「はい!」 ハギヨシ「いきますよ、京太郎君」 ーーー 京太郎「土方よりも疲れた……」 ハギヨシ「こっちが本業ですからね」 京太郎「?」 ハギヨシ「さっ、本日のお給与です。どうぞ」 京太郎「ありがとうございます」 京太郎「……?」 「あ……」 京太郎の事を見かけたのは? 0~20 純 21~40 智紀 41~60 一 61~80 透華 81~99 衣 安価下1 96 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 28 33.72 ID CnRRqRRw0 [1/5] 透華「上手にやっているみたいですわね」 ハギヨシ「はい、京太郎君は筋が良いですよ」 京太郎「へへっ」 ハギヨシ「集中力もかなりの物です」 京太郎「そこまで褒められると……」タジッ ハギヨシ「全て事実ですよ」 ハギヨシ「運動神経もかなり良いですね、昔に何かされてましたか?」 京太郎「あぁ……ハンドボールを少し」 透華「ハンドボール!?意外ですわね」 京太郎「へへっよく言われるよ」 透華「もうハンドボールはやらないのかしら?」 京太郎「まぁ……色々あってな」 好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 100 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[ ] 投稿日:2014/05/22(木) 01 32 04.66 ID CnRRqRRw0 [2/5] 透華の好感度が10上がりました 透華 好感度max依存度108 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 105 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 35 17.01 ID CnRRqRRw0 [3/5] 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 115 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 41 50.59 ID j6cv7N8k0 [1/3] 透華の好感度が10上がりました 透華 118 透華「なんの用でしょう?」 京太郎「いや、全国行けなくて落ち込んでるかと思って」 透華「落ち込んでなんかいませんわ!」 透華「京太郎が気にしてはいけませんわ!」 京太郎「そうだなー俺なんか初戦負けだし」 透華「……」 透華「京太郎は頑張ってましたわ……」 ボソッ プツッ 京太郎「あ、切れた」 116 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 43 38.87 ID j6cv7N8k0 [2/3] 元々一日の終了時に電話三回やる予定でしたので、あと三回電話 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 126 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 49 42.93 ID j6cv7N8k0 [3/3] ともきーの好感度が10上がりました 智紀 27 智紀「もしもし……」 京太郎「お、智紀」 智紀「どうしたの?」 京太郎「相談があってさ」 ーーー 京太郎「意外と親身に聞いてくれるんだよなぁ」 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 140 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 59 56.68 ID +eJzfApi0 [1/6] ネリーダヨ ネリー「京太郎!!」 京太郎「ん?」 外人? 京太郎「誰だ?」 ネリー「とってもひさしぶり!」 ネリー「忘れたの!?」 京太郎「……」 京太郎「誰だ」 0~30 電話を切る 31~40 電話が切れない 41~60 通報 61~99 話を聞く 145 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 02 03.67 ID +eJzfApi0 [2/6] 京太郎「宗教の勧誘は間に合ってます」 ネリー「ちょっ!」 プツッ 京太郎「物騒な世の中だな、本当」 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 156 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 07 02.95 ID LoSpiG6s0 [1/4] 衣の好感度が10上がりました 衣 64 衣「もしもし」 京太郎「本当に携帯持ってたんだ……」 衣「愚弄するではない!私とて当然持っている」 衣「ふふん」 京太郎「嬉しそうだなぁ……」 一日が終了しました 160 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 10 20.36 ID LoSpiG6s0 [2/4] 京太郎「おはよう」 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.部活 2.サボる 3.自由安価 安価下5 169 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 14 46.84 ID fWEyjbcM0 [1/3] 京太郎「よし、頑張るぞ!」 0~20 純 21~40 智紀 41~60 一 61~80 透華 81~99 衣 安価下1 172 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 16 40.17 ID fWEyjbcM0 [2/3] 純「おーっす、先来てたのか」 京太郎「おう!」 純「ほれ、牌譜だ」 京太郎「サンキュー!」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 177 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 19 35.40 ID fWEyjbcM0 [3/3] 純 40 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 182 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 22 39.04 ID +eJzfApi0 [3/6] 京太郎「街をウロウロするか」 ーーー 京太郎「と、言ってもな、誰もいないんだよね」 京太郎「ん?あれは?」 0~20 優希 21~40 まこ 41~60 久 61~80 和 81~99 咲 ゾロ目 鶴賀のヤンデレもしくはゆみ 185 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 24 39.26 ID +eJzfApi0 [4/6] 優希「お、お前は咲ちゃんの幼馴染だじぇ」 京太郎「話は聞いてるぜ、タコスが好きなんだってな」 優希「ふふん、今度食わせてやる」 京太郎「遠慮するよ」 好感度判定AND上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 188 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 25 57.60 ID +eJzfApi0 [5/6] 優希の好感度が20上がりました 優希 63 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 193 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 29 32.46 ID +eJzfApi0 [6/6] 京太郎「雀荘に行くか」 ーーー roof top 京太郎「まあやっぱりここになるか」 まこ「いらっしゃい」 京太郎「あ……」 まこ「ん?あんたは咲の幼馴染の京太郎じゃったか?」 まこ「まぁゆっくりしていきんさい」 京太郎「はい、ありがとうございます」 京太郎「さて、どの卓に座ろう」 0~20.ちっちゃなプロが居る卓 21~40.シャーマン 41~60.すばらなおもちが! 61~80.プンスコ! 81~99.アラサー 196 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 32 13.57 ID Y3ntRMuP0 [2/2] 今日の分は終わりです はやりんこそは素晴らしい風をおこせると期待 そろそろテルーの物語を完結させたいですね ゆみのルートも完結させたい気持ちがある シロもハッピーで完結させてあげたい (ヤンデレが邪魔をしないとは言っていない) 208 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 09 07 07.85 ID d1A15eMN0 京太郎「よろしくお願いします!」 はやり「うんっ☆よろしく」 ーーー 京太郎「」 はやり「弱いねっ☆」 京太郎「強すぎです」 まこ「そりゃあ……勝てるわけはないのぉ」 ーーー 京太郎「」 はやり「☆」 ーーー 京太郎「あのプロでしたか……」 はやり「うんっ☆そうだよ」 好感度判定 AND 上昇安価 下1.はやり 下2.まこ 0~30 小 31~60 中 61~99 大 222 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 16 08 51.30 ID k/5s3Om90 ゾロ目ボーナス!! まこ 好感度max 依存度max / . . . . . /ヽヽ .//| . . . . .ヽ . . . . . ヽ ノ . . . . |``゛゛´""'' | . . . . . . | . . . . . i i´.. .. . . / | . . . . . . . ! i _ノ . . . . ;<_ 、 .... .... \ . . .! i;ハ . i. i _ヽ __.>、 . . . . ..| . . | ! |;ハ !f' r ヽ _´__i ; ; ヽ . . !. . | ! b i)_i´ '"f' ヾ、 ノ! ハ| . . ゙、 /ィ. . ゙、 ! ゝンi´h !. P ノノ!. レ ノ . .i、. i. i;ハ. !ーy' ,ィ' .i h゙、 `ー‐ 'ノ ノ .ハ! ヽ i / .i/ | ||`ー--‐'/ ̄ / / / レVノ | イ , ;;; /;人 i | |-‐'´ .|_" '" ゛ ._| / トミ 、_ ,/ ̄ . . ._)_ / | . . . .`ー-、 . ゛、 . . . /__ . .`ヽ_/iー-、 -‐-i . . . . . . . . . . `ー-,、 京太郎「はやりさんも行っちゃったし」 京太郎「俺も帰るか」 まこ「サービスじゃ」コトッ 京太郎「アイスティーですか。ありがとうございます」ゴクゴクッ 京太郎「っっ!」 ドサッ 226 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 16 12 44.96 ID CnRRqRRw0 [4/5] 京太郎「ここ……は?」 清澄? 全国大会? 皆が居る……! 京太郎「咲……?」 和「咲さん」 咲「和ちゃん」 京太郎「おい!!」 シーンッ 京太郎「どう言う事だ!無視すんなよ!」 まこ「……」ポンッ 京太郎「染谷先輩……」 まこ「お主の事は誰も認識しとらんよ」 239 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 19 00 16.99 ID OQwk1hmt0 [2/2] 京太郎「どう言う事だよ!?」 京太郎「だって俺には龍門渕の皆が居て、麻雀部で……」 まこ「お前さんは元々は清澄の生徒だったんじゃよ」 まこ「元々お前さんはこの世界の住民……」 京太郎「な……な……」 まこ「この部活でも空気のような存在」 まこ「こっちが本当の京太郎じゃよ」 京太郎「ふざけるな……ふざけるなぁ!!」 まこ「これでわしだけの物じゃな、京太郎」ニコッ まこ「これから何が起こるのかも、何が始まるのかも、何をするのも誰にも興味も認識もされない」 京太郎「そ、そんなっ……」 まこ「ずっと一緒じゃ」ニコッ 京太郎「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」 240 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 19 04 32.54 ID ZhJQZYCL0 [1/2] 一ヶ月後 「知ってますか咲さん」 「どうしたの?」 「須賀君が自殺したらしいですよ」 「京ちゃんが!?」 「えぇ……」 「悲しいですね」 「そうだね」 「麻雀部に行きましよう」 「うん、行こう」 カンッ 248 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 19 22 18.05 ID YRMZQTV10 [2/2] 存在をキンクリされた京太郎だったとさ チャンチャン つぎいっくよー 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 前回ヤンデレだったあの子も……! プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下13 302 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 00 41 47.71 ID cBXoxg7D0 シロ 58 エイズリン max 胡桃 51 塞 58 豊音 26 頑張りましょう 宮守は全員が大正義だからね、しょうがないね(二回目) 京太郎「宮守の入学式だ!」 京太郎「行ってきまーす」 ーーー 京太郎「中々疲れる通学路だな」 京太郎「まぁいいや、どんどん進むぞ」 登場人物安価 誰がくる? 0~20白望 21~40エイスリン 41~60胡桃 61~80 塞 81~99 豊音 安価下1 308 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 00 49 29.73 ID 4g6FeT+H0 白望「ダルッ……」 京太郎「……」 道端で座り込んでる…… 京太郎「大丈夫ですかー?」オソルオソル 白望「……」 京太郎「?」 -- >  ̄ ` 、 __ / ム __ `/ ヽ _ ム > | '' < ,' お ,´ -- ` > ´ ..-||  ̄T ニ二 ! .ん | ヽ / Y 。 || i | -―― | ぶ | \ , 乂 ||/ =- / し | ヽ. / 〃/  ̄! て | / ` / -‐ ''"/ ', : | ヽ l !} i/ ∧. : / l ', __ 〃| / 、___/ } | / 、 Y 。 || //! イ / ,' ! ̄ \ \ 乂 || 〃 イ/ ' / 、\ \_ \ ||// / / / ヽ \ ´ ヽ>x / ./! / /ヽ 、 / \ ヽ ー、 / / / / ヾ 、 / ヽ / ー‐/ 〃 / / ' .{/ヽ } } !ヽ. / |!〃 !∥ / 从 | |! l j リ } 京太郎「えっ?」 好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 319 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 09 05 06.50 ID uclcytju0 白望の好感度が30上がりました 白望88 京太郎「どっかで会ったことありますか?」 白望「ナンパ……?」 京太郎「いやいやいやいや!!そんな訳無いですよ!」 白望「そう……」 ーーー 「……」 「……」 _ / |ハ i . ,´ j [ | 斗ー┼ぃ」 i i , { { _j斗 i| i 」 八」ft| |、 i |ハ [ ィ 仆八 || j抖汽j「f対 沁 | l{ 小 人れj「外、」 rJ 「 仆 扞仆辻 、 | 乂対 rJ | 乂 _ツ] 「 个イ丁 \L ]人乂ツ ,.,.,., Lノ [ ‘, 「 |小 .,.,., ' i 厂 ! ‘, 〔 ¦い 、 ノ ,| 〔 ¦ ;込、 仆 { , ゙、 ,; | 「 > .,__, ィ 人 `. iト 小 , 小 」i [ rt]___彡 ⌒ヽ ぃ, L, ト; /_ノ 八iト〔 jLリ汽,厂「 沁 匕L _j「リノ イ{ _j斗ャヒ ¨ア/ j圦 t┐ _彡ノ丿 ~^ __ ‘'廴」 i 〈 イ _⌒L戎r‐‐匕 /^ ¨¨丁 r==や-や==┬‐. ア入 j广Y^ 圦 坏 ケ¨¨ケ 坏'/, ノ i{ , r イ /, ,} '/  ̄ ̄ __ '//, ,'^ i ∨ /人 イ _j 」 ^j '/ - - - - '//, ´ 〉’ / 〃 ハ\ 八ア ; ` '/ - - - - '//,. , ,´ ^ 、,_j L..」 Ⅵ ,′ } '/ - - - - '//, / / ヽ|/ } 321 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 09 11 33.24 ID IiAe2jf50 [1/2] 放課後 誘われたし、麻雀部に行ってみるか。 京太郎「うわっ」 皆可愛い…… 「!」 エイスリン「キョウタロウ!」ギュッ 京太郎「うわっ!」 京太郎「どちら様ですか!?」 エイスリン「……」ギュウウウ 0~20 エイスリンの スタンガン! 21~99 特に何も無かった 325 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 09 16 29.01 ID bVWgxZUr0 [1/2] エイスリン「スキッ」 チュッ 京太郎「えぇ!?」 豊音「うわぁーー凄く熱々だよー」 京太郎「わわわっ……!」 京太郎「そんなんじゃありませんから!」 エイスリン「……」 豊音「えー?そうなんだね」 豊音「シロから話は聞いてるよーよろしくね」 ´ -=ニニア´ ニニニニニニニ\ \ニニ {\ニニニニニニニニ /\ \ ニニ\\ニニニニニニ/ ヽ /`.、ニニ\ -=ニニニ/ } / | | / -=ニ=- -=ニ{ {,.ノ <| \ 人 .V 笊| ‐=ニニ └'^ー――┘ニヽ \ ^ゞ| i x=ミ __‐=ニニニニニニニノ. xf爪〈 |八 . }ツ厂 | .⌒´ |/\ 〉 、 _\ ` \ | i . |ニニ,ハ___ < ト | i ..\. /l/ / /f´ } / l ト、 .\ / /ニ〉、/∧r‐=≦ / |=∧! .\ ...\ / //, 斗辷| /ニ /ニ|ニ乂_,ノ^Y .\ .... ー‐=彡 / // //└‐く-=ニニ ′/-=ニ/ニ| . ニ=- ..、 /. , く/| //-=ニニニ/-=ニニニ, -=ニ| . ニ=- \. /. |ニ∧| .′ニニニ {ニニニニ/‐=ニニ | .、 \ .\ /. 八ニ,∧L{ニニニニニニニニ,/ ニニ∧ .\ \ .. /. // `゙ヽニ\ニニニニニニニニ|ニニ/ニ} .\ ヽ . /. / 〉、 ニニニニニニニニ| 〉,ニニニ .\ i | 〈 / ∧\ ‐=ニニニニニニ| ∧ニニニ .. | | 八 .. / / /ニoヽ-=ニニニニニ八 ∧ニニニ -―-ミ、 ト、 . | ; \\_ / ∧ニニニ〉ニニニニニニ \ .ニニ∧ニ=‐-〈 | . ,ノ ′ `⌒Y / |\‐=∧ニニニニニニニ ハ.ニ/ニ〈 /ニハ | ../´ _,ノ / |ニ`Yニ\ニニニニニニニ∧ニニ〈/ニニ| ; . i ′ ニニlニニ \ニニニニニ//∧ニニ〈/ニニ∨ i . | | ニニ| lニニニニ≧=‐‐=≦ニニ,/∧ニ゚o,〉rnニ'. | | ' . L|ニ| lニニニ\ニニニ=-‐=ニニニ\´ )ーぅニ} | l | 乂___, |ニ| lニニニニ丶ニニニ=-‐=ニニニ ≧=く/ ; l | |__ニニニニニニニ\ニニニ\ニニニ|_/ /. ハ | \ニ\‐=ニニニニ`、ニニニ\ニ /´ /. / ,リ 337 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 12 43 34.47 ID IiAe2jf50 [2/2] ゾロ目ボーナス 豊音の好感度が50上がりました 豊音 76 塞「仲睦まじいね」 京太郎「おお……」 凄くいい腰をおもちで…… 塞「よろしくね、シロから話は聞いてるよ」 白望「……」グテーッ 京太郎「よ、よろしくお願いします!」 塞「あはは、かしこまらなくていいよ」 . / . . ./ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . < { . / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ . . . .〉. ∨ . . . . . . .| . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\/ | . . . . . . . .l . . l . l . . . . l . . . . .l| . . . .}_」Lノ | . . . . . . . .l . . l . l . . . . l . . . . .l|__/- |. . . | . . . . . . . .|_从_l\_l\__八´ ___| . . .\ |. . . . . . . . . . __ -‐ ィ刈 i| . . . . . \ | . .| ∧ . . . . .´ __ l炒 ! . | . . . 〈\ _ | . .l { ∧ . . . . . __,彡'^` . .| . . | . . . . |\\ { ‘, | . .八___, . . . . \ . . ' 八 .| . . . . | ', \/\l |. . . . . . . . \ . . . . \ ___ ノ /. |. . | . . . .八 ', / -ヘ. 八 . . . \ . . . .\ . . . . \ ___/―┘ノ__/ . ー┴┐ \ . . . \__/´ ̄ `ヽ〉/--、_ | 々〉  ̄ ̄ /-―‐ 、 //∨_\ \ | ∨ / \/====}} \ \ | ‘, / } \ {{\ \ \ i ノ { \ \\\ \ \___/ / { \ \\l \ ,/ / {\ \ \| \/ / {\\ \ \ / / \ ∨ \ \ / ./ / ∨ ∧ __彡へ}/ , / ∨ ∧ - ´ / , '/ / ∨ ∧ / __\ /l/ / \  ̄ ̄ \ / l / ∨ / \_/ | / ∨ / -‐ . / 〈/ -‐ ∨ { -‐ / . / / \n / / \^ / / \__ 〈 / } \ / \ /\ / ̄ ̄ ̄} / | \ / l\ / / / | |i\ / l |\ /  ̄ ̄ ̄\. / | |i \ / \ l l \_ / \ 〉. 〈 | |i  ̄ \ \ \ \ \ / ∨ | |i | \ \ \ \/⌒∨ /\八 |l | 〉 /} / ̄ ̄ | / \ 八 { 斗 ''" ̄  ̄ |. /  ̄ ̄ ̄ /´ | | 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 342 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 12 51 49.18 ID WO3R5wI70 [1/2] ゾロ目ボーナス(震え声) 塞の好感度が50上がりました 塞 好感度max 依存度108 塞「ふふっ……よろしく」 胡桃「ほんわかしてるね」 豊音「いつもの事だよー」 白望「……」 胡桃「シロ!」 白望「……?」 人 / { / .! | \ 、 \ ヽ __ > {/! イト、{~ {~-\ ヽ ヽ } }、 . 八 ┬‐┬\_N _____ヽ } } } ./ ヽ ・・・・・・・・ ノィ / {! ゝ-' ! .ノ` /イノY 丶ヽ ( イ l '' , ,,¨ | } ト } ) i { .人 / } }/ V、 { .丶..-...==..ュ. ィ ~ }ヽ / ) ... ´ ` イ ノ ノ / /}./ . / /! ヽ彡イ / / / , ! , ∨ .' ト l! l | / l 斗ヤl ., < 充電充電! y | 从 ミ ! !/´ |/ |/l } ! //>、 / l /んム` /んムY/ノ l// ヽ / l | l 辷 ソ 辷ソ l ;' !イ ', . / l | | ,, ,, l , ,イ , ' i ! ゝ ┌ ┐ l ,' //! , / | | _> __ ィ / '_ ;;///イ / .',. / |/////,-| _,,! //´/////} ハ /___ |./>イ 〉 ´ .〉、_ ///////l ヽ \ ヽ三 x>´///! /Y ', /////ヽ、////! _ヽ ┤ /´ |/////!/小 V //////ヽ/! _ ≦三イ |./ |//// /! /////// | Lイ |三__イ 胡桃 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 347 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 12 57 27.68 ID WO3R5wI70 [2/2] 胡桃の好感度が20上がりました 胡桃 71 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 354 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 17 55 11.41 ID f9yoD/8M0 京太郎「よーしっ!雀荘いくぞー!」 ーーー 店員「いらっしゃい」 0~20.ちっちゃなプロが居る卓 21~40.シャーマン 41~60.すばらなおもちが! 61~80.プンスコ! 81~99.アラサー 359 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 00 31 03.37 ID q6q7KNDq0 [1/4] 咏「ふーん……面白い奴が来たねぇ」 咏「知らねーけど」ニカッ 京太郎「!!」 こ、こ、こ!!! この人は!! プロじゃねーかよ! サイン後でもらおう。 ーーー 京太郎「」 咏「弱いねー」 京太郎「あばば」ブクブク 咏「あはは、泡吹いちゃってるよ。分かんねー」 /.............................................\ ............. ..................ヽ /...........i l l l ................ハ ′ / i | | |ト ................ i......i i i | | '⌒ヽ i i........i |..... 匕丁j |/ ハ =- ヾ ヾ | | ......| |i ...| i { |{_V⌒" ´_斗=tV ハ... |l |i ...| 从i |⌒ r七ぅ j | {.....Ⅵl |ト..1 ハ」ト=彡 乂_ ソノ 廴7... |l !{ ヽ / ヘヾ とつ/....... }|l |{ vヘ 从}} `~' /....... /八 _ ヾ {ト=- r=≦.............__彡 / \ / \ />=ミ=彳 ニ=- ¨/ 人 \ . / ※ i ∨ / /※r 7´ ̄/\/〃⌒ヽ ヽ 「i ※ 1※V{ / 〃 _У r=' ※ .\ ※ ト- |入 ※ ノ ヾ f´/`7//ト\ j ヽ. | |{ 〉 イ ※ ※ | {/イ※i 〉〉※ / ※ \! 0~30 小 31~60 中 61~99 大 363 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 00 54 43.16 ID tmA54kM40 [1/3] 初期好感度 94 30 咏 好感度 MAX 依存度 124 咏「君、かっこいいねぃ」 咏の扇子が京太郎の唇に触れる。 まるでこれから口付けを交わそうとする恋人同士のように顔が近い、吐息が鼻を撫でる。 咏「これからも連絡をくれたら教えてあげるよ、麻雀」 京太郎「は、はい」 大人の女性の掌の上で踊らされる感覚。京太郎はそれを初めて知る事になった。 咏「ふふっ名前は?」 京太郎「す、須賀京太郎です」 咏「私は咏。よろしくねぃ」 京太郎「は、はいよろしくお願いします。三尋木さん」 咏「咏って呼んで」 咏「私達の間に苗字は必要無いって、分かってるからねぃ」 京太郎「?」 ´ ` 、 / \ / .. .. .. .. .. .. .. .. .. 丶 . . . . . . . . \ . . . . . . . 、 / . . | . . . . . ¦ . . \ . . \ . . ` . . . . .| . . . . . | i . , . . . . . . . , ; . . . . . .| . . . 、_|__j_|ノ|ハ . . |i . . l i. .. .. |. . .| i . . . . ..| i | 人 ⅰ . |i . . i | | | . i. |. . .|八 . . . . ∨i,x圻幵竹, . |i . . | | | | . i. |/l ∧ . ___ノ 〃 トィ/f心| . |i . . | | | | . i. | . ァヒ扞ト′ _)ツ| . |i . . | | | i . . i. | 爪 トィ心 ,,, | . l/ . .. | 八 | | . i. | . |i' )ツ | ; ′ . . | \ /㍊i | i ’. ,. | . || 、 ,,, ′ ィ / . . . ノ| / ㍊i |/ V/, |i . 〈癶 ーく ノ / . . . / |/ ㍊i V 八 . . V .ゝ / . . . ィ/ / ァ㌻¨ \ \ . \i . \ . ≧=ー/ . . ≠≪'/ / ,ァ㌻¨。 ゚xヘ \ }≧=\------辷r< //。※゚l/ ァ㌻¨ ※/。※ハ ` / ;冖冖冖冖/ i/ `X升ォt/ ァ㌻¨ 。※゚/。※゚。※゚| | / / /。※゚.。※゚/ {※゚/ ゚| | ァ㌻¨ /。※゚〃※。※゚。※゚| |. / イ/ /※|。/。※/ {/。※゚| |¨l /※/゚/゚。※゚。※゚。※゚| ノ 咏「よろしく、京太郎。知らねーけど」 だが……実際に踊らされているのは自分だと咏は既に気付いていた。踊らせている本人は、その事にすら気付かずに間抜けな顔をしているのが不幸を呼ぶ原因か否か、分からない。 367 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 00 58 29.78 ID tmA54kM40 [3/3] 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 374 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 01 06 58.11 ID m5/CDXts0 京太郎「バイトするか」 バイトだバイトだ! 金さえあればなんでも出来るんだよ! ーーー 土方「働けやおらぁ!!!!」 京太郎「ひえええええ!!!」 ーーー 土方「ほれ、今日の給料」 京太郎「ありがとうございます!!」 土方「おまえ筋が良いからな、次来たら遠方の仕事も回してやるよ」 京太郎「はい!!ありがとうございます!!」 遠方の仕事なんか行く意味無いだろ。 ーーー 京太郎「誰かに電話するか」 それにしても電話帳に知らない人が居るのはなんでなんだろうな、暇潰しにかけるのもいいかも知れない。 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 385 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 01 15 58.46 ID 85PMFPjk0 [1/3] 豊音「もしもし?」 京太郎「豊音さんこんばんは!」 豊音「うわ!びっくりしたよー」 京太郎「折角電話番号を聞いたので、かけてみました!」 豊音「ありがとー」 京太郎「これからもよろしくお願いします」 豊音「うん。よろしくー!」 豊音の好感度が10上がりました 豊音86 ーーー 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 403 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 02 50 38.68 ID 7yXjkWAi0 どくんっ 胸が大きな音を立てた。 prrrr ほんの5秒前のくだらない遊び心、それがぐしゃぐしゃに崩れた。 たった一回のコール。 そのコールの音で、やってはいけないことをしたのだと気付かされたのだ。 もう、戻れないのかもしれない。 ドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッ 手が震えていた。 だが、手は携帯を離す事が無く。 耳は声を聞き逃す事が無かった。 「ーー久しぶりやな、京太郎」 405 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 02 55 24.69 ID MBQZdGPS0 洋榎「なんや、覚えとらんのか?」 京太郎「あ、はい」 洋榎「ふふっ……相変わらず面白い奴やな」クスクス 京太郎「どちら様でしょうか?」 俺の声が震えてるのに対して、電話相手の声はとても嬉しそうだ。 洋榎「安心しぃや、これから沢山思い出させてやるさかい」 洋榎「な?」 0~30 電話を切る 31~40 電話が切れない 41~60 通報 61~99 話を聞く 416 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 12 05 17.81 ID 5SggA6DQ0 [1/4] プツッ ツーツーツーツー 京太郎「はぁ……はぁ……!!」 ーーー 洋榎「……」 洋榎「めげるわ……」クスッ ーーー 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 427 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 12 32 05.23 ID FWTMcChu0 ゾロ目ボーナス 白望の好感度が50上がりました 白望 好感度max 依存度138 京太郎「よし、シロさんに電話するか」 prrr 白望「!!」 今日会った時には薄々と思い出していたのかも知れない。 京太郎「もしもし?」 白望「京太郎……久しぶり」 涙がこぼれそうになった。 最愛の人とまた出会えるなんて、劇的だ。 京太郎「???」 でも……聞きたいことがある。 震えた声で聞く、不安と共に。 白望「覚えてる……?」 京太郎「……」 俺は…… 重要なコンマAND安価 1.思い出せないけど、詳しく教えて下さい 2.思い出せません 3.自由安価 0~50 思い出す→再びテルールート 61~99 思い出さない→安価が採用される 安価した5 435 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 12 42 07.78 ID aWQff/BJ0 ミス シロルートでした 京太郎「?」 あ……手が滑った。 プツッ ツーツーツーツー 京太郎「……」 明日謝ろう、そうしよう。 一日が終了しました。 ーーー 白望「酷い」グスッ 白望「だるいけど明日また聞こう」 ーーー 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下5
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3389.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365775101/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367076791/ お昼時ー カランカラン 京太郎「いらっしゃいませー、ってなんだタコスか」 優希「ひどいじょ!会って一言目がそれとはな…がっかりだじぇ」 京太郎「こっちだって忙しいんだ、たく…せっかく開いた喫茶店だってのによ」 優希「誰もいない部屋でうだーってやるのが忙しいなら、私は過労死してるぞ犬!」 京太郎「聞こえない、ききたくな~い」 優希「まあいいじぇ、オーダー!」 京太郎「はいはい」 優希「いつもの」 京太郎「タコスセット大盛り、オレンジジュースでよろしいですね」 優希「よろしいじぇ」 京太郎「かしこまりました。しばらくお待ち下さい」 優希「~♪」 カランカラン 咲「こんにちはー、あれ優希ちゃん 京ちゃんは?」 優希「…京太郎はな…朝自動車に引かれて…」グスグス 咲「えっ!京ちゃん車に引かれたの!?」オロオロ 優希「ついさっき…亡くなったんだじぇ」グスグス 咲「えぇーー!!」 和「こら、優希。咲さんに嘘教えないで下さい」 優希「ごめんだじょ!のどちゃん!」ケロッ 咲「え?」ピタ ーーー 咲「なーんだ、嘘だったんだ。私いきなり京ちゃんは死んだなんて言うからびっくりしちゃったよ」 優希「ごめんだじょ、咲ちゃん」 和「すみません、咲さん。私が不甲斐ないせいで迷惑をかけて…」 咲「あははは、いいっていいって。でも優希ちゃんも凄いよね。この年であれだけのスピードで走れる人なんていないよ。」 和「そうですね。いつも会社の昼休みになると、京太郎に会えるー!って大喜びで走って行きますもんね」 優希「の、のののののどちゃん!それは言わない約束だじょ!」 咲「…へぇ…優希ちゃんが…ね。」 京太郎「?、優希がどうかしたのか?」 優希「な、なななな何でもないじょ!それより一体何のようだ?」 京太郎「バーカ、お前が頼んだタコスとオレンジジュース持ってきてやったんだよ」 優希「む、客に向かってその態度はなんだじょ!」 優希「そうだじょ犬!“私だけ”のいつものタコス、さっさと置くんだじぇ」 和「(…ちゃかり私だけを強調しましたね)」 京太郎「和と咲のオーダーも聞こうか?」 和「お願いします」 優希「~♪」 和「ホットコーヒーとサンドイッチを」 京太郎「はいはい、承りました。咲は?」 咲「私は…」チラッ 優希「~♪」モキュモキュ 咲「“いつもの”で」 優希「SOA!咲ちゃんにここを教えたのは一週間前!いつものがあるわけないじぇ!」バン! 和「まあまあ、優希…そう声をあらげないで(SOAって…)」 京太郎「またあれか?」 咲「うん!あれ!」 和「あれ?あれってなんですか?」 咲「フレンチトーストとホットミルク。暇なときに京ちゃんの家に行くと、“私”に作ってくれるんだー」 和「(咲さんも私を強調しましたね)」 優希「ぐぬぬぬぬ」 咲「ふふーん」 京太郎「いい大人が何やってんだ…」 お昼時ー完 バータイムin部長 カランカラン 京太郎「いらっしゃい」 久「こんばんは」 京太郎「お一人で?」 久「ええ、カウンターでいいわ」 京太郎「何にします?」 久「プレモルをお願い」 京太郎「了解」コト 久「…」プシュ 久「…」ゴクッゴクッ 久「ぷはっーー!!生き返る!」 京太郎「居酒屋じゃないんだから、静かにして下さいよ」 久「らいじょーぶ、わあーてる!わあーてる!」 …数分後 京太郎「…」 久「どうせ…どうせぇ私なんてサ、一生一人らのよぉー」グスグス 京太郎「…(この人もう出来上がっちゃってる!しかも泣き上戸だ)」 久「うっうっううぅぅぅぅ…」グスグス 京太郎「(フォローしないと)大丈夫ですよ、部長。部長は十分かわいいですよ」 久「ふぇ!…そうかしや」 京太郎「そうですよ、部長はかわいくて、美人ですよ!部長がモテないのは周りの男に見る目が無いんですよ」 久「えへへへ、そうよれぇ」 京太郎「だからほら!部ちょ「ひぃ~さ」も元気出して」 京太郎「はい?」 久「あのさ、京太ろお~。ぶひょうひゃひゃくて久って呼んでぇ」 京太郎「(かわいい!なにこのかわいい生き物、2X歳に言う言葉じゃないのは分かってるけどかわいい!)」 久「…だめぇ?」ウワメヅカイ 京太郎「わ、分かりましたよ。えーと、久さん」 久「呼び捨てじゃなきゃいやぁ~」 京太郎「分かりましたよ。久、これでいいですか?」 久「京太ろぉ~!」ガバッ 京太郎「うわぁぁぁ!」 ーーーーー ーーー ー 久「それでその後、寝ちゃった私を運んだから家に居た。」 京太郎「その通りです」セイザ 久「うぅ、二日酔いで頭がいたいわ…」 京太郎「朝ご飯作りましょうか?久さん」 久「お願いしようかしら」 久「(よく覚えてないけど、名前呼びだし1日一緒に居てくれるし、昨日の私…GJ!)」グッ 京太郎「(久さん顔赤かったけど大丈夫かな?)」 バータイムin部長 完 ポンコツのいじ 京太郎「おーい、咲起きてるか」 咲「…あと5年」 京太郎「ほら、フレンチトースト作ってやるから、おーきーろ!」 咲「ミルクは?」 京太郎「分かった、ホットミルクも作ってやるから」 咲「…分かった、起きる。」 ーーー幼なじみに起こしてもらっているポンコツな私にだっていじはある 咲「zzz」シャコシャコ 京太郎「朝食できたぞー、ってまだ歯磨き終わってないのか?」 咲「ふん」 京太郎「ちょっとこっち向け」 咲「ふん」 京太郎「ったく、ほら。あー」 咲「あー」シャコシャコ 京太郎「いー」 咲「いー」シャコシャコ 京太郎「よし出来たぞ、ぶくぶくしてこい」 咲「はーい」 ーーーわたしのいじは彼の隣にいること 京太郎「もたもた食ってるとこの前みたいなことになるぞ」 京太郎「リボン曲がってるぞ。あと、ボタン一つずつずれてる」 京太郎「お前会社までの道でも迷子になりそうだな」 ーーー例えどんなことがあっても 京太郎「ったく、俺が食わせる、お前さっさと食う do you understan?」 京太郎「俺がやってやるからじっとしてろ」 京太郎「ま、ビルの前までなら連れてってやるよ」 ーーーこれだけは譲れない 咲「京ちゃんありがとね」 京太郎「何言ってんだ、いつものことだろ」 ーーーポンコツな私のたった一つの“いじ” ポンコツのいじ 完 休日最高! 久「いやー、休日最高!ごろごろ出来るし、時間沢山あるし」 京太郎「あ、あのー久さん…ここ一応喫茶店兼バー兼俺の家なんすけど」 久「いいじゃない、減るもんでもないし」←ノーブラTシャツ+半ズボン 京太郎「だったら、ちゃんとした服着て下さい!」 久「いやよ、今年暑いもの」ンー 京太郎「のびしないで!みえるから!」 久「みせてんのよ」ニヤ 京太郎「そそそそそそ、そんな冗談ですよね?」 久「ん?本気よ、モチロン」 京太郎「////////」 京太郎「…」ボンッ 久「あっ」 京太郎「///」プシュー 久「気絶してる…」ジー 久「気付かないなら抱きついても良いわよね…」 久「…」キョロキョロ 久「…///」ギュツ 久「えへへ、役得!役得!」 京太郎「zzz」ギュツ 久「!、/////////」 久「(あーホントに…)」 久「(休 日 最 高 !)」 休日最高! 完 いいみせ 本日ご予約団体様により貸し切り 全員「かんぱーい!」 菫「しかし、お前がこんなことをやるとわな。明日は槍でも降るのか」 照「菫、私だってやるときはやる」フンッ (現実 照「京ちゃん助けて」) ネキ「ほな、チャピオン!司会頼むで」 照「大丈夫、抜け目ない」 照「え~今回のグラスジョッキは人によって量が違います」 姉帯「ほんとだー」ゴクッ 玄「たしかに」ゴクッ 怜「何か私のごっつ大きいんやけど」ゴクッ 照「えーこれは私達が試合中に流した汗の量と同じにしており…」 照以外全員「(酒の味マズくしちゃったー!)」 照「…ということで」ズルッ 菫「あっ」 白望「ダル…」 透華「鍋が…」 宥「…」ベシャ 宥「…」 照、宥以外全員「(さらに空気わるくなったー!!)」 宥「…」 照「…」ムスー 全員「空気が重い!誰か助けて!」 京太郎「はいはい、すいません通ります」 その時見た光景は生涯忘れられない記憶となった。 松美さんの顔を拭き、きれいにした後。あれだけプライドが高い照を謝らせ、事をおさめた。 それだけではなくパーティーグッズを使い、ものの見事に空気を一瞬で明るくした。 食事もとても美味で下げ酒が進んだ。 第2回のかいさいも予定されている。 もちろん、あの店で。 私も嫁になるならあのような男性がいいな…。 仲が良い照がうらやましい。 菫「須賀京太郎君…か」 あの顔を思い出すと顔に火照りを感じる。 菫「ああ」 すばら「これが」 宥「恋、なんだね」 玄「お姉ちゃん、次の日にち決まりましたよ」 宥「11対」 怜「1の」 透華「合コンですわ!」 白望「いつもはないダルいけど…」 姉帯「こんどこそは」 照「京ちゃんを」 淡「振り向かせて」 全員「みせる!」 いいみせ 完? あらふぉ、襲来 健夜(2X歳)「あづいーおなかへったー」 健夜「でもここらへん、お店ないし喫茶店かファミレスないかな、涼めればいいやー」 健夜「かみさまー聞いてるなら、笑顔が爽やかなイケメン執事と喫茶店だしてー」 健夜「むむ!あれは喫茶店だーやったー!ありがとう神様」 子供「お母さん、あれ」 母「見ちゃいけません」 ーーー 健夜「れでぃーすらんち?」 健夜「おいしそうだしこれにしようっと」 ギャータスケテー 健夜「中が騒がしいな」 カランカラン 健夜「こんにちは」 京太郎(燕尾服)「え、えーとお帰りなさいませ、お嬢さま」 健夜「(神様ありがとう、ホントに嬉しい…)」 京太郎「席にご案内します」 健夜「あ、はい」 京太郎「これがメニューです」 健夜「(れでぃーすらんちはオムライスか…)」 京太郎「ご注文は決まりましたか?」 健夜「れでぃーすらんちとイチゴフロートで」 京太郎「かしこまりました」 ーーーーーー 5分後 ーーーーーー 京太郎「お待たせいたしました、オムライスです」 健夜「いただきまー…」 京太郎「おまちくださいお嬢さま。お嬢さまには私めのあーんで…」 健夜「お願いします」←この間0,1秒 京太郎「あーん」 健夜「あーん」 ーーーー アリガトウゴザイマシター 健夜「おいしかったなーサービスも良かったし」 健夜「執事さんかっこ良かったな」 健夜「あんな人にお姫さま抱っこされた日なんて…///」 子供「おかーさん!」 母「ダメよ見たら…目をつぶされるわ」 健夜「みんなにも教えてあげよー」 あらふぉ、襲来。 完 大充電時代 長野某所 とある喫茶店の店長が放った言葉は女達を膝えと駆り立てた 「俺の“膝の上”(ざいほう)か欲しけりゃくれてやる!」 「並べ!そこに京太郎の全てを置いてきた」 世はまさに大充電時代…! 久「むにゃむにゃ……きょうたろお~あいしてるぅ…zzz」 胡桃「京太郎くーん、ちょっと充電させてくれない?」 京太郎「コンセントならそこにありますよ」 胡桃「違う違うよ!充電ていうのはねぇ[少女説明中]なんだよ」 京太郎「はぁ、とにかく俺は座るだけで良いんですね」 胡桃「うん、じゃあ失礼して…」 京太郎「どうですか?」 胡桃「少し足が堅いけど安定感があるし包まれてる感じがする」 京太郎「こんなかんじですか?」ギュッ 胡桃「/////////」ボンッ 京太郎「?」 胡桃「す、須賀くんてさタラシっていわれない?」 京太郎「はい?」 胡桃「いまのわたしはご乱心だー!なでなでしろー!」 京太郎「はは、この程度のことならいつでもやってあげますよー」 久「………いいこと聞いちゃったわ」 久「まずは須賀くんに常連さんにもやってあげるように言って」 久「あとは集合時間を1時間遅らせて、メールを一斉送信!」 久「うまく行けば京太郎を一時間は独り占めできるわ」 だが彼女は甘かった…京太郎の人気を侮っていたのだ 充電日当日 集合時間一時間前 久「~♪」スタスタ 久「一時間前ならさすがにだれもいないわよね」 久「…」チラッ 喫茶店 最後尾 ↓ ↓ □itfftiliftrftifftrrfitlytiftr 久「ファ!?」 最前列 咲「まさか一週間も前から並んでいたとはねさすがお姉ちゃん」コイクマ 照「私に妹はいない。いるのは京ちゃんのひざの上ただ一つ」モットコイクマ 中間 玄「まさか3日前からでは最初どころか中間になってしまうとは…失敗です。」クマ 優希「…」ウツラウツラ 宥「zzzz」クマ 久「なにこれ」ドン引き 怜「おお、清澄のとこの部長さん、ただ今1週間待ちやで」 久「一週間!?」 怜「そうやな、一人当たり8時間と考えて1日3回、ここに20人、あんたで21人。21÷3で7日。つまり一週間や」 久「…」 怜「どうする?たかが一人の男の膝のために一週間ぼうにふるんか?」 久「…えぇ!女には引けない戦いがあるのよ!!」 一週間後そこには幸せそうに京太郎の膝の上で寝る彼女の姿があった 久「zzz」 久「(しあわせ)」 京太郎「…」ヒドイクマ 京太郎「…どうしょう…眠れなくなった」ヒドイクマ 大充電時代 完 嫌いじゃない 京太郎「おはよー」 優希「買い物おつかれだじょ!犬!」 咲「京ちゃん!」 咲「京ちゃん、コスプレに興味…ない?」 京太郎「こすぷれ?」 ーーーーー 優希「何だ、この前の会社の宴会の衣装か」 京太郎「あ!それ!俺が作ったやつじゃん」 咲「きゅふふ、メイドさん燕尾服、セーラー服、どれがいい?」 京太郎「着ないって選択肢は?」 和「ないですね」 優希「ないじぇ」 咲「ないよ?」 京太郎「くっ、鬼畜どもが!しょうがないメイド服だ!」 京太郎「メイド服をきてやろうじゃないか!」 ーーー 少女?着替え中 ーーー 京太郎改め、京子「んっ、んんっ!」 京子「お帰りなさいませお嬢様」ペコ 咲「いいねェ!いいねェ!最高だねェ!」 優希「愉快にケツ振りやがってェ誘ってんのかァ?だじぇ!」 和「関係ェねえぇ!関係ねぇぇぇぇんだよぉ!!いくら可愛いからってあたしが堕ちると思ったら大間違い何だよぉぉぉ!!」 優希「和ちゃんがこわれたじぇ…」 咲「…」ドバドバ 優希「咲ちゃんは鼻血出しながら無言で写真撮ってるし」 京太郎「?」 優希「まあ、可愛いからいいか」 夜 和「京太郎君、お店はいんですか?」 京太郎「ああ、毎月第二、第三水曜日はお休み」 和「そうですか…」 京太郎「和二人きりっていうのも久しぶりだな」 和「高校卒業、以来ですかね」 京太郎「そうだな」 和「///」 京太郎「どうした?」 和「いえ…何でもありません」 京太郎「そうか、体調が悪いのかと思ったぞ」 和「京太郎君はズルいです」ボソッ 京太郎「ん、何だ?」 和「いえ…ねぇ京太郎君……」 和「…月が…綺麗ですね。」 京太郎「ああ、そうだな」 和「///」 嫌いじゃない 完 厄介事は突然に 東京 喫茶 きょー カランカラン 照「京ちゃん!」ムスー 京太郎「照さん、どうしたんだ?」 照「何でもない」ムスー 京太郎「まあまあ、座って座って」 照「…うん」ムスー 京太郎「はい、ドーナツとミルク」 照「…おかし」ぱぁ 照「…」もきゅもきゅ カランカラン 京太郎「いらっしゃいませー」 菫「お邪魔するぞ、うちの馬鹿が来てないか?」 京太郎「照さんなら来てますよ」 照「…」もきゅもきゅ 淡「ドーナツ!ドーナツだ!テルーずっこいぞ!」 京太郎「淡も来てたのか。菫さんと淡まあ座ってください。ドーナツくらい出しますよ」 淡「あたしーぶどうジュース!」 菫「私は紅茶でお願いする」 京太郎「わかりました」 京太郎「で、どうしたんですか?」 菫「いや、照がな。冷蔵庫にあったプリンが無いと怒って、出て行ってしまってな」 淡「ごめん、テルーそれあたし!」 照「許さない」ギュルギュル 菫「お前のせいだったのか?」ゴゴゴ 淡「だから…だから…」 照 菫「………だから?」 淡「てへぺろ?」 照「淡…」 淡「照…菫…」 菫「許さん!」ゴゴゴ 照「アワイ、ワタシハオマエヲムッコロス!」ギュルギュル 淡「助けて!キョータロー!」 京太郎「ごめん、無理」 淡「嫌ァーーーー??」 照「ローリングツモ!」ゴッ 菫「シャープシュート!」ゴッ 淡「身代わり!」 京太郎「え?」 京太郎「ごはっ!」ゴン! 照「あっ…」 菫「えっ…」 京太郎「店の中で暴れるなっていつも言ってますよね」ゴゴゴゴゴゴ 照 淡 菫「すいませんでしたー?」ドゲザ 京太郎「さあ、お前らの罪をかぞろ!」 厄介事は突然に 完 もしも夫婦経営 岩手 定食屋【要塞】 京太郎「塞ー、2番テーブルと14番テーブル、出来たぞ」 彼は須賀京太郎。 私の思い人であり夫である 私とのお見合いで彼が岩手に来て3年 結婚して一年。 順風満帆な毎日だ ある一つのこと以外は… 白望「塞、京太郎は?」 塞「奥にいるよ」 胡桃「私充電してもらおー」 塞「関係者以外、立ち入り禁止」 エイスリン「キョータロ!ミテミテ!ウマクカケタ?」 京太郎「うん、上手ですよエイスリンさん」 エイスリン「ソウ、エヘヘ…」 塞「あなたっ!」 京太郎「なに?塞」 姉帯「きょーたろー君なでなでしてー」 京太郎「分かりました、少しかがんで下さい」 姉帯「うん!」 京太郎「いいこ、いいこ」なでなで 塞「あなたー?」 京太郎「何だ?」 塞「私が妻よ!あなたは私だけを愛してればいいの!」 京太郎「大丈夫、俺は塞を世界で一番愛してるよ」チュ 塞「////突然、キスは…反則///」かあぁぁ 白望「…結局何も解決してないし…ダル…」 もしも夫婦経営 完 俺の義姉とアルバイト定員が修羅場すぎる マホ「新人アルバイトの夢乃マホです、よろしくお願いします」 京太郎「はい、よろしく」 健夜「はい!よろしく」 マホ「てんちょー!この人誰ですか?」 健夜「私は京太郎の妻の小鍛冶健夜」 京太郎「何嘘付いてるんですか、義姉さん」 マホ「てんちょーのお姉さんですか?」 京太郎「うん、義理だけどな」 健夜「だから、結婚できるよ!」 京太郎「えっ?」 マホ「マホ、それは嫌です!」 健夜「まさか!あなた、バイトの志望理由は?」 京太郎「それは…」 マホ「てんちょーに一目惚れしたからです!」 京太郎「えっ///」 健夜「夢乃さん…いえ、マホちゃん。悪いけど京太郎は渡せないわ」 マホ「くれないなら奪うまでです?」 京太郎「////////」プシュー 健夜 「お互い!」 マホ「いいライバルに?」 健夜 マホ「「なれそう (だね・ですね)?」」 俺の義姉とアルバイト定員が修羅場すぎる 完 清澄同窓会 奈良 松実館 咲「こんにちは、京ちゃん」 京太郎「いらっしゃい、部屋ならそこの突き当たりを右だ」 咲「それにしても、びっくりしたよ高校卒業したら。すぐに奈良に行っちゃうんだもん」 京太郎「事情があったんだ事情が」 ーーーーー 久「あァ~咲ぃいらっしゃひ」 優希「あ、咲ちゃんだあははははははは!」 和「優希!その態度は何れすか?起こりますよ」 優希「あはははははは!和ちゃんもう怒ってるじぇ!」 まこ「すまんのう、みんなすっかり出来上がっとる」 咲「何コレぇ?」ドン引き 京太郎「あははは…」 宥「さあ、座って座って」 玄「のんれ、のんれ」 優希「私の尺をしろ!犬」 和「いつまで立ってるんですか!とっとと座りなさい」 久「うぅどうせ…どうせ」 まこ「まあまあ、落ち着きんしゃい」 京太郎「少し待ってください、俺が咲を迎えに行く前はみんな普通でしたよね」 まこ「ああ、それはな…」 ーーーーー ーーー ー 京太郎「それじゃあ、咲の向かえに行って来ますね」 玄「よろしく頼むのです」 和「気を付けて下さいよ」 優希「さっさと行って来るんだじぇ!犬!」 京太郎「いってきまーす」 久「さて、須賀君も行ったことだし」 優希「今日は無礼講だじぇ」 和「そうえば何で須賀君がこの旅館に?」 宥「私の旦那さんだから…」 玄「違います!私の夫なのです!」 優希「何を言おうが京太郎は私の嫁だじぇ!」 まこ「まあまあ、落ち着きんしゃい…そうじゃロシアに行った時のお土産があるぞ」ドン! まこ「スピリタス ウォッカじゃ!このお酒はな、アルコール…」 久「へ?なんらっへ」 まこ「まさかお前さん、それそのまま飲んだのか?」 優希「あははは!飲んだじぇ?!」 まこ「まさか…全員飲んだんか?」 玄「ひとくちだけれしゅけりょ」 まこ「アレはアルコール度数98%もあるんじゃぞ?」 和「それなら先に言えばいいでしょう!」 まこ「言う前にお前さんたちが飲んだんじゃろうが!」 宥「あったか~い」ゴクゴク まこ「そこ!そのまま飲むな死ぬぞ!」 ーーーーー ーーー ー 京太郎「へー、そんな事が」 咲「ふーん、そんなことことがれぇ、みんなばからね」ケラケラ 京太郎「お前も出来上がちゃってるじゃねぇか!」 まこ「もうやけじゃ!」ガブガブ 京太郎「待って!おいてかないで!お願い」 咲「この部屋暑くない?」ヌギヌギ 玄「そうですね」ヌギヌギ 優希「あたしも」ヌギヌギ 和「何脱いでるんですか!まあ私も暑いですけど」ヌギヌギ 久「みられてこぅふんしてまひゅごめんらさい」ヌギヌギ 宥「…あったか~い」ヌギヌギ 京太郎「///脱がないで下さい!とくに宥さん暖かいのが好きなら脱ぐな?」 咲「ジュルッ…京ちゃん美味しそう…」 優希「据え膳食わぬはなんとやら」 京太郎「どちらかというと俺、食われる方じゃ…」 全員「「「いただきまーす」」」 京太郎「あぁーーーーー?」 まこ「やばい、キングクリムゾン!」 ーー朝ーー 咲「あれ?私は何を…」 京太郎「もう、お婿に行けない…」グスン 松実父「もう、きてるだろ?」 京太郎「そういう問題じゃないんです?」 清澄同窓会 完 親想い雀鬼 中学2年 須賀京太郎 京太郎「ただいまー」 京太郎「今日は58万稼いできたよ、赤木?だったっけ、強いって聞いてたけどすぐ飛んじゃったよ」 京太郎「大丈夫、無理はしない。たかが賭け麻雀じゃないか」 京太郎「初心者に本気は出さないよ、照さんにも咲にも」 京太郎「生徒が先生より強いのは、ダメだろ?」 京太郎「母さんは寝てればいいよ」 京太郎「全部、俺がやるから…安心して寝ててくれ」 京太郎「高校楽しみだな…」 親想い雀鬼 完 みっこみこにしてやんよ! 小蒔「出会いがありません!」 霞「小蒔ちゃんどうしたの?」 小蒔「もういい歳なのにろくな出会いがないのです」 霞「じゃあ、小蒔ちゃんだけにいいこと教えてあげる」 小蒔「本当ですか?」 霞「本当よー夜七時にまたここにきて」 小蒔「?ここはただの喫茶店ですよ」 霞「来てみれば分かるわ」 夜 七時半 小蒔「すこし遅れてしまいました。」 霞「あぁ、小蒔ちゃん!こっちこっち」 小蒔「ここは、昼間の喫茶店ではありませんね」 霞「ええ、ここの喫茶店は夜七時から ホストクラブ になるのよ」バン! 小蒔「ほすとくらぶ?」 霞「小蒔ちゃん、入るわよ」 小蒔「…はい」 店員「いらっしゃいませ」 霞「京太郎君、いるかしら?」 店員「かしこまりました。京太郎さんご指名でーす」 小蒔「きょうたろう?」 霞「ええ、私のオススメ。大丈夫よ悪い人じゃないから」 小蒔「は、はい」 ーーーーー 京太郎「こんばんわ、ご指名ありがとうございます」 霞「いいのいいの、さあ座って」 小蒔「(どうしよう…男の人と面と向かって話すの始めてです)」 京太郎「すいません、横失礼します」 小蒔「あ、どうひょ」 京太郎「…」 小蒔「(しまったー!噛んでしまいました。第一印象最悪です)」 京太郎「…っぷ、あははは!緊張しなくていんですよ」ニコッ 小蒔「え?」 京太郎「ここはあくまでもお客様に楽しんでもらう場所ですから」 小蒔「そ、そうですか」ニコッ 京太郎「神代さん、でしたっけ?笑顔が素敵で可愛いですね」 小蒔「(今さりげなく可愛いって)ありがとうございます」 京太郎「これは異性にモテますね。羨ましいです」 小蒔「そ、そんなこと!…ありません」 京太郎「えー、嘘ですね。俺ならこんな可愛い女の子、ほっときませんよ」 小蒔「………///」 京太郎「あれ、どうかしました?」 霞「京太郎君、私にも構ってぇ」 京太郎「分かりました」 小蒔「(ほっとかないって。これはプロポーズと受け取って良いのでしょうか?)」 霞「京太郎君、ポッキーゲームしましょう」 京太郎「いいですよ、いつも通り。負けた方は罰ゲーム、それでいいですか」 霞「いいわよ、負けたら京太郎君にこのたわわなおもちを揉ませてあげるわ」 京太郎「じゃあ行きますよ、せーの」サクサク 小蒔「京太郎さん!」 京太郎「はひ?」サクサク 小蒔「まずはお友達からお願いします!」 京太郎「…はひ」 霞「んー」ちゅー 京太郎「へっ?ふわぁ!」 霞「京太郎君のキスいただき!」 京太郎「///」 小蒔「わ、私もキスします!」 京太郎「ふぇ?」 小蒔「ん…はむぅ……んむ…れろ」 京太郎「……//////」かぁー その後、神代家には家事万能な婿が来たとか来ないとか… みっこみこにしてやんよ! 完 ポンコツのいじ ~あねVS妹~ カランカラン 京太郎「いらっしゃい」 ーーー前回あれだけ去勢を張った私でも苦手なものは沢山ある。雷とか運動とかわさびとか 照「京ちゃん久しぶり」 ーーー姉とか。 咲「お姉ちゃん!何で来たの?」 照「咲には関係ない」むふーん 京太郎「こら、折角仲直りしたんだから喧嘩しないの」 照「すまなかった」むふーん 咲「…」 ーーー私はこの人が嫌いだ、この人に京ちゃんがとついだら、きっと過労死してしまう。 京太郎「で、照さん。何のようですか?」 照「実は今度インハイの皆で…」 ーーーお姉ちゃんはずるいから。京ちゃんが頼まれたら断れない性格なのを知ってるのにああやって平気な顔でものを頼む。 京太郎「そういう事ですか、ならいいですよ。準備はこちらで…」 ーーーほらね、京ちゃんは優しいから。お姉ちゃんの頼みを嫌な顔一つせずやってあげる。私なんか頼みごとなんてした事ないのに 照「じゃあ、お願い。」 京太郎「分かりました」 ーーーだからわたしはあねがきらい。 お姉ちゃんがいると京ちゃんはお姉ちゃんしかみないから お姉ちゃんがいると京ちゃんはお姉ちゃんの召使いになっちゃうから お姉ちゃんがいると京ちゃんがお姉ちゃんの隣に行っちゃうような気がするから 照「京ちゃん、ありがとね」 京太郎「いえいえ」 ーーー負けないよ、あんなポンコツには。 カンッ! だが!そのカン成立せず? カランカラン ーーー私には好きなものがある。本、お菓子、そして 京太郎「いらっしゃい」 ーーー彼。 京太郎「こら、折角仲直りしたんだから喧嘩しないの」 ーーー立場でへだてない彼が好きだ。 彼の匂いが好きだ。 彼の料理が好きだ。 彼の全てが好きだ。 称号ではなく私を私として見てくれる彼が好きだ。 京太郎「で、照さん何のようですか?」 ーーー私のお願いを嫌な顔一つせずやってくれる彼が…大好きだ。 京太郎「分かりました」 ーーーだから憎い 何も言わなくてもやってもらえる妹が 彼がいつも気にしている妹が いつも彼の隣にいる妹が 照「京ちゃんありがとね」 京太郎「いえいえ」 ーーー負けないよ、あんなポンコツの妹には。 ポンコツのいじ ~あねVS妹~ 完 京太郎の明るい家庭計画 京太郎「ほらー、あれがぞうさんだぞ」 恭弥(息子)「ぞーさん、ぞーさん」 京太郎「楽しいな久」 久「私はあなたと恭弥を見ているだけで満足よ」 京太郎「だったら俺は楽しそうな久の顔を見てるだけで満足かな」 久「/// もう、そういう所。変わってないのね」 京太郎「何が?」 久「何でもない」 咲 照 優希「(ぐぬぬぬぬ)」 京太郎の明るい家庭計画 完 すべてはここから始まった 京太郎「あづいー!」 京太郎「何でこんな暑い中俺は買い出しに来てるんだ」 京太郎「ここら辺に喫茶店があったら良いのにな」 京太郎「さっさと戻ろう!」ドン! ???「きゃっ?」 京太郎「すいません、ぶつかっちゃって」 京太郎「(あれ、誰もいないぶつかった感じがしたのに?)」 京太郎「とにかく、すいません先急ぐので」 ???「今の人…私の事見えてたっすか」 ーーーーー 京太郎「遅くなりました!」 久「須賀君お疲れ、ご褒美に私をベットに運ぶ権利をあげるわ」 京太郎「いりません、今日は用事があるので帰ります」 まこ「たっしゃでのう」 ーーーーー 京太郎「で、話ってなに?」 父「いやー、たまたま買った宝クジがあたってな」 京太郎「へっ?」 父「お前に2億やる」 京太郎「へぁ?」 父「何でも好きなことすると良い」 京太郎「と言われても、2億あるしな」 京太郎「そうだっ喫茶店やろう」 すべてはここから始まった 完 憧さんが阿知賀から来るようですよ? 憧「玄が行ってたバー。ここね」 カランカラン 京太郎「いらっしゃい」 憧「カウンター席でお願い」 京太郎「こちらへどうぞ」 憧「(思ってた顔よりイケメン)ウーロンハイお願い」 京太郎「かしこまりました」 憧「(へ~いろんなメニューがあるのね)」 憧「(タコスか~美味しそうだな)」 京太郎「はい、ウーロンハイとタコス」 憧「私、タコス何て頼んだ覚えが無いんだけど」 京太郎「それはサービスさ、食べたそうにしてたしね」 憧「///(そんなに顔に出てたかしら)」 京太郎「冷めないうちに、食べてくれ」 憧「…」ハムッ 憧「(口に広がるトマトの酸味と甘味、さらに肉圧のハムから出てる肉汁が口に広がる)」 憧「(ソースも濃い味ながらも後味がさっぱりしている…こいつ、デキるぞ?) 憧「うん、美味しい」 京太郎「それは良かった」ニコッ 憧「(少年のあどけなさが残る甘いマスクのハニカミキター? ♪───O(≧∇≦)O────♪)」 憧「これなら玄と宥が惚れたのも頷ける」ボソッ 憧「店長さん?」ガタッ 京太郎「はい?」ビクッ 憧「私と結婚を前提にお付き合いして下さい!」 京太郎「はい?……へ?」ナニガオキタノ 結果、行動するやつは勝つ 憧さんが阿知賀から来るそうですよ? 完 姉帯、襲 来。 長野 某所 カランカラン 京太郎「いらっしゃい」 洋榎「いらっしゃったでー」 京太郎「珍しいな、洋榎さん。わざわざ大阪からいらっしゃったんですか?」 洋榎「そうや!ツレもいるで」 絹恵「始めまして、絹恵いいます。どうぞよろしゅうお願いします」 京太郎「妹さんですか?」 洋榎「そうや!よくわかったな!」 京太郎「この前言ってたじゃないですか」 洋榎「そうか?よく覚え取らんわ。私が長野行く言うたら絹恵は勝手について来ただけやから」 絹恵「名を言うてるんや、お姉ちゃん一人で行くの恥ずかしい言うからついて来てやったのに」 洋榎「馬鹿!それは言わない約束やろ?」 京太郎「?」 絹恵「お姉ちゃんが調子に乗るからや」 洋榎「それにしてもこの喫茶店狭いな」 絹恵「何でや、須賀さんに失礼やろ!すいません、ほんまこんな姉なんです」 京太郎「あはははは、狭いは否定しないんだ」 絹恵「だってほら、あの人かなり大きくみえますし」 姉帯「ぼっちじゃないよー」 京太郎「何言ってるんですかあれ、姉帯さんですよ。身長の高い」 洋榎「んな馬鹿な、遠近法考えても180はいく人なんて…」 絹恵「お姉ちゃん、あの人こっちくるで」 姉帯「あ、洋榎さん久しぶりだね」 洋榎 絹恵「「(店じゃなくて、本人がでかいやと…)」」 洋榎「す、すいません。自分あまり身長の高い女の人見たことないさかい、あんなこと言うてしもうて」 絹恵「長身でスタイルいい人なんていないと思うてました。調子乗ってました!」 洋榎 絹恵「「どうもすいませんでした」」 姉帯「???、なんだかわからないけど、気にしてないから別にいいよ」ニコ 洋榎 絹恵「天使や…!」 京太郎「あはははは、無視ですかそうですか」 京太郎「洋榎さんは勘違いした姉帯さんにはあやまって、悪口を言った俺には謝らないんだ。ヘェ~」ゴッ 洋榎「(絹、助けて)」 絹恵「(ごめんお姉ちゃん。それ無理)」 洋榎「\(^o^)/」 姉帯、襲 来。 完 やはり、おれのオフィスラブコメは間違っている カランカラン 京太郎「いらっしゃい」 玄「こんにちは!」 京太郎「あれ?玄さん、この頃は珍しい客がよくくるな」 玄「実は…」 ーーーーー 松実母「あんた達、客がこないからってゴロゴロしちゃダメよ」 玄「でも、一月と二月はお客さん来ないし暇なのです!」 松実母「じゃあ、外行って稼いで来い!」 ーーーーー 玄「と言う事があったのです」 京太郎「へ~」 玄「なので、京太郎君。バイトを紹介してくれませんか?」 京太郎「分かりました。丁度一月は出前、二月は恵方巻きの注文が多いので今年はアルバイト取ろうと考えてたんです」 玄「はい」 京太郎「二日後に面接試験やるんですよ、それに来て下さい」 玄「でも泊まる場所が…」 京太郎「大丈夫です。うちに泊めます」 玄「へ///…でも着替えとか…」 京太郎「大丈夫です。(久さんが泊めた時のが)ありますから」 玄「わ、分かりました」 ーーーーー 玄と京ちゃんのラブラブ生活 始まり まこ「お前らにこれは見せられん!キングクリムゾン!」 終わり ーーーーー 京太郎「玄さん!面接ですよ、面接!」 玄「私は9時から行けばいんですか?」 京太郎「はい、人数少ないし。合同ですけどね」 京太郎「次の方達どうぞ」 コンコン 宥「失礼します」 京太郎「あっ、宥さん。玄さん見ませんでした?」 宥「…玄ちゃん?」 コンコン 玄「失礼しました。迷ってしまって…」 宥「…」 玄「え…お姉ちゃん?」 宥「(玄ちゃんがいるとは…予想外)」 玄「一体何処にいたんですか?」 宥「ん、京くんの家」 玄「えっ!」 宥「手料理美味しかった」 玄「私だって食べたのです!」 宥「マッサージ気持ちよかった」 玄「わ、私だって?一緒に料理しましたし?」 宥「キスもしちゃった///」 玄「何ですとぉ?」 玄「どうゆう事ですか!京太郎君!」 宥「料理ってどういう事…?」 京太郎「はい?(杉下右京風)」 やはり、おれのオフィスラブコメは間違っている 完 玄さんと京ちゃんのラブラブ?生活 京太郎「ただいま」 玄「お邪魔するのです」 京太郎「玄さん、今日と明日はここに泊まるんですから。ただいまって言ってくれませんか?」 玄「え…?」 京太郎「あ、すいません。どうかしてました、嫌…ですよね俺なんかにそんな言葉言うの。結婚したみたいになりますし…」 玄「いえ!大丈夫ですよ?むしろ嬉しいというか、今すぐ結婚したいというか」 京太郎「あはははは、面白い冗談ですね。でも、俺なんかにいうと本気にしますよ///…玄さん美人ですし」 玄「////…ただいま」 京太郎「おかえり、今7時だから晩御飯の支度して来ますね。お手洗いはここからまっすぐいって左二番目の扉です」 玄「はい、了解なのです」 京太郎「あの…顔赤いですけど大丈夫ですか」 玄「何でもないのです?」ダッ 京太郎「怒らせちゃたかな?全く女心は難しいな」 京太郎「~♪」ジュー 玄「ただいま戻ったのです」 京太郎「そこに座ってて下さい、もうすぐ唐揚げが上がりますから」 玄「私も手伝うのです!」 京太郎「じゃあそこのお皿運んでくれますか?」 玄チャー「おまかせあれ!」ダッ 京太郎「走らない方がいいですよ、危ないし、唐揚げあがりましたけど油が熱いからあぶないですし」 玄「大丈夫、お姉ちゃんから貰ったこのお守りに何度も救われて来たのです」ダダダ 京太郎「今フラグを立てたと思ったのは俺だけか?」 玄「きゃっ!」ステン 京太郎「! 大丈夫ですか?」ガシッ 玄「幸い京太郎君が抱きかかえてくれたので大丈夫なのです」 京太郎「そうですか…良かった」ホッ 京太郎「今度からは、走らないでくださいよ。」 玄「分かったのです」 京太郎「よろしい」 玄「ところで京太郎君、いつになったら離していただけますか//////」 京太郎「! すいません///」スッ 玄「いえいえ、こちらの不祥事ですし////」カオマッカ 京太郎「そうですか///」カオマッカ 京太郎「…」 玄「…」 京太郎「…」 玄「(会話がない、ここは一つ私から切り出して)」 京太郎 玄「あの!」 京太郎「…そちらからどうぞ」 玄「あ、あの…さっき利き手をひねっちゃったみたいで…」 京太郎「分かりました、湿布持って来ます!」ガタッ 玄「あと…あのっ」 京太郎「何ですか?」 玄「食べさせて…くれませんか?」 ーーーーーーーー ーーーーー ーー 京太郎「あーん」 玄「あーん、もぐもぐ」 京太郎「どうですか」 玄「とっても、美味しいです!」 玄さんと京ちゃんのラブラブ?生活 完 ケーキも積もれば飽きが来る ーーー突然力を手にいれたものはその力を無差別に振るう。 京太郎「咲!ケーキ作れるようになったぞ?」 咲「ホントっ?」 ーーー目的ない力の使用はやがて我が身を傷つけ始める… 京太郎「調子に乗ってウェディングケーキ的なもの作ってしまった…」 咲「流石にこれは無理…かな」 ーーー人を…自分を破滅させる。 京太郎「…あと一年はケーキ食べなくていいや…」 咲「右に同じ…」 ケーキも積もれば飽きが来る 完 雛鳥ロード阿知賀 京太郎「あーん」 玄「あー…」 宥「あーん」ぱく 宥「…あったか~い」もぐもぐ 玄「?、何でお姉ちゃんが?」 京太郎「あ、宥さん起きてたんですか?」アーンシテ 宥「うん、それより速く 続き!」あーん 玄「負けません?」ぱくっ 宥「流石…」あーん 玄「残りもいただきます!」あーん 京太郎「俺は雛鳥を育てる親鳥じゃありません?」 雛鳥ロード阿知賀 完 予告風語り 咲「自身なんて…ない。私は京ちゃんを助けたいだけなんです」 咲「ここから、出て行けー!!」 まこ「歯車には歯車の意地がある、あんたの敵はとっちゃるけんのう」 久「彼女は戦ってくれるわ、例え機体が大破しても」 怜「無重力気持ち悪い、おえー」 和「挟み込みます!上昇して下さい!!」 姉帯「ぼっちじゃないよー」 予告風語り 完 大みそか 咲「大みそかはゆったり出来ていいね」 照「うん」 京太郎「お持ち焼けたぞ」 咲「わーい、わたしきなこ」もぐもぐ 照「あんこ」もぐもぐ 京太郎「俺はからみ餅」 咲「京ちゃんそれおいしい?」 京太郎「うん」もぐもぐ 咲「じゃあ、いただきます」もぐもぐ 咲「うん、おいしい」 照「じゃあ、わたしも」もぐもぐ 照「おいしい」 咲「ねむい…」 京太郎「コタツで寝ると風邪ひくぞ」 照「zzz」 京太郎「あらら」 咲「京ちゃんみて!鏡もち」 京太郎「たべもので遊ぶな」ぺしっ 咲「あう」 大みそか 完 いつの間にか繁盛して、いたウチの喫茶店はアルバイトを雇う事にした 和「いらっしゃいませ」 桃子「8番テーブルのタコス、完成っす!」 佳織「お待たせしましたー!ってうわわわわわ」 智樹「会計は525円です」 ぐふふふふ、玄さんと相談したおもち組は やはり最高だな 和「どうしたんですか?店長」 京太郎「いやっなんでもない」キリッ 優希 咲「「ぐぬぬぬぬ」」 いつの間にか繁盛して、いたウチの喫茶店はアルバイトを雇う事にした 完 バー兼ホストクラブ まこ「はー疲れたのう」 京太郎「どうしたんですか?まこ先輩」 まこ「疲れてるのに、虐めるとは鬼畜じゃのう。京太郎は」 京太郎「あはは、嘘だよまこ」 まこ「本当かな京太郎」 京太郎「だったら行動で現そうか?」 まこ「///」 優希「あぁー!!京太郎、私ともラブラブしろ!」 咲「そうだよ!キスしてよ!!」 京太郎「ここはホストクラブじゃねぇ!!」 バー兼ホストクラブ 完 闇落ち京ちゃん あいつーーー 俺は咲が嫌いだ… 自分の善意を一方的に押し付けて… 相手の気持ちを踏みにじって。 弱者を見捨てて 雑草を引っこ抜いて… お前は雑草の苦しみを知っているのか? 雑草が引き抜かれた時の苦しみを 高嶺の花として咲くだけのお前に… 引き抜かれた、雑草は根っこから生え変わるんだ。 雑草は見えない間にお前の住処を蝕んで行く 雑草は見えないところで花を咲かす。 今も花から作られた種が一つの雑草をいつの間にか10個…100個…1000個と増えている ーーー楽シミダ。 それがどれだけ大きな集団になるか。 その集団に蝕まれたお前の仲間がどんな風に壊れるか 京太郎「本当二楽シミダヨ、咲」ニタァ 「京ちゃん、久しぶり」 声が聞こえた。この世で一番嫌いな奴の声が。 「あのさ、京ちゃんこの頃部活に来てないじゃん。だからさ…」 嘘、嘘、ウソ。 こいつが言っている事は全て嘘だ。 人を人とも思わないアクマ、俺の事を雑草呼ばわりしたくせにそのことにも嘘をついた。 「ほら!幼なじみだし、心配なんだよ」 ーーー京ちゃん?違うよ彼氏なんかじゃないよ。ただ小さい頃から一緒なだけ 「ほら、昔は京ちゃん部活は皆勤賞だったでしょ」 ーーーお似合い?あんな雑草みたいな屑と一緒にしないで。京ちゃんには悪いけど部活にはもう来て欲しくないかな 「だからさ、一緒に部活いこう?」 ーーー正直あんなのいなくなっても変わりは居ますしね ダカラ壊シテヤル マズハ大切ナ仲間カラ… 京太郎「アア、行コウ」ニタァ ………… 久「咲…それに。須賀君…」 優希「久しぶりだな!犬!」 和「一体何があったんですか?須賀君」 まこ「大丈夫だったか?」 京太郎「まこ先輩…」 一見心配しているように見えるがこれは、嘘だ…。 まこ「!、なんじゃ?」 京太郎「…」ボソッ まこ「なんじゃ?」ニコ 京太郎「よく何事もなかった用に話しかけられるな、染谷まこ!」ガンッ まこ「っ!」 京太郎「あれだけ言ってて、今頃帰ってこい?正直調子に乗ってるよなぁ?」 あの時… もしあの時聞いていなければ今頃どうなっていただろう ーーーそれにしてもお笑いよね 部長か?楽しそうな話をしているが何だろう ーーー何がですか? ーーーいやね、須賀君のことよ 俺の事?一体なんだろう ーーーああ、雑草(笑)の事ですか え?今確かに和が俺の事雑草って言ったよな ーーー人数合わせの雑用がさ、大会で優勝したいなんて言っててさ 悪いかよ、まこ先輩だって目標は高い方が良いって ーーーそれは笑えるのう まこ先輩…信じてたのに ーーー犬は黙ってご主人様の言うことに尻尾を振ってやればいいんだじぇ 優希まで… ーーー正直あんな奴居なくても変わりませんしね 咲…お前もか… 京太郎「あれはただの始まりでしたよ…あれだけ言っておいて、よく話し掛けられるな」 久「だから、私たちは謝ろうとして」 京太郎「誰がしゃべっていいっつった?竹井久」バキッ 久「…」ポロポロ 京太郎「泣けばいいと思った?残念逆効果ぁ!」ゴスッゴスッ 久「くぅ…かはぁっ…」 和「もうやめて下さい。気はすんだでしょう!」 京太郎「おお、原村和。お前、人に頼む時には態度ってもんがあるよなぁ?」 和「分かりました。土下座します。それで許して下さい」ペコッ 京太郎「許す?一体何を許せば良いんだ?3秒以内に言ってみろ?」スッ 和「それは…「はい、ぜろー」ごふっ!」 京太郎「だめだろ、和。時間は守らなきゃ」 和「ずびばぜん」グスッグス 優希「お前は悪魔だじぇ!本物の京太郎を返せ!」 京太郎「ピーピーうるせえな、黙れよ!」ガン! 優希「ぐはぁ!!」 京太郎「あれ、咲は?まあ良いや」 京太郎「今はこいつ等に俺の糧になってモラオウカ?」ニイ 雑草は更に…広く…深く…広がっていく。 闇落ち京ちゃん 完 病弱アルバイト 京太郎「怜さん、注文とってきて」 怜「ウチ、病弱やから」 京太郎「怜さん、7番テーブルにこれ運んで来て」 怜「ウチ、病弱やから」 京太郎「怜さん、まかない食べる?」もぐもぐ 怜「ウチ、病弱やから…」 京太郎「ごめんなさい、食べたくなかったら…」もぐもぐ 怜「口移しがええな~」ちゅー 京太郎「///////」ボン? 怜「なんや、金髪やから。慣れてると思ったのに」 京太郎「…」ぷしゅー 怜「これは看病(意味深)が必要やな」ニタァ 病弱アルバイト 完 バータイムin赤木 カランカラン 京太郎「いらっしゃい」 赤木「マスター、コーヒーとサンドイッチ」 京太郎「はいよ」 赤木「あんた、なかなかの腕だな」 京太郎「何が?」コト 赤木「しらばっくれなくていい。あんた雀士だな」モグモグ 京太郎「腕はからっきしだけどな」 赤木「まさか、こんなでかくなってるとわな“金色の狼”」 京太郎「久しぶりだな、しげちゃん」 赤木「このあと、どうだ?」 京太郎「やめとく、だって…」 咲「京ちゃーん」 京太郎「ツレ、待たせてるからな」 赤木「お前らしくないな、狂」 京太郎「人間…そんなもんだろ。」 バータイムin赤木 完 押しかけ夫 京太郎「なあ、咲。このムース何乗せればいいかな?」 咲「私はイチゴ好きだから。イチゴ載せて」 京太郎「わかった、あーん」 咲「あーん///…んー、おいしい」 京太郎「やった!咲の家で商品開発をして苦節1ヶ月。ついに2月用のムースできた!!」 咲「良かったね!京ちゃん」 ーーーーーー ーーーー ーー 喫茶店 優希「へー、じゃあこのムースを作ったのは実質咲ちゃんなのか」 和「さすが咲さんですね」 京太郎「1ヶ月頑張った俺もほめてー」 優希「断る」 和「いやです」 京太郎「ひでーぜ。ぐすん」 咲「あのー、京ちゃん」 京太郎「何だ咲?褒めてくれるのか?」 咲「いつ、口に運んでくれるの?」 京太郎和優希「「「へ?」」」 その後1ヶ月、京太郎の付きっきりの指導で自分で食べられるように戻りましたとさ。 押しかけ夫 完 プロ雀士ー咲ー プロになって三年。 私は調子が悪かった。 戦績もよくないし… 私は何で麻雀してるの… 麻雀って何が楽しいのかな? 教えてよ 高校生の私。 まこ先輩。 部長。 優希ちゃん! 和ちゃん… ……京ちゃん。 咲「雀荘にでも行こう…」 京ちゃん、会いたいな。 でも、彼はあんな事をした私を許してくれないだろう。 咲「だから」 麻雀に打ち込んだ。悲しみを忘れるために…。 結果ばかり無残なものだった。 勝てば勝つほど、自分がみじめに思える。 ーーーあなたが望んだんだよ 私はそんなこと望んでない ーーー麻雀の方が大切だよ そんな訳無い。私は京ちゃんの方が大事 ーーー自分で捨てたのに? もう嫌ッ!聞きたくない! ーーーそう言ったって京ちゃんはもう帰ってこないよ お願いだから…京ちゃん。帰ってきてよ…! 今日も私は一人…寂しいよ。京ちゃん… プロ雀士ー咲ー 完 愛ゆえに あれから2年ーーー 私は実家に暮らしている 2月のある日から急に心のつかえがとれたような気がする 戦績は健夜プロを追い抜かすまでになった。悩み事も有ったような気がするけど忘れた 宮永母「咲、手紙よ」 一体なんだっけ? 咲「ありがとう、お母さん」 ビリビリ 私は封筒を強引に破り捨て、中の書類を出した 咲「これは…」 #aa(){{{ ________________________________________________________ l l l l l l l 死亡届け l l下記のものが2月上旬死亡しました l l l l 須賀京太郎 l l l l l l 死因 過労死 l ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ }}} 咲「…っ!」 そして封筒がもう一つ 三枚の紙が入っている 写真、手紙…それと。 私は写真を見た。そこには今にも死にそうな笑顔で笑う彼のすがたと一件の家があった 全部思い出した。 私の悩みも 彼のいった言葉も ーーーこれ以上一緒にいたらさ、俺…咲のこと嫌いになっちゃうからさ ーーー嫌いになればいいじゃん!この穀潰し!出ていけ!! ーーー…わかった。俺、頑張る……咲に家建ててやるから。そしたら俺帰ってきていいか… ーーー京ちゃんには無理だよ!いいからさっさと出て行って! 手紙にはこうある ーマイホーム買ったったwwwこれで一緒にいられるな(笑)ー そして最後の紙。 婚姻届。丁寧な字で私の所以外書いてある 私は崩れ落ちた そしてもう二度と会うことのできない彼と会いたいと思った。 咲「ねぇ、京ちゃん」 咲「死ねば一緒に…なれるのかな」ぽろぽろ 愛ゆえに 完 あぽときしん 照「きゃー」とてとて 咲「きゃー」ととと 京太郎「まてー」 照「あ!」ずてん 咲「あ、おねえちゃん、だいじょーぶ?」 照「ぐす…ぐす」 京太郎「いたかったなーほらおいで」 照「…うん」とてとて 京太郎「ほらー撫で撫で」なでなで 照「えへへ」 咲「あっ!ずるいよ」 照「あねだからずるくない」 優希「かおすだじぇ」 和「こばや私立…」 優希「いわなくていいじょ、のどちゃん」 あぽときしん 完 新入り ぐふふふ、ぐふふふふふふふふ えっ何で笑ってるかって? それは… 美穂子「うぅ、チャーハンを作るのは力を使いますね」ボイーン だってあんなすばらなおもちだぜ… 普通笑うだろ 桃子「福路さんそこはっすね」ボイーン 美穂子「はい…」ボイーン 京太郎「さいこうですね」ハナジドバー 玄「えぇ…」ハナジドバー 咲「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!!」 新入り 完 クロチャーに首ったけ ふぅ 京太郎「だめだ、玄さん以外目に入らない」 京太郎「もうがまんできない…」 京太郎「玄さーーーーん」ルパンダイブ 玄「ふぇ!?」 京太郎「玄さん、玄さん。玄さん?玄さん?!玄さん!玄さん!!」モミモミ 玄「京太郎!?そんな…とこ……っあ…やめっ」 京太郎「ふあああぁぁぁぁぁ!やわらかいいいぃぃぃ!」モミモミモミモミ 玄「んっ…っふぁ…やらぁ……」 京太郎「この柔らかいところも……ん?なんだこれ…」 玄「…ぁ………それっ……っは、ちくっ」 京太郎「みかんだ!おもちにのってるみかんだ!!」コリコリ 玄「うっ…ふぁ……きょふた、ろ…イく!」 京太郎「へっ?」 玄「っん……!」ぷしゃあああ 京太郎「あ…。」 玄「……やめれっれ、いっらのり」 京太郎「せ、せきにんとります!」 クロチャーに首ったけ 完 人目が気になる カランカラン 優希「お客様が、来てやったじょ!犬!」 京太郎「いらっしゃい」 優希「…」 京太郎「…?」 優希「…京太郎、他の客いないのか?」 京太郎「そうだけど。それがどうした、優希?」 優希「いや、あのさ。こっ、こうやって二人きりなのは…久しぶりだなってだけ」 京太郎「そうだな」 優希「タコスお願い」 京太郎「かしこまり」 優希「そのさ…何で京太郎は喫茶店やろうとおもったんだっけ?」 京太郎「なにいってんだ、お前が毎日俺のタコスが食べたいって言ったからだよ」 優希「…そっか、えへへ」 京太郎「ほら、タコス」コト 優希「いつもありがとう。京太郎」 京太郎「こちらこそ、優希さん」 カランカラン 咲「こんにちはー!」 優希「おそかったじぇ!咲ちゃん!」ガタッ! 京太郎「何であいつは2人切りの時だけキャラが変わるんだ?」 人目が気になる 完 メニューの出来方 咲「ねー、京ちゃん。これ食べたい」ガメンユビサシ 京太郎「ん、グラタン?」 咲「よろしくー」 京太郎「わかった」 ーーーーーー 30分後 ーーーーーー 京太郎「出来たぞ」 咲「うん」 京太郎 咲「「いただきまーす」」 咲「ん~!おいしい」もぐもぐ 京太郎「そうか?じゃあメニューに入れるよ」 メニューの追加は咲さんのさじかげんです。 メニューの出来方 完 ステルス見破ったり カランカラン 京太郎「いらっしゃーい、あれ?誰か来たような気がしたんだけど…」 桃子「(やっぱり、見えていないようっすね)」ガックリ 京太郎「まあ、いいか」 桃子「(まだチャンスはあるっす!席に座って注文でも…)」 京太郎「(暇だし、この前の映画のセリフ言ってみよう)誰かそこにいるな…誰だ!」 桃子「私が見えるっすか!?」 京太郎「貴様は…男?いや女だな…」 桃子「やったっす!一般人にも見えるようになったっす!!」 京太郎「名を名乗れ!」 桃子「東横桃子っす」 京太郎「モモ?随分と可愛い名だな、さっきはよく見えなかったが…今見ると美人だな」 桃子「(いきなりあだ名?)そうっすか?嬉しいっす///」 京太郎「モモ。これはあくまで提案だが、取引しないか?」 桃子「取引?」 京太郎「ああ、俺の人生とお前の心を…交換してくれないか?」 桃子「あってその日にぷ、プロポーズなんて…大胆すぎっす///」 京太郎「一目惚れさ、許してくれ…」 桃子「/////、もう帰るっす!また来るっすよ!」 京太郎「あースッキリした」 カランカラン 京太郎「誰もいないのに勝手に動いた?幽霊かな…」ガクガクブルブル ステルス見破ったり 完 そのむかし 京太郎「やったー!喫茶店を立てたぞ!」 まこ「そんで…店名は何にするんじや?」 京太郎「んー、そうですね。何がいいですか?」 久「悪女」 咲「カンちゃん」 まこ「ぴかどん」 和「出自他流」 京太郎「あはは、やる気あんのか?」 優希「えっ!えーと“一服”なんてどうだじぇ」 京太郎「…」ギュ 優希「…///どうしたんだじぇ…犬」 京太郎「俺は、お前がいるから頑張れるよ…優希」 優希「///」 優希はタコスのこと意外は常識人だと思う。 優希「えへへ」 そのむかし 完 京太郎の「さっと」一品 京太郎「今日はみんなの家にあるおかしリッツを使った軽食です」 リッツ明太マヨのせ 材料(8個分) リッツ 8枚 きゅうり 1/3 明太子 一腹 マヨネーズ 大さじ1 京太郎「まず明太子の片面の上から下にかけて切り込みを入れる」 京太郎「そして、少し中が見えるようにしてラップでくるみレンジで30秒チンします。」 京太郎「チンしたら少しの間、明太子を冷まします」 京太郎「次に明太子を冷ます間、きゅうりを薄切りにしまーす」 京太郎「この時、きゅうりは斜めに裏が透けない程度の厚さに切りましょう」 京太郎「少し冷めた明太子の皮を取って中の卵を取り出し、マヨネーズと混ぜまーす」 京太郎「最後にリッツにきゅうりをのせ、明太マヨをのせれば…完成!」 京太郎「うん、リッツのサクサクと明太マヨの中をきゅうりがバランスを取っていいかんじ!」 京太郎「皆さんも一度、試してみてわ?」 京太郎の「さっと」一品 完 酔いどれ既成事実 京太郎「ほら、咲あーん」 咲「あーん」もぐもぐ 咲「(なんかこれ、夫婦みたいでうれしいな)」 京太郎「実はな咲、今回は豪華にウイス…」 咲「(あれ?なんだか体が暑くなってきたな…)」 京太郎「今回はウイスキーの代わりに部長から頂いた、ウオッカを…」 咲「んー」 京太郎「へ?咲な…」 咲「ん…ふぅ…はむっ……れろ」 京太郎「んー!んー!!」 咲「ちゅぱ……ふぅー」 京太郎「咲…一体何を?」 咲「ねぇ京ちゃん…しよ」 京太郎「なにを…」 まこ「間に合え!キンクリ!!」 咲「っはぁ~いいよぉぉ。京ちゃん」ズブズブ 京太郎「咲…お前血が…」 咲「いたくないよ…私の初めてを京ちゃんにあげられたしね」 まこ「間違えた///キンクリ!」 京太郎「咲…あいしてるよ…。」ニコ 咲「私だって…」 咲「モウ、離サナイヨ…」 酔いどれ既成事実 完 宮永照の来歴 カランカラン 優希「颯爽登場!銀河美少女テクビガバーン!だじぇ!」 照「いらっしゃい」てるーん 優希「じぇ!?」 咲「こんにちは、ってお姉ちゃん?!」 和「元チャンピオンが何故こんなところに!?」 京太郎「ああ、それはな…」 優希「まるまるうまうま」 京太郎「かくかくしかじか」 照「四角いムーブ!」 優希「タコス新登場!」 和「ダイハツから?」 咲「…?」ニッツリ 京太郎「あ…咲が引きつった笑を浮かべてる」 照「退散…」とててて 咲「許ざん!!」RX!! 京太郎「分かった!話す!話すから!」 ーーーーー ーーー ー 東京 菫家 京太郎「お邪魔しまーす」 菫「すまんな、汚い部屋で」 京太郎「いえいえ、十分綺麗ですよ」 菫「相談したのはアレの事なんだが…」 毛布「まじれす、おつっと」カタカタ 京太郎「照さんがパソコンを使えてる?!」 菫「いや、驚くのはそこじゃなくてだな…」 毛布「わたしにもかれしぐらいいる!っと」カタカタ 菫「私はもう限界だ…アレを引き取ってくれ」 京太郎「はい?」 菫「ある日あいつが」 ーーーーー 照「にちゃんねる?っていうのがやりたい」 ーーーーー 菫「そういって、ウチのパソコンを使わせたら…ああ、なってしまってな」 京太郎「照さんのマンションにもパソコンありますよね」 菫「あいつがな、私が買ったお年寄り向けのパソコンじゃないとやだーって聞かないんだ…」 京太郎「大変ですね…」 菫「お願いだ!パソコンあげるから代わりにあいつを連れ帰ってくれ!」 京太郎「えー」 菫「頼む、なんなら私がお前の所でアルバイトするから!」 京太郎「えっ///弘世さん、そんなの悪いですよ」 菫「あいつがいるよりはマシなんだ!」 毛布「それは聞き捨てならない」てるーん 菫「照!聞いていたのか!?こ、これには深い事情が…」 照「…」スタスタ 菫「すまん!何もお前を仕送りぐらしのニートとは…」 照「…」だきっ 京太郎「は?」 菫「ひ?」 照「私が京ちゃんのところで働く」 京太郎「はあ」 菫「すまん!須賀君頼んだぞ」 ー ーーー ーーーーー 京太郎「という事があってだな…」ズズー 照「そういう事…」ぱくぱく 咲「 へー」 優希「ふーん」ズズー 和「ほー」 咲「京ちゃんはお姉ちゃんの事好きなの?」 京太郎「へあっ?」 優希「!」 照「?」 京太郎「…」こほん 京太郎「そーゆー事はな本人がいる前で言っちゃいかん」 照「そーだ?そーだ!」 京太郎「貴方はよく理解してないのに加勢しない」ぽこ 照「あうっ」 咲「これは…私にもチャンスあるかも…」 宮永照がアルバイトになりました。 宮永照の来歴 完 雀鬼の邂逅 カランカラン 健夜「こんにちは!」 照「いらっしゃいませ」 健夜「元チャンピオン!冷やかしにきたよ」 照「いらっしゃいませんでした」 健夜「酷いな!私はお客だよ!」 照「なんでそんなテンション高いんですか?馬鹿なのですか?死ぬんですか?」 健夜「ヤケだよヤケだよ!一人で元チャンピオンの取材して来いとか言われて」 京太郎「照さ~ん、誰か来たんです…か…」 健夜「あっ」 京太郎「あっ」 京太郎 健夜 「「貴方(君)は!」 健夜「金色の狼!」 京太郎「生き遅れ!」 照「…生き遅れ、ぷぷ」 健夜「そこ!笑わない!」 京太郎「何故こんなところに!?」 健夜「君こそ!」 照「?」 京太郎「ああ、この人はですね」 ーーーーー ーーー ー アカギ「クククク、そろそろ終わりか?」 健夜「くっ」 京太郎「ロン、二位はもらっていきますね」 健夜「えー!!」バン! ー ーーー ーーーーー 健夜「という事が」 京太郎「あってですね」なでなで 照「へ~」 健夜「アカギ君のはなってさ…」 京太郎「それはいっちゃあかん!」 照「こ…」 京太郎「やめろ!そのあとにばとやがきたら終わるぞ!!」 健夜「…」カシャ その後しばらくイケメン店長の喫茶店特集が組まれたとか組まれなかったとか… 咲「…」ニッツリ 雀鬼の邂逅 完 後輩は交霊術師 カランカラーン マホ「ごしゅじんさまーー!!」ダキッ 京太郎「げっ、マホ」 照「えっ」 咲「はっ?」 和「ひっ?」 優希「ふぅーはは!」 マホ「ご主人!会いたかったーー!!!」 京太郎「はなれろーはなれてくれー」 和「マホ!なぜこんなところに?」 マホ「ご主人様居るところにカピありです!」 優希「異議あり!京太郎のカピとおなじ名前だからってそれはないじぇ!」 咲「そうだよ!」 京太郎「ああ、こいつはカピの生まれ変わり的なものだから」 優希「?」 京太郎「こいつ…マホは生まれつき霊力を沢山もってたから」 マホ「マホは他の動物に魂を分け合ったんです」 京太郎「だから俺のカピが死んじまったあと記憶が引き継がれたカピことマホは」 マホ「京太郎の事をご主人様って呼んでるんです!」 照「どいうこと!京ちゃん!」←今頃正気に戻った 咲「へぇ」ゴゴゴ マホ「…本棚一番上、古典参考書考高校2年生」ボソッ 咲「!」ビクッ 照「!」ビクッ 優希「?、一体どうしたんだじぇ…」 和「エロ本のかく…」 優希「もういいじぇ、和ちゃん…」 マホ「にひひ、ご主人様はマホのものです」ギュ 後輩は交霊術師 完 エイスリンさんご来店 カランカラン 京太郎「いらっしゃーい」 エイスリン「イラッシャイマシタ」 京太郎「あ、エイスリンさん。英語塾の教師はどうです?」 エイスリン「トッテモgoodデスネ」 京太郎「そうですか、良かったですね」 エイスリン「テルイサンハ」 京太郎「照井さんじゃなくて照さんてあす。もう寝てますよ」 エイスリン「ハナソウトオモッテタノニ」 京太郎「何についてですか」 エイスリン「キョータロー!」 京太郎「え!」 エイスリン「ワルカッタ?」 京太郎「いいですけと…どういうところを話すんですか?」 エイスリン「エエト、カッコイイトコ!」 京太郎「///」 エイスリン「キョータローノイイトコハナスヨ!」 京太郎「///」ボンップシュー エイスリン「コレハ…」 エイスリン「オモチカエリシテミタ」 京太郎「えっ!ここどこ?」 エイスリン「キノウハアンナニハゲシカッタノニ」 京太郎「ええええええ!!!」 照「京ぢゃゃゃぁぁぁああああん!!」 エイスリン「!」 京太郎「なんて照さん?!」 照「…ご」 京太郎 エイスリン「「ご?」」 照「ご飯が…朝ご飯が…ないっ!」 エイスリンさんご来店 完 まこさんの意味深?土産 カランカラン まこ「お邪魔するぞ」 照「いらっしゃい」てるーん まこ「なんだ、お前さん来とったのか」 照「違う、雇って貰った」 まこ「ほぅ、色男の近くで暮らせるとわ。羨ましいの」 京太郎「色男なんて、言い過ぎですよ」 照「京ちゃん」 まこ「おお、邪魔しちょるぞ」 京太郎「で、何のようですか?」 まこ「いや~ちと用事があっての、大阪まで行ってきたんじゃよ」 京太郎「はあ」 まこ「これがお土産じゃ」ドン 京太郎「銃!?」 まこ「まあ、証明書も申請してきた。店に置いておくといいじゃろ」 照「奇抜…」 京太郎「ていうことはモノホン!?」 まこ「ああ、モノホンの“銃(チャカ)”じゃからな」 京太郎「おこがましいですけど。もっと、ちゃんとしたの下さいよ」 まこ「心配ご無用。次会うときは…イイモノやる」 京太郎「えええええ、これよりイイモノって…」 照「うん、ここがいい」 京太郎「照さんも冷静に銃の置き場所考えないで!」 まこさんの意味深?土産 完 照さんの華麗な1日 照「咲よ」 咲「なに?お姉ちゃん」 照「今日は華麗な私の話をしてあげる」てるーん 咲「いや、いいです」 照「私の朝は、一杯の紅茶から始まる…」 咲「いいって」 照「香りを楽しんだ後、ミルクをいれる」 咲「山ほど紙パックの牛乳をね」 照「そして、あつあつのホットケーキの上にバターと蜂蜜をかける」 咲「それで食べるんですね。わかります」 照「ヴァカめ!自分で食べる奴がどこにいる」 咲「ということは」 照「京ちゃんに食べさせて貰うに決まってる」 咲「なん…だと」 照「昔の話をしよう…あれは確か私がまだ小学校4年生だった頃…」 京太郎『照ちゃん!大好き!』ダキッ 咲『お姉ちゃん、手…』 照『しょうがない…』ギュ 咲『ん』ギュ 京太郎『えへへ』ギュウ ーーーーー 照「と言うことがあって…」 咲「虫酸ダッシュ!じゃなくていいように改ざんするな!本当は…」 ーーーーー 京太郎『照ちゃんお土産ー』 照『なあに、これ?咲知ってる』 咲『知らない』 京太郎『それはクッキーってお菓子だよ、照ちゃんにあげようと思って』ニコ 照『味見』パクッ 咲『どう?』 照『…(ここで下手においしいというと咲に食べられてしまう…そうだ)』 照『まずい』←ここまで3分 京太郎『ふえ…』グスッ 照『あっ』 咲『お姉ちゃん、京ちゃん泣かしたー』 照『あわわわわわわ』 京太郎『えええええええん!がんばったのに!!』 照『…よしよし』ダキッ 咲『よーしよしよしよしよし、よーしよしよし』ナデナデ 京太郎「ムツゴロウさんだ。えへへ!」 ーーーーー 咲「こうだよ」 照「なるほど、では咲には5時からのネット討論会に出て欲しい」 咲「唐突!?」 照「京ちゃんの手作りクッキーの話はいい、ほずはネット討論か…」 京太郎「照さんご飯ですよー」 照「むっ、分かった今行く」 京太郎「今日はキンメの煮付けですよ」 照「お魚いや」 京太郎「じゃあデザートなしですね」 照「お魚大好き」 京太郎「よろしい」 咲「(なんか京ちゃんって)」 照「デザートってなに?」 京太郎「ケーキですよ。おーい咲も晩御飯食べてく?」 咲「頂いていこうかな」 京太郎「了解」 咲「(大変だなー)」 照「私のでぃなーは一杯の…」 咲「もういいよ!」 照さんの華麗な1日 完 バー雅枝 京太郎「…」ゴクゴク 京太郎「ぷは~!生き返る!」 雅枝「すまんな、手伝わせてしもうて」 京太郎「困ったときはお互い様…ですよ」 雅枝「ホンマ、ありがたいで~」 京太郎「そういえば、娘さんの方…どうですか?」 雅枝「からっきしやなー絹の方はこの前まで彼氏いる言うてたけど嘘やった」 京太郎「で、雅枝さんの方は?」 雅枝「いやー、あのクソ野郎また娘二人とも連れてこうとしたさかい、とっちめてやった」 京太郎「子供が出来たと知った瞬間逃げて。子供が美人と知ったら戻ってくる」 雅枝「まさに」 京太郎「ゲスの極み!」ドーン 雅枝 京太郎「「wwwwwwwww」」 雅枝「ホンマ、あんたゲラやなww」 京太郎「雅枝さんこそー」 雅枝「私はちがうやろーwwwやっぱ京太郎はおもろいなーさすが私のお気に入りや」 京太郎「でも、雅枝さんの元旦那。馬鹿ですね」 雅枝「なんで?」 京太郎「だってこんな美人さんと結婚したのに勿体無いwww」 雅枝「///ホンマか?」 京太郎「本当ですけど」 雅枝「本気にするで」 京太郎「なにを?、別にいいですけど」 雅枝「よし!今日はホテルまで送っちゃる」 京太郎「やったー雅枝さん太っ腹!」 雅枝「まっ、返してもらうけどな///」 京太郎「?」 バー雅枝 完 ライバル店襲来 京太郎「なんだこの張り紙?」 照「喫茶店、子供じゃないぞオープン予定?」 京太郎「ライバル店か…照さん頑張りましょうね」 照「うん」 衣「あははははは!きっさてんを作ってやった」 衣「店名はズバリ、花鳥風月」 美穂子「上埜さんとイケメンがいると聞いて」 佳織「うわちっ!コーヒー熱いです」 ネキ「こんかつや!」 絹恵「お姉ちゃん!名前表記とセリフ間違ってるで」 まこ「見事に間違えたの…」 こんな喫茶で大丈夫か? 衣「大丈夫だ!問題ない(キリッ」 京太郎「子供だ…手伝ってあげないと」 ライバル店襲来 完 対抗!京太郎、照の三分クッキング 京太郎「むー、あの店なかなかやりおる」 照「京ちゃんどうしたの?」 京太郎「いやー、花鳥風月が出来てから売り上げが下がっちゃいましてね」 照「ふーん」 京太郎「よくわからないですよね…」 京太郎「よし!アレを作るか」 照「…アレ?」 京太郎「用意する材料はこちら」 シチュー 二人前 グリンピース 適量 アスパラガス 適量 インゲン 適量 鳥肉 適量 ジャガイモ 適量 ニンジン 適量 バター 適量 牛乳 30~40cc 上新粉 大さじ1 京太郎「こんな感じです」 照「テキトーだね」 京太郎「冷蔵庫の余り物で作るので、材料はテキトーです」 照「ふーん」 京太郎「まずは、鳥肉に塩コショウで下味をつけます」 照「よいしょ…よいしょ」ぐっぐっ 京太郎「次はこの玉ねぎ半玉を微塵切りにして、バター、塩コショウを厚みのある鍋に入れ弱火で炒めます」じゅー 照「…玉ねぎ忘れてた」 京太郎「玉ねぎを焦がさないようにして、かなりたちドロドロになったら」 京太郎「ジャガイモ、ニンジンなどスタンダードな野菜とスープストックを野菜がひたひたになるまで入れます」ジャー 照「スープストックはコンソメをお湯に溶かしたものでいい?」 京太郎「いいですよ。ローリエをいれて一煮立ちさせた後先程の鳥肉を入れます」 京太郎「今回は少し面倒ですが市販のルーは使いません」 照「なんで?」 京太郎「市販のルーは確かにおいしいですが冷めてしまうと、舌にザラザラつきます」 照「でも、ホワイトソースなんて作れないよ」 京太郎「そこで!登場するのが上新粉です!」 照「上新粉?」 京太郎「はい、お米から作った粉で小麦アレルギーの人も食べられます」 京太郎「サラサラしてるので、振るいにかけなくてもOKだったりします」 京太郎「野菜に火が入ったら、牛乳を入れます。全体が白くなる程度でお願いします。そこに上新粉をいれてトロミをつけます」 照「ねむい…」 京太郎「あとは、インゲンやグリンピースをいれて彩りをよくして完成です」 照「zzz」 京太郎「やり方が正しいとは限りません、いつもは多く作ってるので量があっているとは限りません」 京太郎作る方は自己責任でお願いします」 対抗!京太郎、照の三分クッキング 完 ていさつ カランカラン 衣「お邪魔する!」 京太郎「いらっしゃい…え?」 衣「ふん!客への接待がなってないぞ凡夫!てんちょーを呼んでこい!」 京太郎「花鳥風月の子どもじゃないか。一人で来たの?」 衣「む。ころもはエビフライのまわりのやつでも無ければ、こどもでもない!」 衣「私は喫茶店花鳥風月のてんちょー、天江衣だ!」 京太郎「ふーん」なでなで 衣「自然に頭を撫でるな!てんちょーをだせ!まこからここのてんちょーは万能だと聞いた。私と勝負しろ!」 京太郎「だめだろ年上にはさんをつけなきゃ」なでなで 衣「衣は大人だ!まこより年上に決まっているだろう」 京太郎「そうなんですか、すいません」すっ 衣「あっ…まあいい。お前名は何という?」 京太郎「須賀、須賀京太郎です。気軽に須賀って呼んでください」 衣「では、須賀。私の下で働け。給料もここより弾むぞ」 京太郎「いや、それは無理ですね」 衣「なんでだ!」 京太郎「まず一つ目、さっき会ったばかりなのに引き抜きとかなに考えてるんですか?無理ですよ」 衣「私が気に入ったからそれでいいじゃないか」 京太郎「二つ目にここの店長は俺です。アルバイトは妹とお茶してます」 衣「なんだと!ではお前がまこの言っていたきょーたろーか!」 京太郎「はい、そうですよ」 衣「くっ…では私と勝負しろ。私が勝ったらきょーたろーにはウチで働いて貰う」 京太郎「俺が勝ったら?」 衣「何でもいう事聞いてやる!」 京太郎「して、勝負方法は?」 衣「一ヶ月に売り上げで勝負だ!」 京太郎「わかりました!負けませんよ」 衣「よし!」すっ 京太郎「?」 衣「指切りだ!嘘はいけないからな」 京太郎 衣「「ゆーびきーりげんまんうそついたらはりせんぼんのーます」」 京太郎 衣「「ゆびきった」」 衣「じゃあな、きょーたろー」だっ 京太郎「走ると転びますよ」 衣「大丈夫だ!問題ない(キリッ」 京太郎「それ失敗フラグなんじゃ…」 カランカラン 京太郎「風のような子だったな」 ていさつ 完 恥ずかしがり屋 カランカラン 京太郎「いらっしゃい」 照「ただいま」てるーん 和「ただいま戻りました」ぐてー 京太郎「どうでした?」 照「美人さん目当てのお客が沢山いたよ」 京太郎「和、本当か?」 和「えぇ、本当ですよ」 京太郎「そうか、偉いぞ照さん!」なでなで 照「ふーん」どやぁ 和「…」 京太郎「和もお疲れ、ありがとな」 和「(こういう時、優希だったらためらいもなく抱きつくんでしょうか…私が抱きついたら)」 和「(///)」 京太郎「顔が赤いな…大丈夫か和?」ピタッ 和「(手…手がおでこに)」 京太郎「よく分からないな、和っ!すまん!」こつん 和「(須賀君の顔が…近くに////)」 照「撫でてもらったのに、敗北を感じる…」 恥ずかしがり屋 完 試食会 カランカラン 照「いらっしゃいま…げ」 菫「おじゃまするぞ」 尭深「おじゃまします」 誠子「おじゃましまーす!」 淡「おじゃまします…おえぇぇぇ」 照「かえって、どうぞ」 菫「まあまて、今日はなにもお前と須賀君のラブラブ生活を邪魔しに来たわけではない」 照「じゃあなんできたの?」 尭深「実は私達…」 淡「東京に…ケーキ屋でも…開こうかと思っ…て」 誠子「お菓子マイスターの照と」 菫「須賀君に意見を貰おうと思いはるばる長野まで来たんだ」 照「お菓子…話を聞こう」てるーん 菫「いやな、新しいケーキを作ったんだがどうもイマイチでな」 淡「キョータロー呼んで来た…うっぷ」 京太郎「おいおい、淡。お前大丈夫か?」 淡「もう無理…」オエエエ 照「はたして、そのケーキとは?」ワクワク 菫「淡が心配なんだが…まあいいまずは私作の炬燵型ケーキだ」 照「菫、あたま大丈夫?」 菫「いや、投書の一つにな」 ーーーーーー あったかいの ーーーーーー 菫「と書いてあって作ったんだ」 照「ふーん」 京太郎「でもよくできてますね。机はチョコプレートで周りは生クリームですか?」 菫「あぁ、炬燵型チョコケーキ。自信作さ」 照「それじゃ一口…」あーん 京太郎「はい、あーん」 菫「(人がいる前でいちゃこらしやがって、照のやつめ)」 照「…」もきゅもきゅ 菫「どうだ?」 照「25点」 菫「にじゅうごてん?!何でだ!」 照「まずスポンジがパサパサー10点 コタツの部分が空洞でがっかりー15点」 菫「残りの50点は?」 照「あーんして欲しいならいえー50点」 菫「はぁ~、分かった次からは言う」 照「次」 尭深「ずずー(私の作ったのは抹茶ケーキ」 照「あーん」 京太郎「はい」 照「…」もきゅもきゅ 尭深「ふーふー」 照「90点!」 京太郎「おぉ!尭深さんやりましたよ」 尭深「ずずー」グッ 京太郎「して、その内訳は…」 照「抹茶はおいしいけどもう一工夫欲しいー10点」 尭深「よかった」 京太郎「次の方ー」 誠子「はいはーい」 誠子「わたしはねイルカ型ケーキだよ!」 京太郎「食べるのがおしいぐらいかわいいですね」 誠子「そう?えへへ」 照「あーん」 京太郎「誠子さん、すいません」 照「…」もきゅもきゅ 誠子「どう!?」 照「65点」 京太郎「あれ?以外と低いですね」 照「上のイルカに懲りすぎて下がお粗末ー35点」 誠子「キビシーな、まあ次はうまいってうならせてあげるよ!」 照「期待しとく」 京太郎「最後、淡」 淡「私は…うぇぇぇ、ドイツ菓子のカルチャーハウンド」 照「…」もきゅもきゅ 淡「おええええ」 京太郎「なんでお前そんなんなってんの?」 淡「二日酔い。彼氏に振られてヤケで…」 照「0てん」 淡「え!」 照「京ちゃんに色目使うなー50点」 照「食ってる前で吐くなー50点」 淡「 」 京太郎「そうだ、みんなに照さんからプレゼントがあるそうですよ」 照「私の手作りしふぉんけーき頑張った」 京太郎「やっぱり頑張って作ったものが一番おいしいですよね!」 淡「彼氏に振られて…0点なわたしなんて…」 試食会 完 辛い物好き 宥「あったかくておいしい」 京太郎「タンタン麺、気に入ってもらえて良かったですよ」 宥「あとでさ…」 京太郎「はい」 宥「ベットの上でもっとあったかいの飲ませてよ」 京太郎「//////」 宥「ウブだなぁ」ニヤニヤ 辛い物好き 完 お仕置き 京太郎「照さん」 照「なあに京ちゃん」 京太郎「照さんまたお皿割ったでしょ」 照「あれはその…えっと」 京太郎「お仕置きです」 京太郎「ほらぁ!いつもみたいにお尻を出していって下さいよ」 照「うっ…。こ、このぽんこつな、わたくしめに…お、おしおきしてください…」 京太郎「よくいえました」なでなで 照「はっ…ひゃう、お尻はらめ」 京太郎「そうですか?こっちは喜んでるみたいですけどね…」クチュ 照「ひぅ!」ビクン 京太郎「こんなお尻突き出して、おま○こびちゃびしゃにして…襲われちゃいますよ」クチュクチュ 照「ん…んぅ、あ…ふぅ」ビクッビクッ 京太郎「こんなにして…もうイきそうなんですか?」 照「ふわぁ…あたまふわふわしゅりゅ、もうむりぃ…いくぅいく!京ちゃんイく!」 京太郎「残念、お預けです」スッ 照「あっ…」 京太郎「ごめんなさい照さん。嫌だったでしょう」 照「…」 照「(また最後までしてもらえなかった…)」 お仕置き 完 ベッドヤクザ 宥「どうしたの?」 京太郎「いや、あのはじめてだから…そのですね…」 宥「元気ないね…」じー 京太郎「どこ見てるんですか、ヘンタイ!」 宥「いつまでその減らず口たたけるか楽しみだなぁ」しこしこ 京太郎「あっやめ…」 宥「必死に声押さえてる京太郎君かわいい…」 宥「でも、おっぱいではさんだらどうだろうね」 京太郎「くっ、こんなのむり/耐えられませんて」 京太郎「ふぁ…いくっ!」どぴゅ 宥「たくさんでた…」 京太郎「あ、宥さんごめんなさい」 宥「あったかいのもっと」 京太郎「いやーーーーーーーーー!!」 ベッドヤクザ 完 なつかしのげえむ カランカラン 健夜「お邪魔するよ」 照「お帰り下さいませ、おばあさま」 健夜「まぁまぁ、今日はいいもの持ってきたからさ」 照「?」 健夜「その名も"十円インベーダー"」 照「十円アラフォー?」 健夜「アラサーだよ!」 照「私だってアラサーだよ!」 照「で、その十円インベーダーって?」 健夜「元チャンピオン、スペースインベーダーはしっているかな?」 照「舐めないで欲しい、そのくらい私は知っている」 健夜「よし、じゃあやってみよう!」 和「私の華麗な名古屋打ちを見せてあげましょう」 優希「だしぇ!私もやるじょ!」 咲「行くのか、修羅の道を」 ーーー 京太郎「で、一週間ずっとインベーダーをやっていたと」 照「すいません」正座 咲「ごめんなさい」正座 和「もうしません」正座 健夜「大変申し訳ありませんでした」正座 優希「じぇ」正座 京太郎「あんたら当分出入り禁止」 なつかしのげえむ 完 常連さん カランカラン 照「おはようございます」 宥「うぅ~寒いよ」 京太郎「おはようございます、照さん」 久「元チャンピオン!ぐっもーにん」 照「お店間違えました」 京太郎「どこ行くんですか?照さん」 照「だって知らない人が二人も」 京太郎「何言ってるんですか?バーの常連さんの久さんと松実さんとこの宥さんですよ」 照「何でいるの?」 京太郎「花鳥風月が出来ましたし、人出は多いに越したことはないですし」 照「おすし」 京太郎「ほら宥さん、事情の説明を」 宥「うん…」 ーーーーーーーーー 宥「お母さんに出ていけと言われた」 宥「憧、私もえんこーしなきゃダメかな」 憧「知るか!」 ーーーーーーーーー 宥「そうして路頭にさまよってた私を拾ってくれたのが、京太郎君てわけ」 照「後輩が増えた」 宥「私はずっと会計やってたし、私の方が先輩だよ」 京太郎「次に久さん」 久「以下略!」 京太郎「はい?」 久「そういうのいいからイチャイチャしましょう。京太郎」だきっ 宥「わたしも///」だきっ 京太郎「お…おもち」 照「くっ…負けられない」 常連さん 完 打算的な彼女 宥「寒い…寒いよ」 京太郎「しょうがないですね。宥さんあーん」 宥「あーん、もぐもぐ」 京太郎「ウィスキーボンボンです。甘いしお酒ですから体が温まりますよ」 宥「あーん」 京太郎「そんなに一気に食べちゃだめですよ」 宥「まだ、寒いよ」だきっ 京太郎「そんな///抱きつかれたら、おもちが…」 宥「んー」 京太郎「キスなんて!大胆ですよ///」 宥「(計画通り)」 京太郎「…」/// 打算的な彼女 完 駄弁りてサボり 雅枝「須賀君、これしってるか」 京太郎「これは、碧いうさぎって今頃のりピーネタですか」 雅枝「ワルちゃん!碧いうさぎと緑のたぬきってね」 京太郎「逃走5日」 雅枝「www」 京太郎「雅枝さん何のようだったんですか?」 雅枝「まあな、須賀君お湯くれる?」 京太郎「はい、鳥取県ホテル、おーゆのクーポンですよ」 雅枝「なんでやねん!」 京太郎「www」 雅枝「そういえば須賀君知っているか?」 京太郎「何ですか…」 久「いいから、働け!」 駄弁りてサボり 完 夜這い 京太郎「くっ…んっ、ふぅ」 夜 京太郎は下半身に感じる重みと暑さに目が覚めた 京太郎「一体何が…んっ」 宥「じゅる…ん、おはひょう」 京太郎「宥さん、一体何を…」 宥「ひょばい…ふぅ…ん」 京太郎「夜這い?…宥さんまずは落ち着いて、んぅ!くわえているモノを…ふわぁ」 宥「ちゃんと言ってくれなひとわかんらひ」 京太郎「///…その、おち…」 宥「おひ?」 京太郎「くわえている、おちん○んを離して下さい!」 宥「やら、じゅる…んぅ、ふぅ…」 京太郎「もう、むり…寝てた間もされてたから…体が」 宥「らひて、らひて…あっらかいのいっぱひ」 京太郎「うっ!」ドビュッシー 宥「あっらか~い」 京太郎「はぁ、はあ…」 宥「…次は本番かな…?」 夜這い 完 そんな日もある カランカラン 久「いらっしゃい」 咲「おはよう、久さん」 久「昔みたいに部長とは呼んでくれないのかしら?」 咲「あははは、気が向いたら呼びますよ」 咲「ところで他のみんなは?」 久「京太郎くんと宥さんは両方とも顔を赤くして部屋に引きこもってるわ」 咲「お姉ちゃんは?」 久「2時間前におつかいを頼んでそれきり…」 咲「私探してきます」 カランカラン 久「大丈夫かしら…」 カランカラン 照「ただいま」てるーん 久「お帰りなさい。さっき咲があなたのこと探しに行ったのよ」 照「それは大変、探してくる」 カランカラン 久「大丈夫かしら」 カランカラン 咲「ただいま」 久「あら、早かったわね」 咲「あまり行くと迷子になるので」 久「さっき照さんがあなたを探しに行ったのよ」 咲「それは大変だ!久さん行ってきます」 カランカラン 久「大丈夫かしら」 カランカラン 照「ただいま」てるーーん 久「凄い…デジャブ」 そんな日もある 完 ミラコートードーさん 宥「寒いー」ガクガク 京太郎「またですか…」 宥「京太郎君があったかくしてくれる?」ブルブル 京太郎「そんなあなたにはこれ!」ドンッ 京太郎「京太郎印のホットワイン」 宥「おー」 京太郎「さて!のみましょうか!」 宥「うん!」 ーーーーー10分後 宥「zzzzz」 京太郎「見事に寝ちゃってるよこの人…」 宥「zzzzz」 京太郎「男の前で無防備になるとおそわれますよー、たく」 宥「…襲っちゃえ」ボソッ 京太郎「なー、ベットにでも運ぶか…」 「ウワッユウサンオキテタンデスカ」 「ブレイコウダーオラー!!」 「オンドゥルウラギッタンデスカ」 「イタダキマース」 「ギャアアアアアア」 ーーー朝 京太郎「オレノカラダハボドボドダ」 宥「だが、私は誤らない(キリッ」ツヤツヤ ミラコートードーさん 完 新商品会議 京太郎「今日みんなを集めたのは他でもない」 照「ごくり」 京太郎「高校時代の常連さん 依籐さんのために新商品開発をするためだ」 京太郎「コードネーム"タコス"まずはお前だ」 優希「私の新商品はちりめんじゃこだじぇ!」 京太郎「ちりめんじゃこオンリーじゃ話にならないだろ!次」 優希「じぇ…」 京太郎「次!咲よろしく」 咲「私はしらす干し」 京太郎「しらす干しってお前舐めとるのか?あぁん?」 咲「だっておいしいから…」 京太郎「最後!頼みの綱、和!」 和「皆さんのは不完全です。私が完成品をもってきました」 京太郎「こ、これは完全な生しらす…ってもういいよ!」 京太郎「お前らしらす大好きか?」 京太郎「俺がお手本を見せてやる」 京太郎「煮干しだ!」 咲「…京ちゃん」 優希「犬…」 和「…須賀君」 京太郎「…反省してます」 咲「まあ、依藤の料理は」 優希「私達が」 和「考えて置きますから」 ーーー カランカラン 依藤「久しぶり、須賀君。元気にしてた?」 京太郎「はい」 依藤「それで新商品て?」 京太郎「これです」ドン 依藤「しらす丼?一見おいしそうだけど…」 依藤「いただきます」 依藤「…」 京太郎「どうですか…?」 依藤「須賀君よく私の好物が分かったね」 京太郎「へぁ!?」 依藤「わたし…三度のメシよりしらすが好きなのよ」 京太郎「…結局まるくおさまった」 依藤「そうそうお土産の冷凍しらす…」 京太郎「しらすはもういいよ!」 新商品会議 完 かまってちゃん 衣「お邪魔するぞ」 京太郎「いらっしゃいませ」 衣「きちんと働いているか見に来てやったぞ」 京太郎「そうですか…」 ーーー 衣「でわ衣は戻るぞ…じゃあなきょーたろー」 京太郎「何しに来たんだ?あの人。」 かまってちゃん 完 青春時代 京太郎「ヒマだー」ゴロゴロ 京太郎母「休日だからってゴロゴロするな」 京太郎「ひまダー」ダラダラ 京太郎母「ダラダラもするな!」 京太郎「あー、この金髪。一本千円で売れないかなー」 京太郎母「そんなに暇ならおじさんを手伝って来たら?」 京太郎「それ採用」 カランカラン 京太郎「お邪魔しまーす」 おじさん「やあ、京太郎。元気かい?」 依藤「いらっしゃーい」 京太郎「あ、依藤さん。いらっしゃいませ」 依藤「早速で悪いんだけど、オムライスお願いできる?」 京太郎「了解でーす」 依藤「~♪」 おじさん「君たちは本当に仲がいいね。付き合ってるのかい?」 京太郎依藤「「付き合ってません!」」 おじさん「なかがいいね、二人とも」 京太郎「上になんて書きます?」 依藤「依藤さん愛してるって」 京太郎「へ///」 依藤「嘘だよ…期待した?」 京太郎「してないです!」 おじさん「…ホントなかがいいね。おかげで僕はボッチだよ」 ーーー ー カランカラン 京太郎「おじゃましまーす」 おじさん「いらっしゃい」 穏乃「いらっしゃーい」 依藤「いらっしゃーい」 京太郎「知らないメンツー、依藤さんの友達ですか?」 依藤「ううん、違う。さっき富士山登るからって道を訪ねられたの」 京太郎「ぱーどぅん?」 依藤「だから、富士山までの道を訪ねられたの」 京太郎「嘘だーそんな軽装備で…ね」 穏乃「?」 京太郎「上だけジャージとか、山なめてるだろ」 穏乃「おなかへったよ、澄子」 依藤「じゃあ、いつものオムライスお願い」 京太郎「依藤さん本当にオムライス好きですね」 依藤「文字は"愛してる"で」 京太郎「はいはい」 穏乃「!、二人は出来てるのか」 京太郎 依藤「「ちがいます!!」」 穏乃「あははは!息ぴったり」 おじさん「空気だなー僕」 ーーー ー カランカラン 京太郎「お邪魔します」 依藤「ポテチよサトシくーん」 霞「…」 京太郎「隣の人は?」 依藤「知らない」 京太郎「おじさん」 おじさん「その人は…」 依藤「以下略」 京太郎「…」 霞「おなかが減ったわ」 おじ(ry「お客さんなのに注文もしないんだよ」 京太郎「…もしかして財布を落としたんですか?」 霞「!」 霞「そのことをなんで…」 京太郎「おなかが減っているのに注文しようとしない→お金がない→財布を落とした」 お(ry「すごいね、バーローみたいだ」 依藤「真実はいつも一つ!」 京太郎「かわいそうだし、ご飯作ってあげますよ」 霞「本当?」 京太郎「本当です。それからおじさん。財布探してあげて下さい」 (ry「わかった」 霞「いいの?」 京太郎「まぁ、カレーを作っていこうと思ってたので」 霞「ありがとう」 京太郎「いえ」 依藤「京太郎…おもちにばかりデレデレして…」 依藤「私だってスタイルはいいのに!」プクー 京太郎「?」 依藤「何でもない!」 ーーー ー 池田「また、監督に怒られたし…」 池田「腹いせに飯を食ってやる、春菜ちゃん頑張るし!」 カランカラン 池田「オーダァ!」 依藤「大田!?何事…」 京太郎「入ってきて第一声がオーダーとは…残念な子なんだな」 (ry「可愛いじゃないか」 依藤「マスター変わった趣味してるって言われない?」 以下略「言われるけど?」 池田「いいからさっさとメニュー持ってこい!」 略「京太郎君、よろしく」 京太郎「…ただいま持って行きます」 池田「ーーー、ーー。ーーー!」 京太郎「ーーー?」 池田「ーーー!」 りゃ「楽しそうだね」 依藤「全然楽しくない…」 り「ヤキモチかい?」 依藤「そうかもしれない…だって」 依藤「胸のとこチクチクするから…」 「京太郎君、モテモテだね。将来刺されないといいけど…」 京太郎「ーー、ー。ーーー?」 池田「ーーー!!」 依藤「…京太郎君が私だけを見てればいいのに」 青春時代 完 遅すぎた欣喜雀躍 咲「京ちゃん、今日は終わり?」 京太郎「ああ、そうだぜ。一緒に帰るか?」 咲「うん」 京太郎「よし、晩御飯のリクエストあるか?」 咲「そうだな……」 京太郎「そんなことやってると転ぶぞ、ほら手だせ」 咲「うん、えへへ」 京太郎「楽しいな昔見たいで」 咲「今も十分楽しいよ、京ちゃんと一緒だから」 京太郎「なんだと!こいつ~嬉しいこと言ってくれるじゃねえか」 咲「晩御飯はカレーがいいな」 京太郎「冷蔵庫のしらす食べてからな」 咲「じゃあさっき何で聞いたの!?」 京太郎「楽しいから」 咲「…まあ、いっか。京ちゃん何か面白いこと言ってよ」 京太郎「じゃあ俺が前から言おうと思ってたこと言うよ」 咲「え…(告白かな)」 京太郎「…」すぅ 京太郎「念願の喫茶店を建てたぞやたー!!」 咲「いまさら?!」 遅すぎた欣喜雀躍 完 バイタリティスタンド 完 「池田ァ!!」 池田「ひぃ!」 「ふざけてるなら雀麻辞めちまえ!」 池田「うぅ…」 「泣くな!」 池田「京太郎ぉ~」 京太郎「よしよし、恐かったね」なでなで 池田「…グスッ……えへへ…」 京太郎「頑張れるようにおまじないです」 池田「ん?」 ちゅ 池田「////」 京太郎「次勝てたら唇にして上げます」 池田「よし!全員飛ばしてくるし!待ってろ京太郎!」 バイタリティスタンド 完 頑張りの報酬 誠子「ケーキ作り直して見たよ!」 京太郎「相変わらず、上手ですね。お嫁に欲しいくらいです」 誠子「へ?」 京太郎「いただきまーす………ん!美味しい、誠子さんもあーん」 誠子「あ、あーん」 京太郎「あっ、口の横にクリームが」ペロッ 誠子「///」 京太郎「?」 頑張りの報酬 完 ドジっこ お客「すいませーん」 佳織「はーいただい…」 佳織「きゃ!」 ズテーン! まこ「大丈夫か?」 お客「(ポーズ的に胸が強調されてる)」 絹恵「ご注文承ります」 まこ「お前さんは奥でやすんどれ」 佳織「分かりました…」 「テッウワワワワ」 ドンガラガッシャーン! まこ「どうやったらあんなに派手に転ぶのかのう…?」 ドジっこ 完 お昼時二 カランカラン 優希「こんにちは…」 京太郎「どうした優希?元気ないけど」 咲「大事な書類にタコスこぼして上司にこってり絞られたんだって」 京太郎「優希、お前仕事中にもタコス食ってるのか?」 優希「犬がせっかく作ってくれたタコスを残すわけにはいかないからな」フンス 和「それで上司に怒られたんじゃたまったもんじゃないですよ」 優希「あれ、そういえばバイトの人たちは?」 京太郎「それがな…」 照「zzzzz」 久「…」スースー 宥「…」コタツムリ 京太郎「こんなかんじで…」 咲「まぁ、京ちゃん。何というか…ドンマイ」 京太郎「さて…どうしたもんか」 和「昔話の眠り姫はキスで目覚めますよね」 照「zzzz」ピクッ 久「…」ピクッ 宥「…」ゴツン←炬燵に頭が当たった 京太郎「あんたら全員起きてるでしょ…」 優希「でも、やらないと多分起きないじょ」 咲「じゃいつやるの?」 照「いまでしょ!」ガタッ 京太郎「はい、起きてましたね」 照「あ…」 京太郎「あと二人…」 久「すー、すー」 京太郎「この人は…」 京太郎「久さん…福路さん来てますよ」ボソッ 久「嘘!?どこにいる?!」 京太郎「嘘でした」 久「ほっ…」 京太郎「最後」 京太郎「このこたつむりを…」 宥「ボクワルイコタツムリジャナイヨ」 京太郎「問答無用!」グイッ 宥「負けない」グググ 京太郎「よし!炬燵の電源を切って…」 ーーー10分後 宥「寒い…」 京太郎「今だ!」 宥「うぅ…」ブルブル 京太郎「これでよし…と」 咲「ところでさぁ?」 和「私達休み時間か残り少ないんですけど」 優希「まさかこれ見せて終わりとは」 咲「いわないよねぇ?」 京太郎「あ……その」 和「その?」 京太郎「すいませんでしたぁ!!」 ーーーーーーー 上司「お前等は全く…」 上司「タコスは書類の上で食べるなと言っただろうが!」 優希「すいませんでした」 咲「すいません」 和「すいませんでした」 お昼時二 完
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3484.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388925097/ 和「こんにちは」 京太郎「失礼しまーっす」 久「あら原村さん、片岡さんは?」 和「学食へタコスを買いに行っています」 久「そう、それじゃあそこの男子は……彼氏?」 和「ちっ、違います!」 久「彼氏同伴で初部活なんて見せつけてくれるわね~」 和「違いますってば!」カァァ 久「それで、君は?」 京太郎「俺、須賀京太郎っていいます!」 久「須賀君、仮入部の子?」 京太郎「もう本入部で!」 久「はっは~ん、なるほど~」 久「原村さんやるじゃない、身体を武器にして部員を確保してくれるなんて」ヒソヒソ 和「してませんよ」ヒソヒソ 久「えー?放課後の体育館裏に彼を呼び出して原村さんのボディで魅惑して入部届にサイン―――」 久「こんな感じじゃないの?」ヒソヒソ 和「何故ゆーきと同じ発想に行き着くんですか」ヒソヒソ 須賀君の軽い返事を受けた日の放課後、私は彼を連れて部室を訪れました 彼は本気で入部するつもりのようで、部長も新しい部員の加入に喜んでいました 部長が部の説明をしているうちに、染谷先輩とゆーきが部室へ、そのまま部員五人の自己紹介を行いました 染谷先輩も須賀君を歓迎してくださり、その後は4人で須賀君に麻雀のルールを教えました 簡単な役、大まかな流れを話した後、ゆーき、部長、染谷先輩、須賀君の四人で卓を囲み実践指導 須賀君の手牌を見て、プレーに口添えをする私 須賀君のおぼつかない打牌で容赦なく和了るゆーき そんなゆーきに呆れる染谷先輩 昨日と同様に口を綻ばせながら打牌する部長 そして、油断した部長から初めて点を奪った須賀君 三倍満を浴びせられた後のタンヤオであったのにも関わらず、嬉しがっている須賀君 その日の部活もとても楽しく、時間は早く過ぎていきました ,.ー-‐.、 ヽ、 ヽ __ / ̄\ /,..-ニ‐- '"_,..) _,.‐-、 / ヽ ' ´/ , _ 、´ _ _ ' 、 .ノ / _| ,. ''" ,. -‐/ _  ̄\ i'´ ` ! r ヽ / <_ ,..-、 , ',. -一' ./..'/ .} i ヾ、_ ! l `ー-イ \ / / ,. '′ ,..,. ,/ ./ し , iヽ、i ! ! _,/ ,.イ ̄`'´ // / { \ヽ i' / ヾ | l ! / ̄ // / ー'´ ゙、 `´\ ヽヽ ! ヽ r'´. .└! .i! .!┘ 〈 \| | | | ,.'⌒ `,. l ! ヽ ! . l !l .! ヽ r/ ヽ/ | ! ゝ-‐'´ /l .! i ゙、 l .l ! l ヽ__// _ r、__, ,、 __,ノ \ / } .}ー"ヽ ヽ | ト、゙、 l .! l .! / / | | ≧、__|  ̄ `ヽヽ j ノ`ー-、 } .___ ノ」__ン__ __r' 」 l、゙、__ / ./ /| |__________ __゙、`' /__ ヽ/_____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ "'´ ̄ ̄ ゙、. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ } ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ、ノ ヽノ 『第三話 ときめいた胸』 ――多分二週間後 まこ「今日は京太郎と一緒じゃないんじゃな」 和「古典が少し長引いてしまって、染谷先輩こそどうなさったんですか?」 まこ「わしもちぃと職員室に用事があってのう」 まこ「京太郎のことじゃけえ、てっきり和を迎えに行くと思ったんじゃが」 和「……どういうことですか?」 まこ「京太郎は和が放課後の体育館裏に呼び出してあれこれして入部届を出させたんじゃろ?」 和「…………」ジトッ まこ「冗談じゃ、冗談」 和「どうして三人の冗談がここまで被るんですかねぇ……」 まこ「もう一人女子が入ってくれれば久がもっと喜ぶんじゃろうが、さてさて」 和「あと一人……」 「須賀君、やめて!」 「部長、俺はもう我慢が出来ないんです!」 「そこはダメ……てぇ……あっ!」 「本当は、期待してるんでしょう?」 「この棒を……れることを、キモチイイですよ?」 「それは、わかってる……けどぉっ!」 和「」 まこ「」 「ダメ!ダメよ須賀君!」 「こんな……こんなこと……」 和「ふたりとも!部室で何をしているんですか!」ガチャッ バタム パタッ 久「あ」 京太郎「あ」 和「え」 パタパタパタパタ…… 久「私の点棒ドミノがぁー!」 和「点棒ドミノって……」 久「六限が休講で暇だから部室に来て点棒でドミノ作ってたのよぉ、ぐすっ」 京太郎「放課後になって俺が一番乗りだと思って来たらほとんど完成してて」 京太郎「二人で完成させて、喜んで、倒すタイミングを見失ってたのに、こんな……」 京太郎「こんなことってないよ!」 まこ「あるわ、あほんだら」 まこ「むしろ和が倒して正解じゃったろ」 まこ「はやく点棒を元に戻しんさい」 久「はーい」 京太郎「ういーっす」 和「染谷先輩が部長に相応しいと思うのは私の気のせいでしょうか」 京太郎「原村さん今日もお願いしまっす!」 優希「私も京太郎のこと教えたいじぇ」 久「優希は感覚派だから教えるのには向いてないのよ」 優希「やれやれ、天才はこれだから辛いじぇ」 まこ「褒めては無いじゃろうに……」 和「ゆーきは前向きなんですよ」 京太郎「バカとも言うな」 優希「それだー!じゃないじょこのバカ京太郎!」 京太郎「バカって言った方がバカなんだよー」 優希「それだと先に言った京太郎の方がバカになるじぇ」 京太郎「あ、そうだな」 和「馬鹿なこと言ってないで始めますよ」 和「カラテンリーチしてどうするんですか!河を見てください!河!」 和「うわぁぁあ!どうして伍萬を切るんですかぁ!一向聴なのに!」 和「フリテン!フリテンですよそれ!リーチかけてしまったら遅いですよ!ああああああっ!」 和「どうして親の部長のリーチがかかってるのに槓するんですか……」チラッ 和「ほらぁあぁぁあぁああああ!新ドラ全部部長が持ってますよぉおおおおおおおお!」 久「ちょっと和!?」 久「今日はここまでにしておきましょうかね」 まこ「お疲れさん」 京太郎「お疲れ様でした!」 優希「お疲れだじぇ」 和「……さま、でした」チーン 優希「のどちゃん疲れすぎだじぇ」 京太郎「俺が下手だから悪いんだよ、そりゃ原村さんも疲れるさ」 まこ「いや、和も和じゃろ」 優希「指導法がヒステリックだじょ」 優希「清澄は帰りに寄り道できないのが難点だじぇ」 和「小母さんが心配しますよ」 優希「何もしないで帰ると返って心配されるじぇ」 京太郎「寄り道か、それならこの間いい感じの店見つけたぜ」 京太郎「雑貨屋的な、駄菓子屋的な、コンビニ……的な?」 優希「うーん、よくわからないから行ってみたいが……」チラッ 和「……どうか……しましたか?」 優希「京太郎はのどちゃんを送っていくじぇ!」 京太郎「は?」 和「え?」 優希「こんな疲弊したのどちゃんを見たら暴漢に襲われるじぇ、だから京太郎、お前がのどちゃんを守れ!」 和「ちょっと、ゆーき!」 京太郎「だな、原因俺だし」 和「須賀君まで!?」 まばらな街灯が照らす道 ゆーきと別れて、私と須賀君との二人っきり 当たり障りのない会話をしながら、二人で歩く 私の歩調に合わせてゆっくり歩く須賀君を見上げてみたり 目が合いそうになると慌てて顔を逸らしたり そんなことをしてやり過ごす帰り道 あんなに激しい指導をしたのに、笑いかけてくれる須賀君に、疑問を投げかけました 和「本当に、良かったんですか?」 京太郎「原村さんを守れるならたかが30分くらいどうってことないぜ」 和「……そ、そうではなくっ!」カァァ 京太郎「あ、麻雀部?」 和「はい」 京太郎「別に入りたい部活があったわけでもないし、いっかなって」 和「運動部に興味はなかったんですか?」 京太郎「きつめの運動はできないから、小二だか小三の頃に足怪我しちゃってさ」 和「そうだったんですか」 京太郎「原村さんを抱っこして家まで送るくらいなら全然平気だぜ!やってみせるか?」 和「け、結構です!」 京太郎「そういや、原村さんって携帯持ってる?」 和「一応は……」 京太郎「あいぽん4……」 京太郎「羨ましい……いや、羨ましくは……」 和「何も言わないでください」 京太郎「ああ、5sまで出てるのでなんで今更?とか思ってないよ」 和「思いっきり思ってますよね!言ってますよね!?」 和「それにしても、何故携帯なんて」 京太郎「連絡先、登録してなかったなーと思って」 京太郎「電話ができれば、いつでも麻雀教えてもらえるだろ?」 和「真面目ですね」 京太郎「原村さんが全国行くんなら、俺も行きたいし!」 和「~~っ!」 和「ぜっ、全国の壁は高いでしゅからね!ビシバシ行きますよ!」 京太郎「よろしくお願いしましゅね!原村さん!」 和「か、からかわないでください!」カァァ 京太郎「ほら、ちょっと貸して」 和「自分で打てますよ」 京太郎「俺の方からメール送るからさ」 和「近い……です」 京太郎「おわ、ごめん」 京太郎「メール送っといたから、後で登録しといてくれよな」 和「わかり、ました」 まばらな街灯が照らす道 携帯を弄る須賀君はすぐ近くに 制服が触れ合うほどに近くにいて 私のほんの少しの胸騒ぎも関係無しに、歯を見せる彼がいて そんな状況で立ち止まる帰り道 「……原村さんのこと、和、って呼んでもいいか?」 ――――え? 「さん付けだと壁感じて嫌なんだよな」 「先輩とか部長は仕方ないけど、これから三年間一緒なんだから」 「どう、かな?」 ――――………… そう言って、彼はまた先回りをしてきました 私の心を知ってか知らずかわかりませんが 彼の一言が、また私の胸をほんのりと、少しだけ温かくさせるのです 「おっけ、これから頑張ろう、和」 「そうだ、俺のことも名前で呼んでいいぜ」 ――――えっ、じゃ、あ……きょ……きょぅ…… 言われて五分ほど、私は日本語を発することはなく 結局、須賀君の名前呼びは断念しました 続く
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3312.html
菫「君、そこにうずくまってどうしたんだ?」 京太郎(やばい、見つかった・・・!?) 菫「気分でも悪いのか?」 京太郎「いえ、何でもないんです。ははは・・・」 菫「だが・・・」 京太郎(くそっ、女の子だらけのこの女子全国大会会場・・・) 京太郎(ナイスバディーのお姉さんたちが徘徊するこの会場で勃起せずに歩くなんて健全な青少年の俺には無理だった・・・) 菫「ふむ・・・」 京太郎(あの人、俺を不審そうに見てるぞ!?ヤバイ、どうしたら・・・) 菫「君、もしかしてだが・・・」 京太郎(気付かれた!?) 菫「君は女の手は死んでも借りないという古い考えの人なのか?」 京太郎「あ、あはは・・・。そうなんですよ。俺は何でもないんでどうか放っておいて下さい」 菫「やれやれ。何をバカな。きょうびそんな考えは通用しないぞ?お腹でも痛いのか?ちょっと見せてみるといい」 京太郎「だめぇ~~~~っ!?」 菫「!?」ビクッ 京太郎「ほんと、何でもないんです!何でもないんですから!」 菫「そうまでして女の助けを拒むなんて・・・」 京太郎「ほら、こんなに元気に動き回れますし」モソモソ… 菫「確かに・・・。だが、下腹部を随分と気にした妙な動きだ・・・。やっぱりその前かがみな動きはおかしい・・・」 京太郎(くそっ、なんていい人なんだ・・・。でも、その優しさが今は恨めしいぜ・・・) 菫「女性の手を借りるのは屈辱と感じるかもしれないが無理はするな。医務室まで連れてってやる。ほら、私の背に・・・」 京太郎「いやいやいや、そんなことしたら・・・」 菫「何か問題でもあるのか?」 京太郎(大アリですよ!そんなことしたら俺の大きくなったアレが貴女の背中に押し付けられて・・・///) 菫「それじゃ担ぐぞ?よっ・・・と」グイッ 京太郎「ハッ!?いつの間に・・・」 菫「少しの辛抱だ。医務室までは数分あれば・・・」 京太郎(終わった・・・) 菫「・・・・・・・・・」 京太郎(気付かれたんだ・・・。きっと俺が変態だと思われたに違いない・・・。医務室どころか俺は警備室送りだな・・・) 菫「君、もしかして下腹部を打ったりしたのか?衣類越しにも熱を持っているのがわかる」 京太郎「そ、そうなんですよ、あはは・・・」 京太郎(良かった・・・。この人、純粋培養のお嬢様なんだなきっと・・・。医務室に着いたら速攻ベッドで股間を隠そう。そうしよう!) 京太郎(はぁ・・・はぁ・・・。綺麗な長い髪だ・・・それにいい匂いもする・・・。やべぇ、鎮まれ、俺の半身・・・!) 菫「痛くないか?」 京太郎「ほぇ?何がですか?」 京太郎(危ない・・・。背中越しだから俺の顔が向こうに見えてなくて助かった・・・。さっきの俺の顔、多分相当蕩けてた) 菫「さっきから背中にコリコリと腫れ・・・?だと思うのだが、結構当たっているからな。もしあれだったらゆっくりと歩くが・・・」 京太郎「いえいえ!お構いなく!」 京太郎(俺の身をこんなに案じてくれるなんて・・・。天使だ・・・) 京太郎(それなのに自分自身を抑えることのできないエッチな俺を許して下さい・・・!) 菫「さ、医務室に着いた」 京太郎「ありがとうございます!それじゃ俺はこれで」 菫「そんなに急ぐこともないだろうに・・・」 京太郎(よし、ベッドに潜り込めた!あとは股間の疼きがおさまれば・・・) 菫「これは・・・?どういうことだ?誰もいないぞ」 京太郎「俺は大丈夫なんで!もう平気なんで!だから・・・」 菫「そんなわけないだろう!背中越しだが、はっきりとわかるくらい膨らんでいた。それに熱も・・・。誰か呼ぶか・・・いや・・・」 京太郎「わわっ、呼ばないで下さい!お願いですからっ!」 菫「とすると・・・」 菫「私が診る必要があるな」 京太郎「いやいやいや、どうしてそうなるんですか!?」 菫「君の下腹部がどうなっているのか・・・。もしそれが致命的なものであったなら・・・」 菫「私は見て見ぬふりなどできない!もし君に何かあったら私はきっと後悔するだろう」 京太郎「平気です!本当に平気なんですって!」 菫「ほう・・・。君は意固地な奴だな。そうまで言うのならこうだっ!」バッ 京太郎「うわわ、布団を剥ぎ取られた!」 菫「やはりズボンが盛り上がっているではないか!大方私を心配させまいと嘘を吐いたのだろうがバレバレだ!」 菫「大人しくズボンを脱ぐんだ!」 京太郎「それだけは・・・!後生ですからそれだけは・・・!」 菫「まだ言うか!私は君のためを思ってだな・・・」 菫「力では君に敵わないが、私には技術がある。これでどうだ!」ズボンッ 京太郎「くっ、ズボンを脱がされたっ!?」 菫「・・・!?」 京太郎(マズイ!俺のすっげぇモンスターを生で見られた!?叫ばれる!どうしたら・・・。いや、躊躇ってる時間はない!)バッ 菫「むぐっ・・・んーっ、んーっ!」 京太郎「大人しくして下さい!暴れないで下さい!暴れないで・・・」 菫「フゥーッ・・・フゥーッ・・・」キッ 京太郎「そんなに睨まないで下さい・・・。今叫ばれたら俺、完璧に捕まってしまいます・・・」 菫「・・・・・・」 京太郎「お願いです、俺は何もしませんから大声を上げたりしないで下さい・・・。では口から手を放します」パッ 菫「・・・すまない」 京太郎「そんな、謝るのはむしろ俺のほうです!」 菫「なにぶん生まれて初めて見る器官だったものでな・・・。気が動転してしまったんだ・・・」 京太郎「いえ、むしろ俺が悪いんですし・・・」 菫「それにしてもアレだな・・・大丈夫なのか?ソレは・・・」 京太郎「あ、はい。何度も言った通りなんともないんで」 菫「嘘だっ!」 京太郎「ひっ・・・」ビクッ 菫「素人目に見てもわかる。これはただ事じゃない」 京太郎「ふぇ・・・?」 菫「こんなに血管が浮き出て・・・。皮だってめくれあがって中が見えて・・・」 菫(だが何故だろう・・・。こんなグロテスクなのを見てもどこかドキドキしてしまう自分がいる・・・///) 京太郎「こ、これは・・・///」 菫「私がもっと早くに気付いていれば・・・」 京太郎「これはむしろ自業自得といいますか・・・」 菫「いや、私のせいだ・・・。君がそういう状態だとも知らずおぶるなど・・・。私の背中に押し付けられ、さぞや痛かったことだろう・・・」 京太郎「いえ、むしろ心地よいくらいでした!だから自分を責めないで下さい!」 菫「はは・・・君は強いな・・・。私はムキになっていたというのに・・・」 京太郎「ムキに・・・?」 菫「ああ。君があまりにも強く私の手助けを拒むから、半ば意地でな・・・」 菫「君が男尊女卑の考えから私になど何もできぬと考えているんじゃないと邪推してしまって・・・」 京太郎「俺が?いやいや、そんなわけないですって」 菫「ああ、君のソレを見てわかったよ。確かにそんな状態では身動きもままならなかっただろう・・・」 菫「その・・・皮がめくれあがって痛いだろう・・・?」 京太郎「いえいえ、こんなの日常茶飯事なんで気にしないで下さい」 菫「この医務室に消毒液があれば良いのだが・・・。ちょっと待っていてくれ」スッ… 京太郎(な、なんだって・・・!?そんなのをアソコに塗られたなら、俺は痛みのショックで死んでしまうだろう・・・) 菫「やはり開かないか・・・。保健室もそうだが、危険薬物などもあるから保管は厳重なんだ。しかし困ったな・・・。どうしたら・・・」 京太郎「心配しすぎですって。こんなのツバでもつけとけば治りますから」 菫「確かにツバには殺菌効果があると習ったな・・・。よし・・・」 京太郎「な、何するんですか・・・?まさか・・・///」ブルンッ 菫(しかし、ツバを吐きかけるなんてことしたらこの少年も不快に思うだろうな・・・) 菫(舐めればいいのだろうか・・・?うぅ、ドキドキするな・・・///) 菫「い、行くぞ・・・!」 京太郎「うわわ」 菫「・・・ペロッ」ツンッ… 京太郎「んあーっ・・・!」ビクビクンッ ドグンッ デロッ… 菫「くっ・・・?何だこれは・・・。べとべとする・・・」 京太郎「はぁっ・・・はぁっ・・・」 菫「そうか、これは・・・膿だな」 京太郎「膿・・・ですか?」 菫「それだけ腫れているんだ。私の背中とこすれてもいた。炎症も酷いし、中に膿が溜まったと考えるが・・・」 菫「それにしてもすごい匂いだ・・・///」 京太郎「すみません。これでお顔を拭いて下さい」 菫「あ、ありがと・・・///」 菫(なんとうか、多分この少年、私より年下だけど紳士だな・・・。すごくドキドキする・・・。もしかして私は彼に・・・?) 京太郎「俺にここまでしてくれてありがとうございます。ですが俺はもう大丈夫なんで・・・」 京太郎「そうだ、まだ名乗っていませんでしたね。俺の名前は須賀京太郎っていいます」 菫「須賀・・・京太郎君・・・か・・・」 京太郎「ええ。もしよろしければ貴女の名前を伺っても?」 菫「あ、ああ。私は菫だ!あ、弘世菫!えと・・・白糸台の三年生です///」 京太郎「ご丁寧にどうも。それでは俺はこれで・・・」 菫「あ・・・!ま、待って欲しい・・・」 京太郎「・・・?」 菫「また・・・会えるだろうか・・・?」 京太郎「ええ、もちろん。そうだ、これ、俺の連絡先です」 菫「そ、そうだな。汚してしまったハンカチも洗って返さなければならないし、連絡先を交換しておこう!」 菫「うん、我ながら冴えてるな・・・///」 その後、紆余曲折や様々な誤解の果てに二人は結ばれることになるがそれはまた別のお話 優希「おい犬!お前はどうやってあんなお嬢様を射止めたんだ!?」 和「私も気になりますね」 まこ「あんなガードの堅そうなヤマトナデシコをどうやってモノにしたっちゅうんじゃ?」 咲「もしかして京ちゃん・・・」 久「いやいや、さすがにそんな度胸はないから安心していいわ、咲。でも、確かにどうやって口説き落としたのか気になるわよねぇ」 京太郎「ふふっ、それは・・・」 完
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6149.html
京太郎のことを聞いてみた 桃子「京さん?」 桃子「明るくて優しくて私のヒーローみたいな人っす!」 咲「京ちゃん?」 咲「んー、ドジな私のことよく見ていてくれてとっても頼りになる人だよ」 照「京太郎?」 照「麻雀はまだまだだけど、よく出来た弟みたいな感じ。婿に欲しい」 美穂子「京太郎くん・・・ですか」 美穂子「同じものを持つもの同士でとってもいい子です」 シロ「京太郎」 シロ「私の目標・・・・・・かな」 咏「京太郎?」 咏「あー私の自慢の弟子だね、知らんけどっ」 カンッ バレンタイン編 ~全員あるよ!~ 咲「京ちゃんっ」 京太郎「おう?」 咲「毎年のことだけど今年もチョコあげるねっ」ハイッ 京太郎「お、ありがとなっ」ヒョイ 咲「ちゃんと味わって食べてね?」 京太郎「おう」 京太郎「咲のチョコって毎年ちょっとずつ美味しくなっていくよな」 咲「練習してますから」エッヘン 京太郎「咲から初めて貰ったチョコなんてとてもじゃないけど食べれたものじゃなかったぞ」 咲「 」 照「はい」 京太郎「なんです?」 照「今日はバレンタインだからチョコのプレゼント」 京太郎「それはなんとなくわかるんですけど・・・」 京太郎「なんでポッキー?」 照「わかってない・・・わかってないよ京太郎」 照「それ一本出して」 京太郎「分かりました」トリダシ 照「そっちくわえて」 京太郎「こうでふか?」 照「うん」 照「パクッ」 照「ふぉっひーふぇーむふふぁーと(ポッキーゲームスタート)」 京太郎「!!!!??」 美穂子「京太郎くん」 京太郎「なんですー?」 美穂子「どうぞっ」サシダシ 京太郎「なんですかこれ・・・すっげー可愛い包装されてるんですけど・・・」 美穂子「あ、あの・・・今日バレンタインだから・・・頑張って作ってみたの//」 美穂子「だから、食べてくれるかな?///」ウワメヅカイ 京太郎「美穂子さんの作った物を食べないわけないじゃないですかっ!!」 美穂子「ほんと?///」 京太郎「もちろんですよっ」 美穂子「じゃあ・・・・私の作った味噌汁とか・・・毎日飲んでくれる・・・かしら・・・?////」 京太郎「 」 咏「ほれ京太郎」ポイッ 京太郎「おっとっと・・・」キャッチ 京太郎「・・・チョコですか?」 咏「正解~、わっかんねーけど」 京太郎「まさか師匠にもらえるとは思わなかったっすよ」 咏「大事な弟子のためだから」 咏「一年に一度くらいは飴をあげてもいいって思ってね」 京太郎「咏さんには毎日感謝してますよ?」 京太郎「俺の麻雀を強くしてくれて」 京太郎「なんか俺には勿体無いくらいすっげー師匠っす」 咏「・・・・・」ゲシゲシ 京太郎「いっ・・・脛はダメです・・・って」 咏「ふん、師匠に生意気言うからだぜ、知らんけどー」 咏(お前こそ私には勿体無いくらいの弟子だよバーカ) シロ「・・・・」 京太郎「・・・・・」 シロ「・・・・・・・」 京太郎「・・・・・・・・・・あの」 シロ「なに?」 京太郎「今日呼び出した意味は・・・?」 シロ「あぁ、忘れてた」 シロ「はいチョコ」 京太郎「あぁ・・・今日はバレンタインでしたね」 シロ「うん」 京太郎「すっげー綺麗に包装されてるところ申し訳ないんですけど・・・開けてもいいっすか?」 シロ「うん」 京太郎「開けますね」ガサガサ 京太郎「・・・・・・・」 シロ「・・・・・・・」 京太郎「これ自分で作ったんですか・・・・・?」 シロ「そうだけど」 シロ「だるいけど頑張った」エッヘン 京太郎(あの・・・・だからってチョコで俺の像を作らなくてもいいじゃないですか・・・・・) 京太郎「おいモモーもう入っていいか?」 <イイッスヨー 京太郎(モモの家に招待されてモモの部屋の前にたどり着いたら準備があるから待ってくれって言われたから待つこと早10分) 京太郎「はいるぞー」ガチャ 桃子「京さんっ♪」 京太郎「 」 桃子「あれ? 京さん?」 京太郎(モモがメイド服を着て出迎えてくれた) 京太郎(モモのたわわに実った胸に耐え切れないのか胸の部分のボタンは外されていてあと少しでさくらんぼがこんにちわするのでは・・・) 桃子「これ、どうっすか?」 京太郎「あ、あぁ・・・・似合ってるよ///」 京太郎(直視できないくらいにな) 桃子「ならよかったっす!」 桃子「ほら京さんはここに座って」ポンポン 桃子「ほら京さん」 桃子「あーんしてくださいっす」ニコッ 京太郎(あぁ・・・天国ってここにあったのか・・・)アーン 桃子「どうっすか?」 京太郎「・・・・美味い」 桃子「えへへー練習した甲斐があったっすよー」ニコニコ 桃子「まだまだあるんで沢山食べていってくださいっす」 桃子「ご主人様っ♪」 咏さんの弟子自慢 良子「えっと…この方はどちら様ですか…?」 理沙「誰?」プンスコ 京太郎(うわぁ…やっぱり美人さんだなぁ) 京太郎(そしてすばらなおもちですっ戒能プロ!) 咏「こいつは私の愛弟子だぜー、知らんけど」アッハッハ 京太郎「咏さんの弟子の須賀京太郎です。よろしくお願いしますっ」 良子(思ったよりイケメンなんですけど…どうやって知り合ったんでしょうか…) 良子「Nice to meet youです。須賀くん」 理沙「よろしくっ」プンスコ 京太郎「テレビとかでよく見てるんでお二方のことはよくご存知ですよ」ニコッ 理沙(かっこいいっ!) 良子「それはとても光栄です」 咏「こいつ、プロになりたいんだってさ、知らんけど」 京太郎「咏さんっ」 咏「別にいつかはばれる事だしいいじゃねーか」 咏「それに私の弟子だって言っておかないといけないし」ボソボソ 咏(前に京太郎のことあの二人に言ったらすごい勢いで食いついてきたし…) 咏(この二人ならそんなこと無いだろうし…知らんけど…) 京太郎「何ボソボソ言ってるんですか咏さん?」 咏「なんでもねーよ」 良子「それで私たちに紹介した意味は…?」 咏「プロになる前に紹介しとけばプロになったときに顔見知りが一人でも多い方がこいつも安心するだろうし」 理沙「なるほど!」プンスコ 咏「それにしてもこの京太郎、なかなかカッコいいだろ?」 良子「Yes。確かに一般的に見てもカッコいいと思いますよ」 理沙「同じく!」プンスコ 京太郎(なんか容姿を褒められるのとかあんまり慣れてないから恥ずかしいな…) 咏「プロを目指してるだけあって麻雀も中々強いし」 咏「それに家事だって万能なんだぜ、知らんけど」 咏「前に別のお弁当持ってきたことあったじゃん?」 良子「確かにあのお弁当はいつもの三尋木プロのお弁当とは違いましたね」 理沙「別物っ」プンスコ 咏「あのときのお弁当は弟子が私の為に作ってくれたんだぜ」 良子「なるほど…」 良子(カッコよくて家事も出来て麻雀も強い少年……) 理沙(優良物件!) 良子(三尋木プロには悪いですが…) 良子・理沙(先に奪う!)ゴッ 京太郎「」ビクッ 京太郎(今寒気がしたんだけど…なんなんだ…?) 翌日から戒能プロと野依プロがメールや遊びに行く約束をしてくるようになったのは別の話です。 京太郎「暑いっすね」 シロ「…うん」 京太郎「打ち水しときます」 シロ「………あー」 シロ「私がやる」 京太郎「!?」 京太郎「どうしたんです?! なにかよくないことでもあったんですか?!」 シロ「京太郎は私をなんだと思ってるの」 京太郎「全部俺任せ」 シロ「……そうだった」テヘッ 京太郎「それでいきなりどうしたんです?」 シロ「まぁ見てて」 京太郎「はぁ…」 シロ「よいしょっと…」パシャパシャ 京太郎「ホースなんで気をつけて下さいねー」 シロ「うん」パシャパシャ 京太郎「ってなんで俺にかけようとするんすか!?」 シロ「チッ……かからなかったか…」 京太郎「シロさんがそういうつもりなら俺もやり返しますよっ」パシャパシャ シロ「あー冷たくてだるくない」 京太郎「いやちょっとくらいはよけて下さいよ…」 シロ「だるいから」 京太郎「シロさん……っ!?」 シロ「なに」 京太郎(白ワンピだから水で透けて身体のラインがくっきり浮かび上がってるっ!) 京太郎(しかも胸の頂点にあるあの突起物は…まさかノーブラだと!?) シロ「…………あー」 シロ「京太郎」 京太郎「はい!?」 シロ「ここ大きくなってる」 京太郎「 」 シロ「しょうがないなぁ」 シロ「私が処理してあげるからじっとしてて」 カンッ 勝者は誰? 京太郎(なんとか上がって親でオーラスまで持ってくることが出来た) 京太郎(けど、倍満クラスをツモ上がりしないと逆転なんて出来ない点差) 京太郎(けど…プロ相手だけど…男として負けたくないっ!)ゴッ 咏(…この感覚、久々だねぇ) 良子(来る…京太郎くんの) 理沙(本気っ!) 京太郎「……」キュィィィン 咏(赤くなったねぇ) 良子(あの眼…) 理沙(両目!) 京太郎「リーチ」タンッ 咏「一巡目リーチとか当たったら事故だってーの、知らんけどー」タンッ 良子「イエス。最後の最後でとんでもないことになりそうです」 理沙「でも」 理沙「負けないっ!」タンッ 京太郎(くっ…せっかく親でダブリーしたのに…)タンッ 咏「こういう時は逃げるに限るのさ」タンッ 良子「それだと京太郎くんに勝てませんよ?」タンッ 理沙「むむむ」タンッ 咏「今回の目的は京太郎の力量を見るためだろ?」 咏「だからこれで分かったじゃねぇの? 知らんけど」 京太郎(俺がプロと対局したいって言ったから咏さんがこの二人を呼んでくれた) 京太郎(俺の力はこんなもんじゃないってことを示さないと…っ)ギリッ 咏(ありゃ…) 良子(身体が) 理沙(沈むっ!?) 京太郎(もっと深く…もっと強く…) 京太郎(海底牌……俺の引力に引かれやがれ…っ) 京太郎「ツモ!」 京太郎「面前ダブリー海底三暗刻」 京太郎(頼む…ドラ乗ってくれ……)ゴッ 京太郎「…ドラ……は……っ」 京太郎「乗ったっ! ドラ3で倍満…っす……」ガクッ 咏「お、おいっ。大丈夫かっ」 京太郎「はぁ…はぁ…」 良子「すごい熱…」ピトッ 理沙「救急車っ!」プンスコ 良子「大変です、息してません」ボウヨミ 咏「なんだって!?」 咏「し、仕方ない…弟子の面倒を見るのは師匠としての勤めだしな…わっかんねーけど…」 咏「私が人工呼吸するぜぃ」キリッ 理沙「させないっ」バッ 咏「…………チッ」 良子「ではオカルトに詳しい私が…」 理沙「ダメ」 咏「意味わかんねー」 良子「…………shit」 一同「ぐぬぬ……」 カピ「キュッ」トコトコ カピ(ご主人様っ)ペロペロ 一同「あーーーー!!!」 カピ(残念だったな、小娘ども) カピ(ご主人様は私が守る)キュキュ カンッ 脱衣麻雀編 照「京太郎」 京太郎「なんです?」 照「今日はちょっと変わったルールで麻雀をしよう」 京太郎「変わったルールですか…」 京太郎「紅孔雀とか…鳴きピンフありとかですか?」 照「違う」 京太郎「じゃあ、なんです?」 照「振り込んだら脱衣」 京太郎「はい?」 照「わからなかった?」 京太郎「いえ、そういうわけじゃないんですけど」 照「もう一度いうからちゃんと聞いてて」 京太郎「はぁ」 照「今日は脱衣麻雀をしよう」 京太郎「聞き間違いだと思って聞き直したらど真ん中ストレートで返されたよ!」 京太郎「いやいや脱衣麻雀って分かってます?」 照「分かってる」テルダケニ 京太郎「振り込んだら脱ぐんですよ?」 照「京太郎は私を脱がせたいの?」 京太郎「そういうこと言ってるんじゃねーからっ!」 照「…恥ずかしいけど京太郎ならいいよ?///」ポッ 京太郎「だからそういうことじゃねぇって言ってるじゃないですかっ!!」 照「うるさい」 京太郎「いやあの誰のせいだと思ってるんですか」 照「それはともかく」 咲「なーに座ってんの?」 桃子「なーに座ってんの?」 照「麻雀するから座ってんの?」 京太郎「なんでコール!?」 京太郎「そもそもそんなの何処で覚えたんだよっ」 照「さぁ覚悟を決めて」ゴッ 咲「麻雀って楽しいよねっ」ゴッ 桃子「ここからはステレスモモの独壇場っすよ!」ゴッ 京太郎(あっ………) 照「ロン」 京太郎「くっ……」ヌギヌギ 咲「まだ一枚目だから大丈夫だよ京ちゃん」 桃子「そうっすよ! まだ一枚目っす」 京太郎「なんか悪意があるような気がするんだけど気のせいだよな!?」 咲「ロンだよ京ちゃん」 京太郎「なんでその待ちしてんだよっ!」 京太郎「お前は部長みたいな悪待ちするタイプじゃないだろ?!」 照「そんなことより早く脱ぐ」 京太郎「………チッ」ヌギヌギ 桃子「靴下からっすか……先は長いっすね…」 京太郎「もう絶対振り込まない……」 桃子「ロンっすよ京さん」 京太郎「なんで俺なんだよっ!」 京太郎「もっと前に照さんが捨ててる牌じゃねぇかっ!」 照「弱い相手を狙い打ちするのは戦いの基本」 京太郎「ぐぬぬ………」 咲「脱がないの?」 京太郎「分かってるよ! 脱ぐっての!」ヌギヌギ 桃子「分かってたっすけど京さんって結構筋肉質な体してるっすよねぇ」マジマジ 照「同じく」マジマジ 咲「学園祭の準備の時も重たいものとか運んでたもんね」マジマジ 京太郎「そんなに見るなってばっ」 京太郎「一か八か、通らばリーチだっ!」タンッ 照「通らない」 咲「残念でしたー」 桃子「ロンっす」 京太郎「」 京太郎「あっ…トリロンは流局だからセーフだよなっ!!?」 照「なしとは言ってない」 咲「往生際が悪いよ京ちゃん」 桃子「さぁ三枚の衣服を脱ぐっすよ」 京太郎(三枚脱いだら全裸じゃねぇかっ…!?) 照「ほら早く」 咲「約束だもんね?」 桃子「逃がさないっすよ?」 京太郎「」 京太郎(もうお嫁にいけない……)シクシク 照「いいもの見れた」ホクホク 咲「だねー」ホクホク 桃子「またやりたいっすね」ホクホク 京太郎(もうやだ……)シクシク カンッ にゃんにゃんにゃんにゃんにゃん! 京太郎「なんでこうなった」 咲「え?」 照「なんでって」 シロ「京太郎が」 美穂子「猫が欲しいって」 咏「言ったからじゃね? 知らにゃいけどー」 シロ「嬉しくにゃいの?」ギュゥ 京太郎「うぐっ……(おもちがっぴったりくっ付いてきてるっ)」 美穂子「京太郎くん相手だからこういうことするんだから勘違いしないで欲しいですにゃんっ」ムギュ 京太郎「はあうっ…(左右からおもちがっ!!」 咲「……」ジー 照「……」ジー 咏「……」ジー 京太郎「ハッ!?」 京太郎「離れてくださいっ二人とも」 シロ「チッ」 美穂子「チッ」 京太郎「美穂子さんまで!?」 美穂子「にゃんっ」テヘペロ 京太郎「可愛いから許すっ」 照「京太郎」 京太郎「なんです?」 照「これ似合ってる?」ウワメヅカイ 京太郎「ぐっ…(可愛すぎるっ」 咲「だ、ダメだよっ」スリスリ 京太郎「……咲?」 咲「京ちゃんは皆の物にゃんんだからっ」スリスリ 咏「そんなに身体を擦り付けてたら説得力ねーぜ?」 咲「猫になりきってるからつい猫のマネしちゃったにゃんっ」テヘペロ 京太郎「あざとい」 咲「ガーン」 京太郎「更にあざといな」 咲「ガガーン」 京太郎「もう好きにしろよ…」 咲「えへへーそうするー」スリスリ シロ「そういう好きにしろって意味じゃないと思うけど…にゃん」ノソノソ 京太郎「そういいながら背中に上ろうとしない!」 シロ「えー」ヨジヨジ シロ「快適快適」 京太郎「人の話聞いてくれませんかねぇ!」 シロ「うんそれ無理」ニッコリ 京太郎「顔見えないのにすっげーいい笑顔してる気がするんですけどっ!!」 シロ「そんなことないし」 美穂子「……」オロオロ 美穂子「えいっ」ガシッ 京太郎「ちょっ…そこはっ」 美穂子「えっ……………あっ///」 京太郎(京ちゃんの目の前に美穂子さんの顔があるううううううううううう) 京太郎(こんなん我慢しろとか拷問じゃないかああああああああああああああ) 桃子「京さーん」ガチャッ 桃子「ってなんっすかこの状況!!?」 京太郎「…知らん」 桃子「そもそもその格好なんっすか」 京太郎「…知らん」 桃子「そんな猫耳スクール水着が似合う人なんてアラフォーだけっすよ!!!」 健夜「アラサーだよっ!!」バンッ 京太郎「……………健夜さんも猫耳スク水じゃないっすか……」 健夜「こ、これは……こーこちゃんが……勝手に……//////」 カンッ 京ちゃんはプロを目指すようです 京太郎「咲ー」 咲「なに?」 京太郎「俺さ、プロ目指してみようと思うんだ」 咲「えっ!?」 咲(これってそういうことなのかな!!?) ※咲は麻雀プロから推薦が来ています。 京太郎「そんなに驚くことか?」 咲「う、うん…。そのこと他の人に伝えたの…?」 京太郎「いや、まず彼女の咲に伝えようと思ってさ」 咲「!!?」 咲(やっぱりそういうことなんだよね!? 私と一緒にプロ行きたいって行ってるんだよね!!?) 京太郎「どうかしたか?」 咲「京ちゃん!」ガバッ 京太郎「お、おう」 咲「私、京ちゃんのためなら何でもするからね!」 京太郎「別になんの頼まねぇっての」 咲(私の力を頼らないでプロになって私の隣に行くって意味なんだね京ちゃん!!) 京太郎「あ、一つだけあったわ」 咲「なにかな?! なにかな?!」 京太郎「明日からお前の弁当作るからそれ食べて感想言ってくれよ」 咲「お安い御用過ぎるよ京ちゃん!!」 京太郎「じゃ、明日から頼んだぜ」 ちなみに、京ちゃんは麻雀ではなく料理のプロを目指してようですが、それが発覚した時の咲ちゃんは魔王が如く京ちゃんを調ky説得して麻雀プロを目指すようになったとさ、めでたしめでたし。 誕生日 モモ編 京太郎「モモ」 桃子「なんっすか?」 京太郎「今日の放課後時間あるか?」 桃子「もちろんっすよ」 モモは即答して胸を張る。 おお、最近また大きくなったんじゃないか? 桃子「京さんの頼みであれば例え火の中水の中っす」 京太郎「そんな危険な場所にはいかねぇっての」 桃子「例えばの話っすよ」 と言ってニヤニヤと笑うモモ。 京太郎「……なんだよ」 桃子「女の子のナイト様である京さんは女の子が危険になる場所には行かないっすもんねぇ……ってなんで髪の毛ぐしゃぐしゃするっすか!?」 ニヤニヤしてるのがうざかったので髪の毛をいじくり回してやった。 相変わらずサラサラだなこいつの髪の毛。 しばらく髪の毛をいじくり回していると観念したのかされるがままになった。 京太郎「ったく……人をからかうんじゃないってーの」 桃子「えへへ、こんなこと言えるのは京さんだけっすよ」 京太郎「はいはい、じゃあ放課後な」 桃子「了解っす」 さてと、準備に行きますか。 俺は急ぎ足で目的地に向かった。 京さんに誘われてから授業の内容が頭のなかに入らないっす。 これは責任とって結婚してもらわないといけないっすね。 そんなことを考えながらペンを回す。 いつもだったら失敗しないのに、今日に限ってはたくさん失敗したっす。 やっぱり京さんのあれのせいっす。早く婚姻届にサインするっす。 桃子「はぁ……」 授業時間がいつもより長く感じられる。 雲はゆっくり流れていて、それがまた時を引き延ばしているような気がする。 しばらくの間、外を眺めていると先生が持っている本を閉じる。 どうやらキリのいい範囲まで終ったようだ。 それを合図に日直が起立、と声をあげる。 クラス全員が立ち上がり、先生にお礼を言う。 何度も繰り返すこの行為に体が馴れてしまったようでその後も日直の号令で着席した。 そして来たのだ。 桃子(京さんに誘われた放課後が……) ついに来た。 待ち望んで止まないこの瞬間が。 横目で京太郎の姿を確認すると、彼はいそいそと教科書を鞄に詰め込んでいた。 全部詰め込み終えるた京さんと目が合う。 もちろん、私の準備も終わっている。 二人同時に立ち上がり、教室を出る。 桃子「どこに連れてってくれるっすか?」 我慢できずに聞いた。 京太郎「着いてからのお楽しみな」 振り向かずに答えてそのまま歩く京太郎の後ろをワクワク顔で付いていった。 桃子「ここって……部室の前っすよね?」 京太郎「ああ、そうだぜ」 桃子「部活だったら今日はないって話じゃ…」 京太郎「いいから入れって」 モモの背中を押して部室に入れる。 それと同時に、 ゆみ「誕生日おめでとう、モモ」 智美「おめでとうだぞ、モモ」 佳織「お誕生日おめでとう、桃子さん」 睦月「おめでとう、桃子」 クラッカーの弾ける音と共に先輩が声をかける。 モモはなにがおきているのかんからない表情で棒立ちのままだった。 ったく……仕方ない……。 モモの背中を後ろから出来るだけ強く、それでいて痛くない程度に叩いてやる。 京太郎「誕生日おめでとう」 俺のその声でモモはハッとなって周りを見渡す。 桃子「えっと……あの…あの……」 オロオロするばかりで要領をえないことを呟いているモモを通りすぎて先輩のいる位置に立つ。 ゆみ「水くさいじゃないかモモ」 ゆみ「京太郎くんがモモの誕生日を教えてくれなかったらこうして祝うことも出来なかったしな」 ゆみ「っと、喋りすぎたようだな」 智美「ユミちんは話が長いからなー」 ゆみ「年を取ると話が長くなってしまっていかんな」 智美「元々のユミちんの性格だと思うぞ」 ゆみ「なんだと!?」 佳織「どうどう」 睦月「先輩も部長も今日の主役は桃子なんですから」 先輩達がモモの気を引いている間に着替えないとな。 モモのいない間に何度か着たことあるけど……やっぱり馴れないな。 早着替えをして心の準備を整える。 桃子「あれ……京さんは?」 周りを見渡すモモ。 お前、気付くの早すぎるだろ……。 ゆみさんと部長が目を合わせて頷く。 ゆみ「では、その京太郎くんに登場してもらおう」 智美「せーのっ」 京太郎「お帰りなさいませ、お嬢様」 何度も練習した言葉と共に一礼。 頭を上げてモモの顔を見る。 桃子「…………」パクパク 口を金魚のごとくパクパクさせていた。 くっ……確かに似合わねぇとは思うが絶句されるのはちょっと辛いものがあるぜ。 モモ以外の皆に見せたときも同じ反応されたから余計に辛い。 そのくせ、俺にこういうことさせるんだから酷いと思う。 桃子「こ、これって…」 あわあわとこちらを指差して先輩の方を向く。 ゆみ「ああ、これは予選で戦った龍門渕からちょっと借りたものだ」 得意気に言うゆみさん。 桃子「な…なるほどっす」 納得するモモ。 京太郎「本日はお嬢様のご奉仕をさせていただきます」 ハギヨシー龍門渕の執事ーさんに教わった言葉を噛まずに言えた。 桃子「ご奉仕……」 桃子「って………」 桃子「………………………////」 真っ赤になって黙りんでしまった。 ああ、そうなるよな、実際俺もそんなこと女の子に言われたらそうなるさ。 でも、そういう意味じゃないからな。勘違いするな。 意味を把握したのかプルプルと震えた次の瞬間、 桃子「えぇぇぇぇぇぇ///////」 多分きっと、この時のモモの声は誰の声よりも響き渡っていたと思う。 帰り道 桃子「なーんだ、そういうことはしてくれないんっすね」 京太郎「当たり前だろっ!」 桃子「私だったら全然オッケーすよ?」 京太郎「そういうのはちゃんと順序を踏んでからじゃないと……ハッ!?」 桃子「……」ニヤニヤ 京太郎「」 桃子「順序を踏めば私とそういう関係になってくれるってことっすね」ニヤニヤ 京太郎「うっせーばーか///」 桃子「えへへー、京さんは分かりやすいっすねぇ」ニヤニヤ カンッ 弟子と買い物 京太郎「折角のオフを俺の買い物になんかに付き合わせて申し訳ないっす」 彼はそう言いながら頭を下げた。 咏「んなこと気にしなさんなってーの」 咏「好きで付き合ってるんだし、知らんけどー」 咏(まぁオフにやることなんてアラフォーと痛いお姉さんと麻雀するくらいだし) 咏(そんな生産性のないことやるより、未来ある若者と一緒にいた方がずっといい) 咏(それに私の弟子はわりと外見はいいと思うんだけどねぃ……師匠の贔屓目に見ても) 咏(こういう時のをカメラとかテレビとかに映れば外堀がいい感じに埋まっていくんだけど…) 咏(中々上手くいかないねぃ)ハァ 私が溜め息をつくと彼が振り返ってこちらを見た。 京太郎「どうかしましたか?」 咏「いんやなんでもないさ」 京太郎「もしかして退屈させちゃいました?」 やれやれ、気が利くようになったじゃないか。 咏「そんなことはないさ」 京太郎「そうだ、咏さん」 咏「ん?」 京太郎「ちょうどそこにプリクラがあるんで撮りますか」 彼が指を指した方向にはキラキラと光を放つプリクラ機があった。 京太郎「すっげーなぁ最近のプリクラって」 彼が珍しそうにプリクラ機のタッチ画面を弄っている。 私はというと……。 咏「……」 固まっていた。 ええまぁ入ってしまいましたよホイホイと。 まさかプロになってこういうことをする機会が訪れるとは思わなかった。 ましてやその相手が男性だとは夢にも思ってなかった。 悲しいことに、麻雀が強い女性は婚期が遅れると言うジンクスがあるのだ。 それを作ったのがアラフォーと牌のお姉さん。 結婚に関してはあまり興味がないのだが、ジンクスによってどれだけ遅れるか定かではなかった。 ゆえに、この年で男性とプリクラを撮れるとは露にも思わなかったのだ。 京太郎「咏さん、これでいいっすか?」 彼が振り返って聞いてくる。 咏「あ、ああ。いいと思うぜ……知らんけど……」 何をやってるか分からないのだから知らないのは当然だがつい口癖が出てしまう。 慌てて口を塞ぐ。 京太郎「ぷっ」 咏「な、なに笑ってるんだよっ」 師匠のことで笑うなんて許せない。 これは躾が必要だ。 そう思って彼に手を伸ばす。 「カメラの方を向いてね」 不意に私でも彼でもない声が聞こえてきた。 私はビックリして伸ばした手を縮める。 京太郎「変な顔で撮られちゃいますよ」 彼はそう言いながら私の横に並んだ。 不意に私の脳裏にある光景が過る。 パシャと機械的なシャッター音で現実に無理矢理連れ戻された。 京太郎「咏さん?」 咏「な、なんだ!?///」 多分私の顔はさっきの光景のせいで真っ赤になっているだろう。 京太郎「いや、ポーズ決めないから」 咏「あ、ああ……忘れた……」 咏「次はしっかりやるさ」 顔を軽く叩いて気合いを入れる。 しかしその気合いも無惨に砕けてしまうことになる。 「じゃあ仲の良い二人は抱きしめ合っちゃおう!」 Why? 今この機械はなんて言った? 抱きしめ合う? 無理無理無理。 出来るわけない。 さっきの頭に浮かんだ光景で意識しまくってるのに……。 最近のプリクラはそんなことを要求するのか。 京太郎「あはは…最近のプリクラは大胆なことさせるなぁ」 京太郎の方を向くと彼も動揺しているのか頬をポリポリ掻きながら照れ臭そうに苦笑いしていた。 京太郎「咏さん」 彼がこっちを向いた。 咏「お、おう」 京太郎「郷に入れば郷に従えってことで……やりましょう」 とキメ顔で彼が言った。 そんな彼を見て溜め息が出た。 咏(こんな機会なんて滅多にないし) 咏(だから浮かれて抱きしめても仕方ないよな、知らんけど) なんて心の中で言い訳して彼をジト目で見る。 きっと彼には私が渋々承諾したように見えているのだろう。 京太郎「失礼します」 彼はそう言って後ろから私を抱き締めてた。 そういえばドラマにこんなシーンとかあったっけ? ………。 ………………。 あ、これあすなろ抱きってやつだ。 咏「きょ、きょ京太郎っ!?///」 予想外の抱き付きだった。 嬉しいけど、なんかこれじゃない気がした。 嬉しいけど! 顔を真っ赤にしながらどうにか出来ないかとあたふたしたが抱きしめられていて上手く身動きがとれず、気がついた時には既に写真を撮られてた後だった。 「次は横の機械で写真をデコっちゃおう」 京太郎「じゃ行きますか」 そう言って彼は私から離れて箱の外に出た。 咏(あっ……) 京太郎が私から離れたせいで冷たい空気に触れて放心状態だった私を現実へと連れ戻す。 慌てて彼の後を追う。 京太郎「えっと……これをこうして…」 馴れた手つきで機械をタッチしていく。 咏(私が昔撮ったときにはこんなのなかったんだけどねぃ……) そんなことを思っているとやることが終わったのか、京太郎がこっちを見た。 京太郎「すぐ出てきますんでちょっと待ってましょうか」 訳もわからず彼の後を追う。 まるで生まれたばかりの雛鳥みたいだと思った。 自分で考えたことだがちょっと面白くて小さく笑ってしまう。 きっと今の姿を知り合いとかに見られたら滑稽なんだろうな、なんて考えていると。 健夜「あっ」 はやり「あっ」 出会ってしまった。 もっとも今出会いたくない二人組に。 溜め息を吐いて上を見上げる。 建物の中で空が見えないことなんてわかっていたがどうしてもそうしたくなった。 咏(神様はつくづく意地悪だ……わっかんねーけど) この時初めて神様をちょっとだけ恨んだ。 とまぁ出会ってしまったものは仕方ない。 なんでかわかんねーけどその出会いに抵抗したくなった。 だから私は京太郎の手を取ってアラフォーどもが現れた方向と逆方向に向かって走った。 咏(せっかくの時間をアラフォーに邪魔されてたまるかっての、知らんけど) 健夜「えと……咏ちゃん?」 はやり「男の子と一緒……?」 後ろからそんな声が聞こえたけど無視無視。 とりあえず、一刻も早くこの二人から離れないと…。 京太郎「えっ!咏さん!?」 京太郎も驚きながらしっかりと私の手を握って付いてきてくれてる。 だが、いつまでも走り続けられるほどの体力は私にはなかった。 しばらく走ったら息が切れて立ち止まってしまった。 京太郎「大丈夫ですか?」 京太郎が心配そうたこっちを見る。 私がなにも言わないでいる――正確には息が切れて喋れないのだが――と京太郎は近くのベンチに私を座らせた。 京太郎「ちょっと待っててくださいね」 そう言って京太郎は人混みに紛れてしまった。 一人っきりになった私は人混みを呆然と眺めることにした。 見るからにカップルだったり、親子だったり、友人同士だったり。 咏(私と京太郎だったらどう見えてるんだろうかねぃ……知らんけど……) 京太郎「咏さんっ」 咏「ひゃぅっ!?」 声をかけられて飛び退いた。 そりゃそうだろ……。 頬に冷たい物を押し付けられたら誰だってビックリする。 京太郎「すいません、ちょっとした茶目っ気出しちゃいました」 申し訳なさそうに頭に手を添える。 茶目っ気で師匠を驚かせる奴がどこにいるんだよ。 ジト目で抗議しながら、差し出されたジュースを手にとって蓋を上げる。 咏「ありがと」 そう言ってジュースを喉に入れる。 渇いた喉が潤っていく。 これがビールだったらもっといいんだけどねぃ……ま、昼間っから飲むのは主義じゃないし 京太郎「落ち着きました?」 咏「まぁね」 切れていた息も元通りになっていた。 京太郎「じゃ買い物しますか」 咏「あっ」 プリクラ撮ったりあの二人に出会ったり衝撃的なことがありすぎて目的を忘れていた。 プリクラ……あっ。 咏「そういやプリクラは……」 京太郎「もちろん回収済みっす」 そう言って二人でとってプリクラをペラペラと見せてくれた。 咏「流石私の弟子だ」 京太郎「とりあえじ半分こしますか」 咏「そう……だな」 京太郎がプリクラを綺麗に半分にする。 え、ハサミも使わずに出来るもんなの? 京太郎「最近のプリクラってハサミ使わなくても半分に出来るようになってるんっすよ」 咏「へぇ、便利になったもんだねぃ」 京太郎「前にプリクラ撮った時に教えてもらったんすけどね」 咏「む……」 なんだか胸がムカムカとした。 なんだろうこの気持ち……。 京太郎「はい、これが咏さんの分です」 そう言って京太郎がプリクラを手渡ししてくれる。 これ、さっきのあれのなんだよなぁ……。 京太郎「どうかしました?」 中々私が受け取らないからか京太郎は不思議そうに私を見る。 咏(ったく……人の気も知らないで……) プリクラを受け取って着物の袖に隠した。 咏(今見たら絶対に恥ずかしくて死んじまいってーのっ) 京太郎「じゃあ買い物に行きましょうか」 咏「おう」 咏「そういや買い物って何を買うんだ?」 京太郎「あれ?言ってませんでしたっけ?」 咏「聞いてない」 すると京太郎は少しニヤけた。 京太郎「今日は自分の牌を買いに来たんです」 京太郎は笑顔でそう言った。 あぁ、これはきっとロクでもないことが起きるってことなんだろうなぁ。 なんて他人事のように京太郎の言葉を聞いたのだった。 京太郎の後を着いていくこと数分。 あっという間に目的地に着いた。 健夜「やっほー」 はやり「ちゃお☆」 ですよねー。 男っ気のないこの二人がお洒落なところに居るわけもなく、こうやって自分達が語れるものの場所に集まるのはある意味必然的だった。 京太郎「どもっす」 こんなのに頭下げなくてもいいってーの。 はやり「咏ちゃん?」 咏「……どもっす。健夜さん」 健夜「今日はどうしたの?」 咏「…………」 どうしたものかねぃ……。 正直に話したって面白くないし、それに二人っきりのところを2回も邪魔されたんだ。 ちょっとくらい意地悪したっていいよな? 咏「こいつとデートだよ」 京太郎の腕に抱き付いてそう言ってやった。 先輩雀士の二人はビシッと音を立てる固まってしまった。 京太郎はどうしたらいいのか分からなくてオロオロしていた。 咏「というわけで、お二人方お元気で」 そのまま腕を引っ張って踵を返して歩き出す。 さっきしたのは逃げだけど、今したのは全く別物だ。 これは私なりの宣戦布告だよ。 覚悟してくれよな、京太郎。 健夜「えっと……なんかごめんね?」 はやり「邪魔するつもりはないんだぞ?」 京太郎「ははは……」 そういえば京太郎も麻雀バカだったっけ……知らんけど。 咏「どうせこんなことだと思ってたし! 知らんけど!」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2246.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363548712/ 【3人の初デート】 京太郎「結局色々わからないままこの日を迎えてしまった」 京太郎「ったく、都合よく泊まりが親がいない日になるなんてそんなの考慮できますかってんだ……」 京太郎「つーか泊まりに来る話だけだったのに、なんで俺達朝から待ち合わせして電車に揺られてんの?」 優希「さっきからブツブツうるさいじょ、京太郎」 咲「そうだよ京ちゃん、せっかくなんだから楽しまないと!」 京太郎「何が起こるかわからないのに楽しめるか! いや、もうどうしようもないのはわかってるけどさ」 優希「言わなかったか? 今日は京太郎の家に行く前に3人でデートなんだじぇ!」 咲「私、遊園地なんて久しぶりだから楽しみ!」 京太郎「マジっすか……」 京太郎(くそ、本当に2人が何を考えてるかが読めない! なんで初デートがこんな胃が痛みそうな状況なんだよぉ!) 優希「京太郎はせいぜい両手に花の状況を楽しめ! 大丈夫、取って食べたりはしない……たぶん」 京太郎「おいなんだ、今のたぶんって!」 咲「あっ、優希ちゃん、タコス作ってきたけど食べる?」 優希「おお、咲ちゃんのタコスは久々だじぇ! 食べる食べる!」 京太郎「なんなんだよ、このアウェイ感……」 【楽しむ事が一番いい】 優希「着いたー!」 咲「まずはどれに乗ろうか?」 優希「そうだな、まずはやっぱり……」 京太郎「楽しそうだなあいつら……」 京太郎(確かに気にしてたってしょうがないっちゃしょうがないんだよな……) 京太郎(優希と咲の2人が俺に何かやらかす気ならなんとなくわかるだろうし、少し頭を切り換えるか) 京太郎「……2人共、どこ行くか決まったか?」 優希「おう、ジェットコースターに行くぞ京太郎!」 京太郎「お前乗れんの? 身長制限的な意味で」 優希「失礼な奴だな京太郎は! 私だってこれくらい余裕だじぇ!」 咲「ええっと、優希ちゃん……本当にジェットコースター乗るの?」 優希「なんだ、怖じ気づいたのか咲ちゃん」 咲「そ、そういうわけじゃ……」 京太郎「無理しなくていいんだぜ? 咲が耐えられるとは思えないしなー」 咲「むっ……わかった、乗るよ。 行こう優希ちゃん!」スタタッ 優希「それでこそ咲ちゃん!」トテテッ 京太郎「意地になったな、ありゃ……大丈夫なのかね」 咲「や、やっぱりやめとけばよかったかも……」カタカタ 優希「今さら何を言うんだ咲ちゃん、もう後戻りは出来ないじぇ!」 京太郎「そろそろてっぺんだぞー」 咲「えっ、ちょっと待って、まだ心の準備が……」 ガタンッ 咲「きゃあああああああ!!?」 優希「わああああ!」 京太郎「うおおおお!」 ――…… 咲「はへ、ほへ……」フラフラ 京太郎「だから無理すんなって言ったのに……」 優希「咲ちゃん大丈夫かー?」 咲「だ、大丈夫だよ~……ちょっと地面が揺れてるだけだから~……」 京太郎「ちょっと休憩させた方がいいな、これは」 優希「同感だじぇ」 咲「うう、ごめんねぇ……」 【それはトラウマなんです】 咲「ご迷惑をおかけしました」ペッコリン 京太郎「気にすんなって。 じゃあ次は……定番のお化け屋敷でも行くか!」 咲「え゛っ」 優希「じょ!?」 京太郎「えっ、なに咲だけじゃなくて優希もダメなのか?」 優希「そ、そんなわけないだろ!」 咲「わ、私だって苦手なわけじゃないもん! だいたいお化けなんて、SOAだよSOA!」 京太郎「SOAってなんだよ?」 咲「そんなオカルトありえません!」 優希「全くだ! そんなオカルトありえないじょ!」 京太郎「麻雀ではオカルトの塊みてえな奴らがよくもまあ言えたもんだな……じゃあ問題ないだろ、作り物しかないなら余計に」 咲「優希ちゃん……も、もしかして墓穴を掘ったって言うのかな、これ」カタカタ 優希「だ、大丈夫だよ咲ちゃん……京太郎の言う通り作り物しかないなら臆する事はないじぇ」カタカタ 咲「そ、そうだよね!」 京太郎「あっ、そういえば言い忘れてたけどお化け屋敷は今期間限定でなんかコラボしてるらしいぜ」 咲「そ、そうなんだ」 優希「い、いったい何とコラボしてるんだ?」 京太郎「ええっと確か……【ミスミソウ】だったかな」 咲「」 優希「」 【悲劇は繰り返される】 優希「ごめんなさいごめんなさい……」カタカタ 咲「あうあうあう……」カタカタ 京太郎「歩きにくい……お前らもうちょっと離れて……」 ガタンッ! 優希「じぇぇぇ!?」ギュッ 咲「うひゃう!?」ギュッ 京太郎「……ダメだこりゃ」 ――…… 京太郎「もうすぐ出口か。 なんか怖いというより虚しさとかがあって、あっさりな感じだったな」 優希「ふ、ふふん! 大したことなかったじぇ!」ウルウル 咲「ほ、本当だよ! やっぱり作り物は作り物だよね!」ウルウル 京太郎「散々泣いておきながらどの口が言うか……ん?」 優希「ど、どうした京太郎?」 京太郎「今なんか聞こえなかったか?」 咲「ふえっ!? き、京ちゃん冗談はやめてよ……」 京太郎「いや本当なんだって、ちょっと耳澄ましてみろ」 優希「……」 咲「……」 ……パーイ、…コス…カー… 優希「ひいいっ!?」 咲「ほ、本当になにか聞こえるよぉ!?」 京太郎「だよなあ……まさか最後の最後にこんなのがあるとは油断してたぜ」 ……キセン……イ…… 優希「な、なあ京太郎、なんかこの声近づいてきてないか?」 京太郎「あー、そういえばさっきより声が大きくなってる気が……」 咲「や、やだあ……」 アッ、チョウドイイトコロニ!オーイ! 優希「あ、足音が……」 咲「だんだん近づいてきて……」 京太郎「背後に……」 モモ「リンシャンさん、タコスさん、ちょうどいいところにいたっす! 加治木先輩を……」ポンッ 優希「ぎにゃああああああっ!!」 咲「いやああああああっ!!」 京太郎「うわっ、引っ張るな! 痛い痛い、ぶつかってるから、おいこら落ち着けえええ!」 モモ「……」ポツーン ゆみ「な、なんだ、今のこの世のものとは思えない叫び声は!?」 モモ「……先輩」 ゆみ「モモ!? まさかお前鶴賀祭みたいに誰かを……モモ?」 モモ「わ、わたわた、私……金髪の幽霊を見たっす……!」カタカタ 【回る回る】 京太郎「いてて……」 咲「ご、ごめんね京ちゃん。 さっきは本当に怖かったから……」 京太郎「別に気にしてないから安心してくれ」 優希「いやあ、あのお化け屋敷はなかなかのなかなかだったな!」 京太郎「お前は少し反省しような!?」 咲「あはは、ねぇねぇ、お昼食べたら次はどうしよう?」 京太郎「なるべく疲れないので頼む。 そっちも走り回って少し疲れてんだろ?」 優希「ふむふむ、じゃあこれにするか!」 ――…… 優希「……」 京太郎「……」 優希「……」バッ! 京太郎「させるか!」ガシッ! 優希「ちいっ、やるな京太郎!」 京太郎「お前にだけは触らせねえ、今の平穏を守るためには絶対にな!」 優希「ぐぎぎ……!」 咲「ほ、本当に私が回す役でいいの?」 京太郎「もちろんだ咲! このタコス娘にそれを触らせたら最後、俺達は昼飯をリバースする事になるぞ!」 優希「お前は何もわかっていない京太郎! コーヒーカップに乗ったのなら最大速度で回すのは礼儀であり、義務なんだじぇ!」ギリギリ… 京太郎「そんな義務があってたまるか……!」ギリギリ…… 咲「えっとこんな感じでいいのかな?」グルグル 京太郎「うぐぐ、なんでこんな時だけ力が強いんだよお前……!」 優希「ふふふ、麻雀部員である以上この程度の力は最低ラインだじぇ……!」 京太郎「それ、絶対おかしいだろうが……!」 優希「何とでも言え、最後に勝つのはこの優希ちゃんだじょ……!」 咲「うーん、加減がわからないよ」グルグルグルグル 京太郎「……おい、なんか周りの景色がすっげえスピードで回ってないか?」 優希「そういえば……おおう、目が回るじぇー!」 咲「なんだか楽しくなってきたかも!」グルグルグルグルグルグル!! 京太郎「お前もか、お前も触らせちゃいけない人種だったのか咲ぃ!?」 優希「うっ、もうダメ……」ガクッ 京太郎「優希っ!?」 咲「コーヒーカップって楽しいよね!」グルグルグルグルグルグルグルグル!! 京太郎「やめろぉぉぉぉぉぉ!!」 【楽しい時は早く過ぎ去る】 京太郎「ううう……」 優希「気持ち、悪いじぇ……」 咲「ごめんなさいごめんなさい!」 京太郎「さすがにもうあの手のは無理だ、うぐっ」 優希「同感だじぇ、うぷっ」 咲「本当にごめんなさーい!」 ――…… 京太郎「はあ……なんだか今日の三分の一は休憩に費やしてた気がするぞ」 優希「情けない奴だ」 京太郎「誰のせいだ、誰の!」 咲「……」 京太郎「……咲!」 咲「えっ……あっ、なに?」 京太郎「いや、今優希とも話してたんだけどそろそろ帰ろうと思うんだよ」 咲「……そうか、もうそんな時間なんだ」 優希「おーい京太郎! どうせなら最後にアレに乗ろうじぇ!」 京太郎「観覧車か……確かに締めには相応しいかもな。 行こうぜ、咲」 咲「うん……」 ――…… 優希「おぉ、見ろ京太郎、咲ちゃん! まさに絶景だじょ!」 京太郎「ゴンドラが揺れるから落ち着けっつーの」 咲「……」ボー 京太郎「咲? どうした、気分でも悪いのか?」 咲「ううん、大丈夫……ただ」 京太郎「ただ?」 咲「楽しい時間は本当にあっという間なんだなって……」 京太郎「……まだ1日は終わりじゃないぞ」 咲「そうなんだけどね……京ちゃん、今日なんで私と優希ちゃんが京ちゃんの家に行くのか気になってるよね?」 京太郎「まあな……結構唐突だったし、気になってなかったってのは嘘になるな」 優希「……」 咲「その理由を今話すよ、それで1つの区切りにしたいから……」 京太郎「区切り?」 咲「うん……京ちゃん、その前に大前提になるお話をするね」 京太郎「お、おう、って優希?」 優希「……」ギュッ 咲「――私、京ちゃんが好きなの」 【彼女の中の1つのけじめ】 京太郎「は……?」 咲「言っておくけど友達としてとかじゃないよ?」 京太郎「いや、まあ、それは、わかるけどよ……」 優希「……」ギュウッ 咲「京ちゃん、人って手が届かなくなった時に初めてその存在の大きさに気付くんだ」 咲「お母さんやお姉ちゃんと離れて暮らす事になった時も、東京に行ってお姉ちゃんに拒絶された時も」 咲「私は後になってなくしたものの大きさに気付いたよ」 京太郎「……」 咲「それと同じ感覚を久しぶりに感じた。 そう、あの日……京ちゃんに告白しに行く優希ちゃんの背中を押したあの日に」 京太郎「なっ……」 優希「咲ちゃんは、その時わかったんだよな?」 咲「そう、私は京ちゃんが好き。 意地悪だけど優しくて」 咲「中学の時に塞ぎ込んでた私の友達になって引っ張ってくれた、私にまた麻雀を始めるきっかけをくれた京ちゃんが、大好き」 京太郎「咲……」 咲「後からこんな事言うなんておかしいよね? でも抑えられなかった……」 咲「信じられないかもしれないけど、私にとって京ちゃんは結構大きな存在なんだよ」 京太郎「……」 咲「だから優希ちゃんにお願いしたの。 1日だけでいいから優希ちゃんと一緒に京ちゃんと過ごさせてほしいって」 京太郎「なんで、優希も一緒に?」 咲「見たかったんだ、京ちゃんと優希ちゃんがどんな会話をして、どんな風に遊ぶのか」 咲「ごめんね、優希ちゃん……デートの邪魔しちゃって」 優希「一歩違ったら、たぶん咲ちゃんの立場は私だった……だから気にしないでほしいじょ」 咲「ありがとう……京ちゃん」 京太郎「……」 咲「京ちゃんの答えはわかりきってる。 そういうところも私が好きになった京ちゃんのいいところだから」 京太郎「それでも、お前は言えたんだ……強いな、咲」 咲「違うよ、強くないから耐えられなくてこんな事してるの……私は、はっきり言われなきゃわからないんだよ、きっと」 京太郎「そう、か」 咲「京ちゃん……だからお願いします。 答え、聞かせて?」 京太郎「……」ギュウッ 優希「あっ……」 京太郎「――咲の気持ちを俺は受け入れられない」 咲「あ……」 京太郎「俺は、こいつが、優希が好きだから。 わがままも言うし、子供っぽいところもあるけど優希じゃなきゃ俺はダメなんだ」 優希「京太郎……」 京太郎「だから、ごめんな」 咲「……ありがとう、京ちゃん」 【まだ1日は終わらない】 咲「ふう……ちょっと悲しいけど、なんだかそれ以上に清々しい気分だよ」 京太郎「そうか」 咲「でも京ちゃんも酷いよねー」 京太郎「えっ、なにがだよ」 咲「ただ断ればいいのにわざわざ優希ちゃんとの惚気をサービスしてくれちゃうんだもん」 京太郎「んなっ!?」 優希「あうっ!?」 咲「今だってしっかり手つないでるし……あーあ、独り身には目の毒だなあ」 京太郎「お、お前なあ! さっきまでのしおらしさはどこ行った!?」 咲「残念でした、あれは好きな人にだけ見せる乙女型咲ちゃんなんだよ! 私をフッた京ちゃんは二度と見られないんだからね!」 京太郎「へぇへぇ、そうですか……じゃあ今のずいぶん頼もしそうな咲さんはもう迷子にならないだろうから、助ける必要ないよな?」 咲「そ、それとこれとは話が別だよ!」 京太郎「聞こえない聞こえない」 咲「き、京ちゃんのバカ! 優希ちゃんも何か言ってあげてよ!」 優希「……///」 咲「……優希ちゃん?」 京太郎「あ、これフリーズしてるわ」 優希「///」 咲「……かわいいね」 京太郎「やらんぞ」 咲「いや、奪わないよ……」 ――…… 優希「うーん、帰ってきたじょ!」 京太郎「そろそろ七時か……って咲どこ行くんだ?」 咲「えっ、帰るんだよ?」 京太郎「帰るってお前……」 咲「だってもう私のけじめはついたし、泊まる必要はないよね?」 咲ふふっ、京ちゃんは優希ちゃんだけを泊めてあげなよ。 彼氏なんだからさ」 京太郎「お前、部長に似てきてないか……」 咲「あっ、酷い! まあ、とにかく……もうお泊まりはいいから帰……え?」ギュッ 優希「……ダメだじぇ、咲ちゃん。 まだ1日は終わってないんだ、ここまで来たら付き合ってもらうじょ」 咲「えっ……で、でも優希ちゃんはいいの?」 優希「構わん! 片岡優希、交わした約束は最後まで守るのだ!」ニコッ 京太郎「……だ、そうだが?」 咲「……京ちゃんはどう思う?」 京太郎「俺、客2人分のもてなす用意しちゃってるんだよ、だから来てくれないと困るんだよなー」 咲「……」 京太郎「来いよ咲、友達が泊まっちゃいけない道理はないぜ?」 優希「行こう、咲ちゃん!」 咲「……うん、お邪魔します!」 【三人寄れば騒がしい】 京太郎「いらっしゃい」 咲「お邪魔しまーす」 優希「邪魔するじぇ!」 カピ「キュー」トコトコ 京太郎「ただいま、カピ」ナデナデ 優希「おぉ、あれが京太郎のペットのカピバラか」 咲「京ちゃん、あの子の事すごいお気に入りなんだよね。 毎日帰ってきたら一緒に遊んでたんだって」 京太郎「さてと、カピに新しく餌やったら俺達も夕飯にするか」 咲「あっ、手伝うよ」 優希「私も私も!」 京太郎「咲はともかく優希は料理できるのか?」 優希「タコスなら作れるじぇ」 咲「……優希ちゃんは私と一緒にやろうか」 京太郎「そうしてくれ……俺は別口でやっとくわ」 優希「なんか馬鹿にされてる気がするじょ!」 ――…… 京太郎「今日はタコライスでも作るか……材料はタコスに似てるからいけるだろ」 咲「優希ちゃん、私達は……」 優希「タコス以外作れない私なんて……」ブツブツ 咲「と、とりあえず簡単なのをいくつか作ろう、ね!」 優希「うん……」 京太郎「ふんふん……」 ――…… 咲(とりあえず出来る限り優希ちゃんの様子を見ながら肉じゃがとか作ったけど……どうしても) 咲(優希ちゃんの作った玉子焼きだけこの場から浮いてる……!) 京太郎「と、とりあえずいただくとするか……いただきます」 咲「そ、そうだね、いただきます」 優希「う、うむ! いただきます!」 京太郎(さて、あの浮いてる玉子焼き……やっぱり俺がいくべきだよな……よし) 京太郎「ま、まずはこれからいくか……」ヒョイッ、パクッ 京太郎「……」ジャリッ、ガリッ、モゴッ、ブチュッ 咲(なんか音がおかしいよ!?) 優希「き、京太郎、どうだ?」 京太郎「……」ニコッ 優希「あ……」 京太郎「」ドサッ 咲「京ちゃん!?」 優希「京太郎!?」 京太郎「甘辛苦酸っぱしょっぱい……」カタカタ 咲「京ちゃん、しっかりして!」 優希「京太郎ー!」 【命の洗濯】 優希「京太郎、大丈夫かな……」 咲「京ちゃん、青白い顔してたもんね……」 京太郎『ちょっと横になってれば治るから、お前達はお風呂にでも入っといてくれ……』 優希「ううっ、さすがに落ち込むじょ。 私才能ないのかなあ……」 咲「だ、大丈夫だよ! 私だって最初は失敗ばっかりだったし!」 優希「そうなのか……?」 咲「うん。 そうだね、一番酷かった失敗はお父さんもお母さんもいなくって」 咲「お姉ちゃんと2人でお留守番してた時に作った、間違えて卵の殻が半分以上入っちゃった卵焼きかな」 照『お、おいしいよ咲、歯ごたえがあって……』ガリッ、ガリッ 咲「あの時はお姉ちゃんに悪い事したなあ……お姉ちゃんはレンジでゆで卵やろうとして爆発させてたけど」トオイメ 優希「あはは、咲ちゃんでもそんな失敗するんだな!」 咲「それはそうだよ、私だって麻雀もお料理も初心者で失敗した事はたくさんある」 咲「京ちゃんだって昔はタコスなんてまともに作れなかったでしょ?」 優希「そういえば……」 咲「だから優希ちゃんも練習すればきっと美味しいお料理が作れるようになるよ」 優希「……そうだな、私諦めないじょ! タコスが作れて他のが作れないなんて事ないもんな!」 咲「その意気だよ優希ちゃん、頑張って!」 優希「うん!」 ――…… 優希「そういえば咲ちゃん」 咲「どうしたの優希ちゃ……ひゃわあ!?」 優希「やっぱり……咲ちゃんの胸が少し大きくなってる!」ムニュムニュ 咲「ちょっと優希ちゃ……だめだよぉ!」 優希「むむむ、悔しいじぇ……私と同じ小さい胸同盟の一員でありながら成長するなど!」ムニュムニュ 咲「そ、そんなの知らないよぉ……いいから離して……」 優希「おおっと、ごめんごめん。 危うくダークサイドに堕ちるところだったじょ」パッ 咲「はあはあ……もう酷いよ優希ちゃん……」 優希「うぐぐ、それにしてもなぜだ、なぜ私は大きくならないのだ?」 咲「私に聞かれても……」 優希「今まで散々調べて試してきたけどどれもこれもダメだった。 こうなったら最終手段に打って出るしかないか……!」ザバァ 咲「さ、最終手段? えっ、優希ちゃんどこ行くの!?」 【普通は逆】 京太郎「あー、やっと腹が落ち着いてきた……しかしこれは急いで改善させないと俺の命に関わるな」 優希「京太郎!」 京太郎「お、出たのか? ちょうどこっちも話が……」クルッ 優希「私の胸を揉め!」 京太郎「ぶっ!? いきなり何を言い出してんだ! つーかパジャマを着ろ、バスタオル一枚でうろうろするな!」 優希「この方が揉みやすいだろ、さあ遠慮するな!」 京太郎「バカやめろ、その格好で俺に近付くな、ちょっと咲、助けてくれ!」 咲「ゆ、優希ちゃんダメだってば!」 京太郎「本当に来たか……ってお前もパジャマ着ろやあ!」 咲「あっ、わっ、きゃああああ!」 京太郎「悲鳴をあげたいのはこっちだ、さっさと戻って服着てから出直してこーい!」 ――…… 京太郎「はい、それじゃあちょっとそこに正座しろ」 優希「……」 咲「……」 京太郎「お前らさあ、俺をいじめて楽しいか?」 京太郎「 普段和と関わってるせいで自分達じゃわかってないかもしれないけど、お前らは十分美少女の部類に入るんだよ」 咲「そんな美少女だなんて……///」 優希「照れちゃうじぇ……///」 京太郎「モジモジしてる場合か!」 京太郎「そんな奴らにバスタオル一枚でうろうろされる思春期男子の苦痛を少しは鑑みてくれよ! 本気で襲うぞ、こら!」 優希「私は別にいつだって構わないと言ったはずだ!」キリッ 京太郎「咲がいるって事を考えろ! つーか普通そういうの嫌がるのはそっちだろうが!」 咲「だ、大丈夫! なるべく見ないようにするよ!」 京太郎「そういう問題じゃない! フッた子が見てる中でやるとか何の拷問だ、恥ずかしさで死ねるわ!」 優希「やるなんて、京太郎ってばエッチだじょ……」 京太郎「そこを恥ずかしがるならさっきの行動を見直してくれよ、頼むから!」 咲「き、京ちゃん、とりあえず落ち着こう? あんまり大声出すと近所迷惑だし……」 京太郎「誰のせいだと思ってるんだよ、ああん?」 咲「京ちゃん怖い……」カタカタ 【わざととしか思えない】 京太郎「はあ……そんな怯えるなよ。 まるで俺が悪者みたいじゃねえか」 優希「か弱い女の子にこんな拷問を強いてるんだからあながち間違ってないじぇ」 京太郎「ちょっと正座させたくらいで大げさすぎるだろ! ああ、もういい……よけい疲れるし俺はシャワー浴びてもう寝る」 優希「じゃあ私達も一緒に寝るか、咲ちゃん」 咲「いいのかな……?」 京太郎「ああー、別にいいんじゃね?」 優希「ほら、京太郎もこう言ってるし行こう!」 咲「あっ、優希ちゃん引っ張らないで……」 京太郎「元気なもんだ……さて、2人は一緒に寝るみたいだし俺は1人でゆっくりするか」 京太郎「」 優希「遅いじぇ、京太郎!」 咲「お、お邪魔してます……」 京太郎「絶対わざとだろ、お前ら……」 ――…… 京太郎「なんでこんな事になった……」 京太郎(女の子に挟まれて眠る……それは男の夢の到達点の1つだ、俺だって夢想した事がないわけじゃない) 咲「な、なんか緊張するね」 優希「安心しろ、咲ちゃん。 ここは京太郎の隣で眠った先輩の私が色々教えて……」 京太郎「優希だってまだ二回目だろ」 優希「うっ」 京太郎(だけどそれがまさか優希と咲相手に現実になるとか……人生ってわからんもんだ) 優希「京太郎、狭い」 京太郎「3人一つのベッドに入ってりゃそうなるに決まってるだろ、我慢しろよ」 優希「いいや、我慢できん! だから……」ゴソゴソ、ピトッ 京太郎「……おい」 優希「んふふ、京太郎あったかいじぇ」スリスリ 京太郎(こいつ、本当にわざとじゃないのか……それにしてもなんかいい匂いするな、家にあるシャンプーこんないい匂いしたっけ?) 咲「いいなあ……ねぇねぇ京ちゃん、私もちょっとだけ寄るね」モソモソ、ピトッ 京太郎「は?」 咲「えへへー……」 京太郎(咲までおかしくなった……これ、眠れるのか俺……) 【彼は知らない秘密の話】 京太郎「くかー……」 優希「京太郎の奴、あっさり寝ちゃったじぇ」 咲「本当に早かったね……そんなに疲れてたのかな」 優希「だとしてもこんな美少女達に囲まれてこの反応は失礼にも程があるじょ」 咲「あはは、そうかもね」 優希「全くだ」 咲「……優希ちゃん」 優希「咲ちゃん?」 咲「今日は本当にありがとうね。 おかげで楽しい思い出ができたよ」 優希「それは約束したし、気にしないでって言ったはずだじぇ」 咲「だけど本当は優希ちゃんがこんな提案受ける必要なかったんだよ?今日は結局私のわがままにただつき合わせてただけで……」 優希「それは違うじょ、咲ちゃん。 私だって今日は楽しかった、この3人で出かけた事なんてなかったしな」 咲「そういえば、そうだね」 優希「咲ちゃんは色々気にしすぎなんだじょ。 もっとドーンと来てもいいんだじぇ」 咲「そう言われてもなあ……」 優希「簡単に揺らぐほど私達は甘くないぞ?」 咲「優希ちゃんはすごいね」 優希「何が?」 咲「私だったら不安でそこまで言えないよ……ねぇ、どうしてそこまで言えるの?」 優希「うーん、私も京太郎と一緒になる前はスッゴくやきもち妬いてたんだけど……今はあんまりそういうの感じないんだじょ」 咲「なんで?」 優希「こんな好みと正反対でも私を選んでくれた京太郎を信じてるのが半分で……」 優希「――咲ちゃんならそんな事はしないってわかるのが半分だじぇ」 咲「えっ」 優希「咲ちゃんだってなんでわざわざ私に約束を取り付けたんだ?」 優希「その気になれば私には内緒で京太郎と2人きりのデートができたかもしれないのに」 咲「そ、そんなの無理だよ!」 優希「咲ちゃん、京太郎が起きちゃうじぇ。 なんでできないんだ?」 咲「……だって、京ちゃんは確かに好きだけど、優希ちゃんだって私にとって大切な……」 優希「そこ、そういうところが、私が咲ちゃんを信じられる根拠」 咲「あっ……」 優希「私、これでも人を見る目はあるんだじぇ。 尊敬する先輩は麻雀で捨て駒にされてもそれを全うするいい人だし」 優希「後輩達は素直ないい子ばかり、のどちゃんだって厳しいのは思ってくれてるからだってわかってるし――」 優希「私が恋した人はちょっとスケベだけど、すごく優しい人だから」 咲「優希、ちゃん……」 優希「だから、私は咲ちゃんもいい子だって信じられるんだ」ニコッ 【少女達の絆の話】 咲「あは、ははは……優希ちゃんこそ、いい子すぎるよ……」ポロポロ 優希「咲ちゃん、また泣いて……泣き虫すぎるじぇ」 咲「だって、だってぇ……」 優希「京太郎の服使っていいからまずは泣き止んでほしいじょ」 咲「う、うん……」 優希「落ち着いた?」 咲「……うん、もう大丈夫」 優希「よかった、咲ちゃんを泣かせたら京太郎にも怒られちゃうじぇ」 咲「あはは、ごめんね。 最近の私、どうも涙腺が弱くて」 優希「迷子とかになったらすぐ泣くって京太郎は言ってたじょ」 咲「……ひ、ひどい。 京ちゃんってばそんな事まで話してたの?」 優希「他にも咲ちゃんがカピバラをおっきいハムスターだって言って抱きついてあまりの毛の堅さに泣いちゃった話とか色々聞いた」 優希「京太郎って咲ちゃんの話も結構するんだじぇ……それはもう羨ましいって思えるくらいに」 咲「そ、そうなんだ……///」 優希「咲ちゃん、喜んでるのが丸わかりだじょ」 咲「あう、ごめん」 優希「別にいいじぇ、そこにやきもち妬くほど私は狭量じゃない!」 京太郎「んっ……」 咲「ゆ、優希ちゃん、京ちゃんが起きちゃうよ!」 優希「あわわ! 枕で口を押さえれば……」 咲「死んじゃうからダメだよぉ!」 京太郎「すう……」 優希「なんとか寝たじぇ」 咲「危なかったね」 優希「そろそろ私達も寝た方がいいかもな」 咲「そうだね……優希ちゃん。 私、京ちゃんが好き」 優希「うん」 咲「だけどね、優希ちゃんも大好き……だから、私とこれからもお友達でいてくれる……?」 優希「えっ、ええっ?」 咲「ダ、ダメ……?」ウルウル 優希「……はあ、京太郎やのどちゃんが咲ちゃんをほっとけない理由がよーくわかったじぇ」 咲「へっ?」 優希「そんな事言われなくても、私はこれからもずっと咲ちゃんと親友でいたいんだけど……」 咲「あ……よかったあ」 優希「咲ちゃんは天然すぎるじぇ。 私がもう咲ちゃんは友達じゃないとか言うと思ったか?」 咲「ご、ごめん……えへへ、でも今日は本当に最高の1日だったよ!」 優希「それは違うぞ、咲ちゃん。 私達が親友でいる限りもっと最高の日が来るに決まってる! そうでしょ?」ニコッ 咲「優希ちゃん……うん!」ニコッ 京太郎(全く、騒がしくて寝れやしない。 けどまあ、いいか……よかったな、2人共) 【ガーネット】 咲「んっ、ふぁぁ……もう、朝?」 優希「むにゃむにゃ……」 咲「優希ちゃん、まだ寝てる……あれ、京ちゃんは……?」 ――…… 京太郎「……」ズズッ 咲「京ちゃん」 京太郎「起きたのか、咲」 咲「うん、京ちゃんも早いね?」 京太郎「なんでか早く起きちまったんだよ……コーヒー飲むか?」 咲「う、うん」 京太郎「砂糖とミルクは多めに入れとくからな」 咲「……」 京太郎「……」カチャカチャ 咲「ねぇ、京ちゃん。 私達が初めて会った時の事覚えてる?」 京太郎「唐突だな……もちろん覚えてるぜ」 咲「私ね、その時から京ちゃんがちょっと怖かったんだ」 京太郎「金髪だから不良に見えたってか? その手の話は聞き飽きたぞ」 咲「違うの、最初はそれもあったけど私が怖かったのはもっと別の事」 京太郎「なんだよ?」 咲「――私が何よりも怖かったのは、京ちゃんが私の中から麻雀を消しちゃうんじゃないかって事だった」 京太郎「……」 咲「京ちゃんが優しいのはすぐわかったし、過ごした日々はわざわざ思い出す必要がないくらい胸に焼き付いてる」 咲「だから怖かったんだ……京ちゃんと一緒にいた私に麻雀は必要なかったから」 咲「お姉ちゃんとの最後の絆を、私は自分から手放しちゃうんじゃないかって」 咲(たぶん……だから私は京ちゃんへの恋心を見て見ないふりをしたんだ) 咲(もし恋人になったらきっと私は京ちゃんを優先して二度と麻雀に関わろうとしなかったから) 京太郎「……なるほどね」 咲「だけどそんな心配いらなかった」 咲「麻雀を楽しむようになったのは色々な人達のおかげで、その最初の一歩は京ちゃんがいたから踏み出せた」 京太郎「今から考えたら身の程知らずもいいとこだったけどな」 咲「それはしょうがないよ……だから京ちゃんはね、私の恩人でもあるんだよ」 京太郎「恩人か……そんな大層なもんじゃなくてもいいだろ」 咲「えっ」 京太郎「俺達は親友だ、男女とか関係なくな。 ただそれだけじゃダメなのか?」 咲「……京ちゃんはやっぱり優しいね」 京太郎「なんだそりゃ」 咲(私がもし、他の誰かに好きになったとしても……京ちゃんはきっと特別で大切な……) 咲「京ちゃん!」 京太郎「なんだ、咲」 咲(やっと私も……前に進めるよ。 ありがとう京ちゃん、優希ちゃん……) 咲「私達、ずっと親友だからね!」 【麻雀がメジャーになった世の中で雑用が得意な普通の少年須賀京太郎を待っていたのは……】 咲「京ちゃん!」 優希「京太郎!」 咲・優希「私とつきあってください!」 京太郎「……どうしてこうなった」 なんと2人の少女からの告白だった! 咲「京ちゃん、お弁当作ってきたよ!」 優希「京太郎、タコスを作ってきたぞ!」 京太郎「……俺、弁当あるんだけど」 様々な手練手管でアピールしてくる2人にたじたじな京太郎 そして2人のアピールはどんどんエスカレートしていき…… 京太郎「お前ら、人の家でなにしてんの?」 咲「京ちゃん、私達……」 優希「今日からここに住む事になったじぇ!」 京太郎「はあああ!?」 対決の舞台はとうとう須賀家に移行、わざとなのかそうじゃないのかわからない ハプニングも連続し京太郎の胃はボロボロになっていくばかり しかし一緒に住むにつれ京太郎は2人の真剣な気持ちに向き合っていく事になる 咲「京ちゃんは私にとってかけがえのない人だから」 優希「年月とか関係ない、私は京太郎が好きなんだ!」 京太郎「……」 まるで対称的な2人の違う魅力にそれぞれ惹かれ始める京太郎……しかし1人しか選べないというジレンマが彼の足を鈍らせる 悩む京太郎に無理強いは出来ないと咲と優希が途方に暮れていたそんな時、ある人の言葉が閃きを生み出した 久「いっそ2人共恋人になっちゃえば? なーんて冗d」 咲・優希「それだ!!」 久「えっ」 倫理や常識などゴッ倒すと言わんばかりに2人揃ってのアピールを始めた咲と優希 少女達は止まらない、ひたすら想い人に好かれるために加速していく 京太郎「ちょっと待て、それはおかしいだろ!」 咲「京ちゃん、大切なのは当人同士の気持ちだよ!」 優希「そうだそうだ! 両手に花のなにが不満なんだ、諦めてお縄につけい!」 京太郎「むちゃくちゃ言うなー!」 はたして京太郎は2人の思惑通り両手に花になってしまうのか? それともあくまで1人だけを貫くのか? これは1人の少年と2人の少女達のある意味熱い戦いの記録である! 咲「京ちゃん!」 優希「京太郎!」 京太郎「もう勘弁してくれ!」 【時々出てくる風潮被害・3人の場合】 咲「私達、ずっと親友だからね!」 京太郎「……」 咲「京ちゃん?」 京太郎「うーん……なあ、咲?」 咲「なあに?」 京太郎「もしお前がいいなら、優希に隠れてつきあうか?」 咲「……えっ?」 京太郎「いや、なんか今のお前見てたらよ」 京太郎「すっげえフッたのが惜しく思えてさ……なあ、優希にはバレないように立ち回るから俺とつきあわない?」 咲「き、京ちゃん!? 自分がなに言ってるかわかって……」 京太郎「わかってるよ、なあダメか咲?」 咲「そ、そんなのダメに決まって……」 京太郎「優希に遠慮してんのか? いいじゃないか、バレなきゃあいつが泣く事なんてないんだ……」 京太郎「俺達がうまくやれば俺もお前もあいつも幸せなままだ」ギュッ 咲「あ……ダメ、ダメだよ京ちゃん……」 京太郎「――好きだぜ、咲」 咲「――!!」 京太郎「答えは?」 咲「……バレなきゃ、みんな幸せ?」 京太郎「そうだ」 咲「……うん、いいよ」ギュッ 京太郎「そうか、ありがとうよ咲……」ニヤァ 咲(バレなきゃいいんだ……そうすればみんな幸せになれるんだ……) ――…… 優希「京太郎! これからデートしようじぇ!」 京太郎「あ、悪い優希……今日は親に早く帰ってこいって言われてるんだ」 優希「あ、そうなのか……」 京太郎「悪い、埋め合わせは必ずするから!」 優希「家の用事ならしょうがないから謝るな! それじゃあ今度のデートできっちり埋め合わせしてもらうじぇ!」 ――…… 咲「家の用事だなんて京ちゃんもずいぶん平気で嘘をつくようになったよね……」 京太郎「はっ、あいつがあんな単純な嘘でも信じるから悪いんだよ」 咲「……本当に、これでいいのかな?」 京太郎「今さらそりゃないぜ咲……お前だって今の状況を受け入れたんだからここにいるんだろ?」 咲「……」 京太郎「まあ、せいぜい楽しもうぜこれからも」 咲「……うん」 ――…… 照「もしこんな事になってたら許さない」ギュルルルル 咲「なるわけないでしょ! 変な妄想しないでよ、お姉ちゃんの馬鹿!」 風潮【須賀京太郎が恋愛において屑化する】 風潮【須賀京太郎と片岡優希がつきあってる時、宮永咲が浮気相手として存在する】 風潮【片岡優希は須賀京太郎をNTRされる】 【雑用サポート魂は麻雀にも影響するか?】 優希「あっはっはっはー! 圧倒的一位のまま逃げ切るじぇー!」タンッ 京太郎「ぐぎぎ……まずい、トぶ、トんでしまう……!」タンッ 和「2人共、少し落ち着いてください」タンッ 和(まずいですね……須賀君はゆーきからの直撃で点棒がほとんど残っていない……) 和(ゆーきから逆転するには須賀君に影響しない安いツモでは意味がない……ここはゆーきを直撃狙いでいきます) 咲「き、京ちゃん、しっかりして!」タンッ 咲(京ちゃんの口からなんか白いのが出てきてる……) 咲(南場だから優希ちゃんは落ち着いたけど、ここは差し込んで京ちゃんを一回浮上させないとマズいかも) 優希「むむむ、調子が悪い……やっぱり南場は得意じゃないじぇ」タンッ 京太郎(ふ、ふふふ……優希のやつめ、俺が死に体だからって油断してやがるな……だけど舐めるなよ!) ・京太郎手牌 一一一m 222p ⑧⑧⑧s 北北 中 白 ツモ牌北 京太郎「くふっ、ふふ……!」 京太郎(張った張った張った! 四暗刻、張らせてもらったあ! まだまだ逆転劇のチャンスは残ってるぜ!) 優希(京太郎、高いの来たな) 和(バレバレです……) 咲(これ、差し込んだら私がトんじゃうかも……どうしよう) 京太郎「さあ、ここから逆転といきますか!」タンッ 打牌・白 優希「京太郎、それポン!」 京太郎「なにっ!?」 京太郎(いや待て、下家の優希が鳴いたおかげですぐにまた俺のツモ番が来た! 和了る可能性はむしろ増えたはず!) 京太郎「っ、違う!」タンッ 優希「それもポン!」 京太郎「んなっ!?」 京太郎(う、嘘だろ……二回連続で優希に鳴かせちまった……いや、だけどまさか) 京太郎「……」タンッ 優希「それもポンだ!」 京太郎「」 和(まずい、須賀君とゆーきにしか番が!) 咲(な、なにも出来ない……) 京太郎(ありえない、ありえない! いくら普段が無茶苦茶だからってこんな、こんな……!) 京太郎「そんなの……!」タンッ 優希「……京太郎、それもだ、ポン」 京太郎「あ……」 京太郎(そんな、アホな……) 京太郎「……」タンッ 優希「ロン、7700。 京太郎のトビ、だじょ」 京太郎「は、ははは……なんだ、これ」ガクッ 久「……あれも才能なのかしら?」 まこ「さすがにあれが京太郎の才能だったらあんまりすぎるわ」 【ただの惚気】 京太郎「」チーン 優希「京太郎ー!」 咲「京ちゃんが真っ白になっちゃったよ……」 和「さすがにあれはショックだったでしょうからね……役満を崩してでも回避なんて考えられなかったでしょうし」 久「それにしてもさっきのはすごかったわねー……さしずめ相手の有効牌を必ずひく能力ってやつかしら」 まこ「なんじゃそのイジメみたいな能力は……いや、場合によっては相手の当たり牌を握り潰すからアリか?」 京太郎「……はっ!?」 優希「京太郎、目を覚ましたか!」 京太郎「俺は……ああ、そうか。 役満張ってイケると思ったら粉砕されたんだっけか」 優希「あ、謝りはしないじぇ……」 京太郎「謝罪なんかこっちもいらねえよ、勝負事なんだしな。いや、あれはむしろ優希がすごかったって褒め称える場面だな」ナデナデ 優希「京太郎ー……」フニャア 久「さすが私が鍛えただけの事はあるわね須賀君、人によってはトラウマを植え付けられそうな中なかなかタフじゃない」 まこ「それは褒めるところじゃないじゃろ……」 京太郎「よっし、もう一回やるか!」 咲「だ、大丈夫なの京ちゃん?」 京太郎「はっ、トビで一々落ち込んでたらお前らの相手なんかできるかよ! 優希、今度こそリベンジしてやるぜ!」 優希「ふん、またトバしてやるじぇ!」 京太郎「そうはいくかっつーの!」 和「心配は杞憂だったようですね?」 咲「そうだね……」 ――…… 京太郎「よっし、カン! 嶺上……なわけはないよなっと」タンッ 優希「ツモ! ドラ乗って倍満、8000オール!」 京太郎「ぐあっ、カンが裏目に出た!」 久(今の、須賀君が鳴いてずらさなきゃ優希ツモれなかったんじゃないの?) 京太郎「通らばリーチ!」 優希「通らん! ロン、1600!」 京太郎「だああ!?」 咲(親番流されちゃったよぉ……) 京太郎「それっ」タンッ 優希「ポン!」 京太郎「げっ!?」 和(有効牌が……) 久「で、まるで須賀君が優希のサポートしてるようにしか見えなかった今の半荘から出た結論は?」 咲「さっきのあれも含めてこれは明確な惚気です」 和「遠回しな惚気にしか見えませんね」 まこ「これは惚気じゃろうなあ」 京太郎・優希「何が!?」 【世の中には知らなくていい事がある】 咲「じゃあ私達こっちだから」 和「また明日です、2人共」 京太郎「おーう、また明日なー」 優希「咲ちゃん、のどちゃんバイバーイだじょ!」 京太郎「うああ、今日も勝てなかったなー」スタスタ 優希「今日も京太郎のサポートのおかげでバカ勝ちだったじぇ! ご苦労様だったな!」トテテ、トテトテ 京太郎「やめて、別にしたくてしてるわけじゃないんだからそれ言うのやめて」スタスタ 優希「まあまあ、もしかしたらコンビ打ちで最強になれるかもしれないぞ?」トテテ、トテトテ 京太郎「だったら俺にも和了らせてくれ……ん?」ピタッ 優希「どした?」 京太郎「いやなんでもない、行こうぜ」トテトテ 優希「そうか」トテトテ 京太郎「あーあ、いつになったら背中くらい見えるようになるんだか」 優希「ははっ、寝言は寝て言え」 京太郎「ひでえ」 優希「そんな事より京太郎」 京太郎「そんな事って……なんだよ」 優希「私、1つ気になってた事があるんだけど」 京太郎「気になる事?」 優希「私とのどちゃんは高遠原時代からの同級生だじぇ」 京太郎「そうだな、まるで俺と咲みたいだ」 優希「そう、京太郎と咲ちゃんも中学の同級生だったわけだ」 京太郎「それが?」 優希「普通に考えたら私とのどちゃん、咲ちゃんと京太郎の家の方が近いはずなのに」 優希「なんで一緒に帰る時咲ちゃんとのどちゃん、私と京太郎って組み合わせに分かれるんだ?」 京太郎「優希……」 優希「おぉ、わかるのか?」 京太郎「世の中には知らなくていい事があるんだよ」 優希「えっ」 京太郎「大人の都合とか色々あるんだよ……深くつっこまないのが皆のためなんだ」 優希「そ、そうなのか……」 京太郎「そうなんだ……こんな話よりもっと楽しい話をしようぜ」 優希「わ、わかった!」 優希(私は危うく開けてはいけない扉を開けるところだったのか……危なかったじぇ) 京太郎(うーん、ちょっと脅かしすぎたか? 別に深く考えた事なんてないけどちょっとからかってみただけなんだが……) 【もしも立場が違ったら】 京太郎「ほれ、今日のタコス」 優希「ご苦労様だじぇ!」 咲「京ちゃんもすっかり優希ちゃんのお世話が板についたよね」 京太郎「そうか? ああ、優希口元にソースついてるぞ」フキフキ 和「ええ。 ゆーきとの付き合いは私の方が長いのに、まるで須賀君の方が昔からの付き合いみたいに感じる時もありますし」 優希「ふむふむ、つまり私と京太郎、咲ちゃんとのどちゃんが同じ中学だったらという話だな!」 京太郎「いや、違うから。 つーか優希と俺がねぇ……」 ――…… 優希「おい京太郎! ちょっと私に付き合え!」 京太郎「なんだよ優希、付き合うってまたタコス屋か?」 優希「違う違う、今日はこれから麻雀部に行くから一緒に入部してほしいんだじょ」 京太郎「いや、なんで俺が」 優希「私いるところに京太郎ありってやつだ!」 京太郎「意味分からんわ……麻雀なんて俺やった事もないのに」 優希「だったら優希ちゃん専属マネージャーとして……」 京太郎「今と変わらないじゃねえか!」 優希「なあなあ、ダメかー? 私が1から教えるから一緒に入ろうじぇー」 京太郎「……はあ、しょうがねえな」 京太郎「ぐあ、また焼き鳥……初心者に容赦なさすぎだろお前!」 優希「ふははは! これで京太郎が私に作るタコスは3つになったな!」 ――…… 優希「あっ、京太郎……」 京太郎「おつかれさん。 残念だったな、インターミドル」 優希「あの人、強すぎるじぇ……悔しいじょ」 京太郎「原村だっけか? 確かにお前が東場で手も足も出ないのは初めて見たな……まあ高校でリベンジ、だな」 優希「うん……」 ――…… 京太郎「優希は高校どこ行くんだ?」 優希「清澄に行こうと思う」 京太郎「清澄? 麻雀なら風越か去年インターハイ出場の龍門渕の方がよくないか?」 優希「だって清澄にはタコスがあるんだじぇ! それに、清澄以外だと京太郎と一緒に通えないし……」 京太郎「あー……そう、か」 ――…… 京太郎「うーん、咲の時以上に苦労しそうだ」 優希「なんでだ!?」 咲「私達は関わってるかどうかもわかんないね」 和「私も清澄に来ていたかどうか……」 京太郎「まっ、結論から言うならやっぱり今が一番って事だな」 優希「質問に答えろー!」 【清澄麻雀部の黄金世代】 優希「タコスうまー」 京太郎「優希からの評判もいいし俺のタコス作りも上達したな……これも師匠のおかげだぜ」 咲「文化祭でクラスでタコス喫茶やらないかって意見もあるよね」 優希「なぬっ!? タコス喫茶だって!?」 京太郎「それ俺ばっかり働かされるフラグじゃね? 後優希、食ってる途中で叫ぶなよ、牌につくだろ」フキフキ 優希「京太郎! もしタコス喫茶を実現させたら私は終わりまでいるからな!」 京太郎「店としては助かるのか迷惑なのか悩ましいところだな」 優希「なんだとー!」 咲「あはは……そういえば部長、麻雀部では何もやらないんですか?」 久「うーん、なんせ私が議会長としての役目に追われそうだから、何かやるにしてもあんまり見られないのよね」 まこ「別にわしが責任者をしてもええんじゃが……」 久「ちなみに皆はなんかやりたい事ってある?」 和「実際の対局を含めた初心者用の麻雀教室とかどうですか?」 京太郎「麻雀やめるかトラウマになる奴が増えるな」 和「そんなオカルト……ありえるのが問題ですね」 咲「ここの本を使って読書会とか」 優希「やめてください、しんでしまいます」 咲「そうだね、ごめん……」 京太郎「メイド喫茶とか」 咲「ええー、またあの格好するの恥ずかしいよ」 和「……私はそれもありかと」 咲「ええ!?」 優希「ここはやっぱりタコス喫茶を!」 和「ゆーきが食べてしまってお客様に出す分がなくなる光景が容易に想像出来ますね」 優希「のどちゃん、それを言ったらおしまいだじぇ……」 京太郎「いや、我慢する努力しろよ」 久「うーん、やっぱりすぐには決まらないか。 だけど何かしらしたいわよね……この6人でいられるのは今年だけなんだし」 まこ「またらしくない事を……悪いもんでも食ったのか?」 久「私だってたまにはセンチになるわよ……夢が叶った後だと余計にね」 京太郎「よし、咲の中学時代の自作小説を印刷して配るか」 咲「なにを言い出すの!? ダメだよ、絶対やめて!」 優希「ここは来た人にタコスを作らせて私が審査を……」 和「ゆーきはまずタコスから離れましょうか」 優希「そんなご無体な!」 久「――本当、最後の年がこんな楽しい麻雀部になってよかった」 【言葉が無粋な時もある】 京太郎「今日は皆来ないのか……俺はネトマしてるけど優希はどうするよ?」 優希「とりあえず京太郎の対局を見てるとするじぇ」 京太郎「そっか、わかった」 ――…… 京太郎「よっしゃ、また一位!」 優希(さすがに半荘何回も見てるのも飽きたし暇だじぇ……)ジー 京太郎「今日は調子がいいなー……よしもう一度」 優希(タコスうまー……京太郎、楽しそうだじぇ。 声とかかけづらいな)モグモグ 京太郎「リーチっと……よし、一発ついた!」 優希(早く終わらないかな……京太郎、ネトマばっかりだ)クルクル 京太郎「うがっ、捲られた!? 油断しちまったなあ……」 優希(ベッドは気持ちいいじぇ……寝ちゃおうかな)パタパタ 京太郎「よしっ、対局終了っと」 優希(あっ、終わった?)ガバッ 京太郎「次はもうちょっと上でやってみるか」 優希(なーんだ、まだやるのか……)ポスンッ 京太郎「うわ、やっぱり上は強い……げえっ、【のどっち】って和が相手かよ!?」 優希(京太郎、京太郎ー、かーまーえー)コロコロ 京太郎「くそっ、やってやる!」 優希「……むう」 京太郎「あっ、無理だ、勝てないこれ」 優希「……」トテトテ 京太郎「ううっ、すごすご逃げる羽目になるなんてついてない……次はここ辺りでやるか」 優希「……」ギュッ 京太郎「えっ、優希? どうかしたか?」 優希「……」 京太郎「黙ってちゃわからないんだけど……あっ、部屋しめきっちまった」 優希「……」スリスリ 京太郎「……はあ」 優希「……」ビクッ 京太郎「……」ナデナデ 優希「あ」 京太郎「……」ナデナデ 優希「……///」モジモジ 京太郎「……」ナデナデ 優希「京太郎……」フニャフニャ 京太郎「……」ギュッ 優希「……えへへ///」ニコニコ 京太郎「……ったく///」 【片岡優希専用充電器須賀京太郎】 優希「京太郎ー」パタパタ 京太郎「どうした?」 優希「ちょっとベッドに座るんだじぇ」 京太郎「えっ、なんで」 優希「いいから座れ!」 京太郎「なんなんだよ……これでいいか?」 優希「うむ、そのままじっとしてろよ」ギシッ 京太郎「はいはい……って」 優希「おぉ、これはなかなか……」 京太郎「……あの優希さん、いきなり人の膝に座ってきましたけどこれはどういう事でしょうか?」 優希「充電だじょ!」 京太郎「充電って、何を?」 優希「……何をだろう?」 京太郎「わかんねえのかよ!」 優希「だって見たのを真似してるだけだし……」 京太郎「こんな事してたのが実際にいるのかよ……」 ――…… 白望「くしゅんっ……」 胡桃「くちゅん!」 塞「あらら、2人共風邪?」 白望「だからダルいのか……」 胡桃「それいつもでしょ!」 ――…… 京太郎「で、何を充電してるかもわからないのにこんな事してて何か意味があるのか?」 優希「何かがわからなくても充電してるのは間違いないから問題ないじぇ!」 京太郎「ふーん……そんなもんか」 優希「そんなもんだ! というわけでちょっと腕借りるじぇ」 京太郎「ああ、もう好きにしてください」 優希「京太郎の腕を私のお腹に回して……これでよし! 充電なんだからしっかり固定しないとな! 」 優希「さあ存分に充電頼むじぇ、充電器京太郎!」 京太郎「俺はお前の充電器なのか……本当いったい何が出てるんだろうな」 優希「うーん、それは……」ポクポクポクポク…… 京太郎「……」 優希「そうか!」チーン! 京太郎「わかったのか?」 優希「わかったじぇ! 充電器京太郎から充電されるのはこの優希ちゃんへの愛情……」 京太郎「恥ずかしい事を……優希?」 優希「ううっ……///」 京太郎「……恥ずかしくなるくらいなら言わなきゃいいじゃねえか」 優希「う、うるさいうるさいうるさい!///」 【京太郎の中の人は麻雀が上手い】 京太郎「ふははは!」 優希「京太郎、気をしっかり持つんだ京太郎!」 咲「京ちゃん落ち着いて!」 和「この高笑い、どこかで聞いたような……」 久「……えーっと、これは何事?」 まこ「いや、いつも通り一年達に打たせてたんじゃが……京太郎がトビになってからあんな風に」 久「とうとう壊れてしまった、と……耐えきれなかったのね須賀君」 京太郎「……もう一回だ。 今度は負けはしない」 和「休んだ方がいい気もしますけど……部長、どうしますか?」 久「うーん、とりあえずやらせてみたら?」 ――…… 京太郎「……」タンッ 咲「ロン、2400だよ」 京太郎「やはりゲームと同じようにはいかないな……」 和(なんででしょう、今の須賀君に妙な既視感が……) 京太郎「条件はクリアされた、リーチ……ツモ、跳満3000、6000」 咲「今日の……ううん、今の京ちゃん、何か変……」 京太郎「うはははははっ!! やれるじゃないか! やれる、やれるぞ」 和(聞けば聞くほど何かが頭にちらつきますね……なんなんでしょうか?) 優希「ずいぶん好き勝手やってくれたな京太郎……だけどそれもここまでだ!」 京太郎「ふん、戦術的勝利などいくらでもくれてやる」 優希「むかっ……だったら全力で潰すまでだ! ツモ! 6000、12000!」 咲「今の京ちゃんはいつもの京ちゃんじゃない……だから私が、私達が止めるよ! カン! 嶺上開花、4000、8000!」 京太郎「ほわあっ!?」 和(思い出せないというのはなかなか辛いですね……あっ) 京太郎「制圧された? こんなに簡単に……ゲームにすらなっていないぞ!」 咲「京ちゃん、もう終わらせるよ!」 優希「目を覚まさせてやるじぇ!」 和「須賀君」 京太郎「くっ、ここから逆転するには……んっ?」 和「ロン、大三元、48000です」 ――…… 京太郎「……条件が同じならば負けはしなかった」 優希「負け惜しみはやめろ!」スパーン! 京太郎「痛っ! あれ、俺は……」 咲「き、京ちゃん、元に戻ったんだね!」 京太郎「な、何の話だ!?」 久「……これならいけるかも」 まこ「おい久、なんか変な事考えとりゃせんか?」 和「あの既視感は何だったんでしょう……」 【つく嘘にも限度がある】 優希「京太郎……」 京太郎「なんだよ優希、元気ないじゃないか」 優希「私、京太郎に言わなきゃいけない事があるんだじぇ」 京太郎「まじめな話っぽいな……改まってどうした?」 優希「実は……デキちゃった」 京太郎「……は?」 優希「もう3ヶ月だってこの前病院で……」 京太郎「な、なに言ってんだよ」 優希「……ごめん」 優希(慌ててる、慌ててる♪ 京太郎、エイプリルフールの嘘だって全然わかってないみたいだじぇ!) 京太郎「ふ、ふざけてるんだろ? だって、そんな、ありえない! 俺達、まだそんな事してないじゃないか!」 優希(あ、そうだった……) 京太郎「なんなんだよ、たちの悪い冗談はやめてくれよ……」 優希「……ひっく、ううっ」 優希(くそう、なんて初歩的ミスを……情けなくて涙が出てくるじぇ) 京太郎「!?」 京太郎(な、なんで泣くんだよ……冗談じゃ、ないって言うのかよ……) 京太郎「ま、まさか……嘘、だろ?」 京太郎(この反応、とんでもない事があったとしか思えない……だけど、もし優希が今頭に浮かぶそんな目にあったんだったら……!) 優希「うっ、ううっ……」 優希(ああ、嘘ってバレちゃった……ダメダメだじぇ……) 京太郎「無理やり……」 京太郎(馬鹿か俺は!? 優希が本当にそういう目にあったのなら口に出すべきじゃないだろ!!) 優希「京太郎の、言う通りだじぇ……」 優希(今年は上手くいかずか。 確かに京太郎の言う通り無理やりで現実味のない嘘だったな……もっと練っとくんだったじょ) 京太郎「そう、か……」 京太郎(優希……くそっ、俺は何をやってんだよ! 優希を守ってやれなかった) 京太郎(今も泣かせちまった、思い出すだけで辛いだろうにそれを口に出させちまった!!) 優希「もう帰ろう、京太郎」 優希(来年はもっと凄い嘘をついてやるから覚悟しとくじぇ!) 京太郎「……わかった」 京太郎(……許さねえ、優希をそんな目にあわせた奴を俺は絶対に許さねえ……!) ――数日後…… 京太郎「……」ギュウッ 優希「京太郎、もう許して……」 京太郎「うるせえ、あんなふざけた嘘で俺の寿命は縮んだんだ、黙って抱きしめられてろ」 優希「ううっ///」 優希(まさかそんな勘違いしてたなんて思わなかった……) 京太郎(嘘でよかった……本当に、よかった……!) 【しっぺ返しは痛いもの】 京太郎「よぉ、優希。 急に学校に呼び出してどうしたんだよ」 優希「京太郎……」 京太郎「んっ?」 優希「今まで黙ってたんだけど実は私、タコスがあんまり好きじゃないんだじょ……」 京太郎「はっ?」 優希「むしろ毎日食べてたから見るのも嫌いなんだ……だから作ってくる京太郎もあんまり快く思ってないんだじぇ」 京太郎「な、なんだよそれ……」 優希「だから、私達もう終わりにしよう……」 京太郎「ま、待てよ優希! そんな急に言われても……」 優希「さようなら京太郎……」スタタッ 京太郎「優希!」 ――五分後…… 優希「……驚いたか京太郎!」 京太郎「優希……」 優希「今日はエイプリルフールだじぇ、京太郎! だからさっきのも全部嘘だったのだ! 」 優希「私がタコスを嫌いになるなんてありえないし、京太郎と別れるなんてもっとありえないじぇ!」 京太郎「……」 優希「あれ、どうした? 」 京太郎「優希、いい事教えてやるよ」 京太郎「――エイプリルフールってな、午前中までなんだよ」 優希「えっ」 京太郎「あの時計見てみろ……逆算してお前がさっき別れを切り出したのが12時5分過ぎになる計算……」 京太郎「つまりアレをエイプリルフールの嘘だって事には出来ないんだよ」 優希「そ、そんな、嘘だよな!?」 京太郎「だいたいさ、こんな酷い嘘つく奴をこれから先も好きでいられると思うか?」 優希「あ、いや、それは……」 京太郎「お前には失望したよ、優希……じゃあな」 優希「ど、どこ行くんだ!」 京太郎「どこだっていいだろ、俺達はもう赤の他人なんだからな」 優希「あ……」 京太郎「……」スタスタ 優希「そんな、こんなのってないじぇ……でも、自業自得、なのか……うっ、ううっ」 京太郎「えっ!?」 優希「うっ、京太郎っ……やだ、やだやだやだあ……別れるなんていやあ……!」 京太郎「!」スタタッ 優希「京太郎……?」 京太郎「すまん、やりすぎた! お前も半分わかっててノってたもんだと……!」 優希「どういう、事だじぇ」 京太郎「いや、お前が何かすると思ってあらかじめあの時計の時間を進めてたから まだ12時にはなってないんだよ。 すっかりわかってるもんだとばかり……」 優希「……」プルプル 京太郎「優希、さん?」 優希「こんの、バカバカバカアアアア!」 【清澄高校麻雀部の弱点】 京太郎「うおお、また負けたあ!」ガクッ 久「うーん、上達はしてるはずなんだけど」 まこ「さすがに相手が悪すぎるんじゃないか? ネト麻なら安定した成績を出せているんじゃし」 久「だけど一番時間を割いてる部内で勝ててない現状で須賀君は自分の成長を実感できてるのかしら……」 まこ「難しい、ところじゃな」 久「どうしよう…来年になれば初心者もそれなりに来るだろうし、今の内にみんなの指導スキルもアップさせておきたかったんだけど……」 京太郎「うおおお! ツモ来いツモ来い……ちくしょう、来ねえー!」 和「須賀君、ちょっとうるさいです」 京太郎「あ、はい、すいません」 久「本当にまいったわね……全国を制覇した私達清澄高校麻雀部にこんな弱点があったなんて」 まこ「圧倒的なまでの指導力不足か……」 久「指導に向いていない咲と優希はもちろん、和も麻雀に関しては堅物だから萎縮する恐れがあるのよね」 久「能力持ちなんか指導させたら……考えただけで酷い事になりそう」 まこ「わしも部長職があるけぇ、付きっきりではできんし……」 京太郎「ツモ! 2600オール!」 優希「むっ、京太郎に和了られたか!」 京太郎「いよっしゃあ! ここからの連荘で逆転してやるぜ!」 咲「あっ、京ちゃんそれロン。 12000の一本付けで12300」 京太郎「」 久「となると、一番初心者に指導できそうなのが須賀君なのよねぇ……だけど」 まこ「今年の夏は雑用ばかりやらせてきた京太郎に来年も自分の精進より初心者指導に時間を割け、というのはさすがにな……」 京太郎「ふいー、なんとか三位か」 優希「ぐぎぎ、親被りで最下位なんて……!」 京太郎「悪いなあ優希」ニヤニヤ 優希「むきー! そのにやけ面腹立たしいじぇ!」 咲「ど、どうどう優希ちゃん……」 和「須賀君もあまりゆーきをからかわないでください」 京太郎「悪い悪い、えーっとこれで今日は半荘4回やって最下位2回、三位2回か」 京太郎「 トバなかっただけマシだな、途中優希にぶち当ててトップに立ったし」 優希「その後咲ちゃんに責任払いさせられて一気に最下位になったくせに」 京太郎「それを言うなよ!」 咲「あはは……」 久「……それにしても、本当によく折れないわね須賀君」 まこ「不思議なもんじゃな」 【彼が折れない理由】 京太郎「今日も打った打った」 優希「相変わらず負けてばっかだけどな!」 京太郎「うっせー、人が余韻に浸ってんだから水差すなっつうの」 優希「負けて余韻に浸るなんて聞いたことないじょ」 京太郎「だからそういうのをやめろって言ってんだよー」グリグリ 優希「いたた……でも京太郎はよく投げ出さないな」 京太郎「何が?」 優希「普通これだけやって一位が全然取れなかったら嫌になって辞めても不思議じゃないじょ」 優希「私だって勝てないとやっぱりつまんないし」 京太郎「うーん、そんなもんか? 」 京太郎「正直入った時からみんなとのレベルに差がありすぎて、負けた悔しさよりこいつらすげえって思う方が強いんだよなあ」 優希「確かに京太郎は完全に初心者だったからな。 少しでもやってた方がキツいのかもしれないじぇ」 京太郎「それに一時期はほとんど牌に触ってなかったしな。 その時に比べたら対局できるだけありがたい話だ」 優希「ふむふむ」 京太郎「それにさ、全国優勝のお前ら相手に和了ったり一時的にでもトップに立てたりするだけですっげえ嬉しいんだよ俺」 京太郎「だからなんつうかあれだ……実力差で勝てないのは当たり前なんだから、勝つ以前にまずは和了る事だけ考えとくかって感じ」 優希「一位への欲とかないのか?」 京太郎「そりゃもちろんあるさ、やるからには一位狙いに決まってる」 京太郎「だけどそんなの今の俺にはまだまだ高望みなんだって理解もしてるんだよ。 京太郎「だから今一番意識してるのは和了る事と振り込まない事の2つくらいだな」 優希「むう、やっぱりそうなる思考回路がよくわからないじょ」 京太郎「ははっ、お前はそれでいいんだよ」 優希「うーん……」 京太郎「そんな事で悩んでるとあっという間に俺がお前を追い越しちまうぞ?」 優希「ふっ、馬鹿も休み休み言え! 清澄高校エースのこの私が京太郎に抜かされるなんてそんなオカルトありえないじぇ!」 京太郎「はいはい、せめて咲と和に勝ち越してからエースを名乗ろうな」 優希「馬鹿にするなよ! 見てろ、京太郎が惚れ直すくらい鮮やかに勝ってやるからな!」 京太郎「期待しない程度に楽しみにしとく」 優希「やっぱり馬鹿にしてるだろ、京太郎ー!」 京太郎(まっ、もし俺が簡単に折れないのに理由があるんだとしたら……) 京太郎(それはきっと、負け続けてもいたいくらい麻雀部の日常が楽しいから、なんだろうな) 【いったい何がしたいのか】 優希「暇だじぇ」 京太郎「暇だな、皆は打ってるしパソコンはメンテで使えないし」 優希「正直対局見ててもあまり参考にならないし……もう2人でイチャイチャする?」 京太郎「アホ、皆が真面目に麻雀してるのにそんな事出来るか。 時と場合を考えなさい」 優希「むう、じゃあしりとりでもするじょ」 京太郎「まあ、小声でやるなら構わないぜ」 優希「じゃあ私からだな……タコス」 京太郎「スイカ」 優希「カマキリ」 京太郎「リンゴ」 優希「ゴーカート」 京太郎「トナカイ」 優希「インターネット」 京太郎「またトか……トイレ」 優希「レンタカー」 京太郎「カピバラ」 優希「ライオ……じゃなくてラーメ……でもなくてラジオ!」 京太郎「おっぱ……いや待て、変えるからそんな目で睨むな……オランダ」 優希「だし巻き卵」 京太郎「ゴルフ」 優希「風紀委員……会!」 京太郎「上手く避けたな……インテリア」 優希「アーモンド」 京太郎「ドーナツ」 優希「ツバメ」 京太郎「めかじき」 優希「……京太郎」 京太郎「どうした、お前の番だぞ?」 優希「今言った。 次は【う】だじょ」 京太郎「……おい、人名はさすがに」 優希「早くしろ」 京太郎「……ウーロン茶」 優希「チャイム」 京太郎「昔馴染み」 優希「味噌汁」 京太郎「ルーキー」 優希「京太郎」 京太郎「おい」 優希「早く」 京太郎「……牛」 優希「醤油」 京太郎「……優希」 優希「!」 京太郎「……早くしろよ」 優希「京太郎」 京太郎「牛」 優希「醤油」 京太郎「優希」 優希「京太郎!」 京太郎「優希!」ギュッ 優希「京太郎!」ギュウッ 咲・和・久・まこ「うるさいそこ!」 【風潮被害……?】 優希「今日は京太郎とデートだじぇ♪」 優希「準備に手間取ってたらもうこんな時間だじょ……早く行かないと!」 ガチャガチャ 優希「あれ、扉が開かない……なんでだ?」 ガチャガチャガチャガチャ 優希「鍵は確かに開いてるのにどうなってるんだ……あれ、ドアになんか時計とボタンと紙が……」 優希は扉を コンマ01~50…開けられない コンマ51~98…開けられる ぞろ目…京太郎から来ました 優希「」 優希「……えっ、なんだこれ」 優希「コンマ……つまりストップウォッチみたいにこのスイッチを押してコンマ51以上で止めればいいのか?」 優希「ふん、誰だか知らないけどやってやるじぇ!」タンッ 優希「……そこだ!」 コンマ21……開けられない 優希「んなっ!? ええい、もう一度!」タンッ コンマ24、コンマ13、コンマ04…… 優希「なんで、なんで上手くいかないんだ! もうこれで10回以上試してるのに!」 優希「このままじゃ間に合わない……京太郎にメールしないと……えっ」 優希が送ったメールは コンマ01~50…通信障害で届かない コンマ51~98…無事に届く ぞろ目…おや、誰か来たようだ 優希「携帯にまで変な文章が……っ、やるしかないのか!」タンッ コンマ26…通信障害で届かない 優希「なんでだあ!? この、この、このー!」 コンマ03、コンマ42、コンマ15、コンマ10…… 優希「もう、やだあ……待ち合わせ時間も過ぎちゃったじぇ……」 ヴーヴー! 優希「あっ、京太郎から電話……」 優希が電話に出ると コンマ01~10…そこには怒り狂った京太郎が! コンマ12~50…京太郎は呆れながらも苦笑いしている コンマ51~98…京太郎は心配しているようだ ぞろ目…京太郎が迎えに来ている途中らしい 優希「……まあ、わかってたじぇ」 優希「でもこれならいくらなんでも上手くいくはず……」タンッ コンマ01…そこには怒り狂った京太郎が! 優希「」 ――…… 優希「はっ!?」 優希「ゆ、ゆめ……?」 優希「ううっ……コンマなんか、コンマなんか大っきらいだー!」 風潮というか事実【片岡優希はコンマの神に愛されていない】 【たまには静かにゆったりと】 優希「うわーうわー! 遅刻遅刻遅刻ー! すっかり寝坊だじぇ!」 優希「ただでさえテスト赤点でいい印象もたれてないのに! 急がないと留年の危機だじょー!」 ――…… 優希「はあ、はあ、はあ……ま、間に合った~……」 京太郎「なんだ、今日はやけに遅かったな」 優希「ね、寝坊しちゃった」 京太郎「まあそれは見りゃわかるけどな……もしかして朝飯も食ってないのか?」 優希「それどころじゃなかったからな!」ドヤッ 京太郎「なんで偉そうなんだよ……昼の分は減るけど一個食うか?」 優希「いただくじぇ」 京太郎「ちなみに今日は一時間目自習だからここまで急ぐ必要もなかったんだぜ?」 優希「なにぃ!? 走ってきて損したじぇ……」ガクッ 京太郎「ははっ、髪もクシャクシャでやんの」 優希「笑うな笑うな! くそう、いくら美少女たる優希ちゃんでもこんな身だしなみでは魅力が半減だじぇ」 京太郎「自分でそういう事を言うなって……櫛持ってるし髪くらいなら直してやろうか?」 優希「なんだ、京太郎櫛なんか持ってたのか?」 京太郎「ハギヨシさんから教えてもらったんだよ。 男たるものいざという時のためにハンカチと櫛は最低限持ち歩けってな」 優希「へぇ……それならお願いするじぇ!」 京太郎「それじゃあ椅子にお座りくださいお姫様?」 優希「へっ、変な事言うな!」 京太郎「悪い悪い、髪留め外すぞ?」 優希「おー」ファサッ…… 京太郎「……」 優希「んっ、どうしたんだ?」 京太郎「あっ、いや、なんでもない……始めるからな」 京太郎(髪留め外して髪おろしただけでちょっとドキッとしたなんて言えるかよ……) 優希「ふぁ……んっ……」 京太郎「結構サラサラしてんな……なんか特別な事やってんの?」 優希「いや、特にはやってないじょ。 あふっ、くすぐったいけど気持ちいいじぇ……」 京太郎「それはようござんした」 優希「……」ウトウト 京太郎「眠いのか? じゃあ寝ていいぞ。 髪は整えとくから」 優希「……だったらお言葉に甘えて、少し寝るじぇ……」 京太郎「おやすみ、優希」 優希「おやすみだじょ……」 京太郎「……」 優希「すー……」 京太郎「いいもんだな、こういうのも」 咲「教室なのを忘れてなければね……」 京太郎「……あ」 【その温もりは特別なもの】 京太郎「むにゃむにゃ」 優希「部活に来てみたら京太郎がベッドで寝てたじぇ」 京太郎「Zzz……」 優希「前にもこんな事あったな。 その時には確か顔に落書きしたんだっけ」 京太郎「んんっ……」 優希「きっとこれはまたタコスの神様が悪戯をしなさいと言っているんだじぇ!」 優希「でも今度はどうしようかな……同じ事は芸がないから別の事をしてやりたいじょ」ポクポクポクポクポクポク…… 優希「そうだ!」チーン! ――…… 咲「こんにちはー」 咲「あれ、まだ誰も来てないのかな……京ちゃんと優希ちゃんが先に来てると思ったんだけど」 京太郎「くかー……」 咲「あ、京ちゃん寝てるの?」ヒョイッ 京太郎「んう……」 優希「すうすう……」 咲「」 咲(えっ、ええええええっ!? なんで京ちゃんと優希ちゃんが一緒にベッドで寝てるの!?) 京太郎「Zzz」 咲(いや、京ちゃんと優希ちゃんの関係を考えれば一緒に寝てるのは不思議じゃないんだけど! ) 咲(でも、でも部室でそういうのはおかしいというか、そもそもまだ早いんじゃないかなって私は思うよ!) 優希「Zzz」 咲(と、とにかく起こした方がいいよね……他のみんなが来たら騒ぎになっちゃう) 咲「き、京ちゃん、優希ちゃん起きて……」ユサユサ 京太郎「Zzz……んあ?」 咲「お、おはよう京ちゃん」 京太郎「あー……おはよ、咲……」 咲「京ちゃん、2人が恋人なのは理解してるけど、私こういう事はあんまり感心はできないよ?」 京太郎「はぁ? なに言って……」 優希「Zzz……京太郎……」 京太郎「どわああああああっ!?」ドスンッ! 咲「き、京ちゃん大丈夫!?」 京太郎「いたた……な、なんで優希が一緒に寝てるんだよ!」 咲「京ちゃんが連れ込んだんじゃないの?」 京太郎「んなわけねえだろ! こちとらキスだってまだ……」 咲「えっ」 京太郎「やべっ、今のは忘れてくれ!」 咲「京ちゃん……」 京太郎「やめろ、そんな情けない奴を見る目で俺を見るなぁ!」 優希「えへへ、京太郎暖かいじぇ……Zzz」 【だから何がしたいのか】 京太郎「また暇だな、今日は皆が来てないってだけだけど」 優希「暇だじぇ……パソコンはいつになったら直るんだ?」 京太郎「俺に聞くなよ……壊したのはネト麻しながらタコス食ってソース機械の内側に入れたお前と変な操作した咲だろ」 優希「うっ、か、過去の事をチクチクつついてたら大物にはなれないじょ」 京太郎「お前は過去を振り返らなさすぎなの」 優希「ああ言えばこう言う……それで今日はどうする?」 京太郎「なんかしりとり禁止されたからな……」 優希「暇つぶしになるゲームとかちょっと調べてみるじぇ」カチカチ 京太郎「おー、頼む」 優希「……おっ、これとかどうだ!」 ――…… 咲「今日もいっぱい打とうね和ちゃん!」 和「そうですね、先に誰か来てたら早速始めましょうか……あら?」 久・まこ「……」 咲「何してるんですか、部長と染谷先輩。 部室の扉に耳を着けて……」 久「あっ、2人共、ちょっと静かにして。 中に気付かれちゃうから」 和「須賀君とゆーきですか……今度は何をしてるんですかあの2人は」 まこ「聞いてみればわかる……ちょっと耳を澄ましてみい」 京太郎『優希、愛してる』 優希『あうっ///』 京太郎『なんだ、照れてんのか?』 優希『て、照れてなんかいないじぇ! 私も愛してる京太郎……』 京太郎『うっ……』 優希『京太郎こそ、照れてるんじゃないのか?』 京太郎『そんなわけ、ないだろ……愛してるぞ優希』 久「この調子で何回も愛してるって言い合ってるのよ、あの2人」 まこ「仲がいいのは構わないんじゃが……」 和「な、な……」 久「あっ、和何を……!」 和「何をしてるんですかあなた達は!」バーン! 京太郎「おわっ!?」 優希「のどちゃん!?」 和「別にするななんて言いませんし、仲がいいのは喜ばしいですけど、ここは皆が来る部室なわけで……」 京太郎「落ち着け和! 何を勘違いしてるか知らんけど俺達はゲームをしてただけだぞ!」 優希「そ、そうだじぇ! 2人で愛してるって言い合って照れた方が負けってゲームを……」 和「……あなた達はそうやって紛らわしいまねをして! ちょっとお話があるのでそこに座りなさい!」 京太郎・優希「えっ、なんで怒って……ひいいっ!?」 咲「三麻しましょう」 久「そうね」 まこ「じゃな」 【エースの座はまだまだ遠い】 京太郎「ロン、8000!」 優希「捲られたー! ううっ、南場はやっぱり苦手だじぇ!」 和「須賀君に直撃を受けるようではまだまだ南場のゆーきには課題が多そうですね」 京太郎「さりげなくバカにされてる気がする」 咲「そ、そんな事ないよ京ちゃん」 優希「京太郎が下家なら連続ポンから和了れるのに……京太郎、早く私の右側に座れ!」 京太郎「ざけんな! 俺にまた思わず上家と下家( 352)を間違えるような目にあえっていうのか!」 優希「うー!」 久「こんな時南場の不調を補う力があればいいんだけどねぇ。 龍門渕の井上さんの麻雀も少しは参考に出来はしたけど……」 和「だから能力とかそんなオカルトありえません!」 京太郎(俺からしたら和も十分オカルトなんだが……) まこ「そうじゃのう……いっそ東場で決着がつくような能力が優希にあったらいいんじゃが」 和「だからそんなオカルト……」 咲「ま、まあまあ和ちゃん、話が進まないから落ち着こう?」 和「むう……」 京太郎「東場で決着が着く……阿知賀の先鋒の人とかみたいにですか?」 優希「ドラのお姉さんか! 確かにあのお姉さんにはいっぱいドラが集まるからな」 久「優希の東場速攻とドラが集まる能力か……」 京太郎「数え役満連発されて相手のトラウマになる未来しか見えません」 久「そうね……咲のお姉さんにボロボロにされてたせいで」 久「ドラが使えない事からの点数低下ばかり注目されるけど、あの子本当に恐ろしい能力持ちよ」 和「玄さんのアレは別にそんなオカルトじゃないんですが……」 優希「ほほう、つまりあのお姉さんから能力を頂けば私は名実共に最強というわけか!」 まこ「能力を頂戴なんて出来んじゃろう、さすがに……」 咲「マホちゃんなら平気でやっちゃいそうですけどね……」 京太郎「ん、マホって誰だ?」 優希「私の後輩だじぇ! 将来は私達清澄の名を受け継ぐものになるだろう逸材だ!」 和「人の打ちまねより、未だにチョンボしてしまうのを何とかした方がいいと思うんですけどね」 久「まあ、言ってはみたけど結局ないものねだりでしかないし、とにかく優希の集中力を伸ばすしかないのよね……」 久「このままじゃ優希、須賀君に負けちゃうわよ?」 優希「ううっ、それは嫌だ!」 京太郎「やっぱりバカにされてるよな、これ」 咲「き、気のせいだよ……」 【そこは彼女の特等席】 京太郎「うーん……」ペラッ 優希「京太郎、何してるんだ?」 京太郎「見ればわかるだろー……和から渡された麻雀テストやってんだよ。和曰わくそろそろ次のステップに進んでもいいだろうって」 優希「なるほど、それでやってみたはいいけど全然わからくて唸ってたわけだな!」 京太郎「だってこれ難しすぎるんだもんよ……本当にちんぷんかんぷんだ」 優希「困ってるなら手伝ってもいいじぇ」 京太郎「ああ、そりゃありがたい。 少しこの暗号文解読を手伝ってくれよ」 優希「その代わりに今度のテスト勉強を手伝ってもらうじぇ!」 京太郎「俺に出来る範囲なら別にいいぞ」 優希「じゃあ早速手伝ってやろう!」 京太郎「……おい」 優希「んっ?」 京太郎「なんで人の膝に座ってんだよ。 また充電とでも言うつもりか?」 優希「これが一番やりやすいだろ?」 京太郎「いや、隣でいいじゃねえか」 優希「私はこれがやりやすいんだじょ! ほら、さっさとわからないところを言うじぇ!」 京太郎「わかったよ、ったく」 京太郎(俺が集中出来ないんだけどわかってんのか、優希の奴……) 優希「これはだな……」モゾモゾ 京太郎(ええい、モゾモゾ体を動かすな! 色々危ないだろうが!) 優希「それでここはー……」 京太郎(くそっ、優希の体が密着して話が耳に入ってこない! こいつが誘ってるとかじゃないのがわかる分余計にキツい!) 優希「……京太郎?」 京太郎「……えっ、どうした?」 優希「手が止まってたけど、もしかして私の話わかりにくかったか?」 京太郎「い、いやそんな事ないぞ?」 優希「それならよかったじぇ。 ほれほれ、続きだ続き」 京太郎(いかんいかん、見返りありとはいえ優希は本当に親切で教えてくれてるんだ……まじめに聞いてやらないと申し訳ないだろ) 優希「ここは……うーん」 京太郎(……だけど、まあこれくらいは許されるだろ)ポンッ 優希「じょ?」 京太郎「それで続きは?」ナデナデ 優希「うっ、えっと、たぶんこう……///」 京太郎「たぶんって大丈夫なのかー? 頼りにしてるんだから頼むぜ優希先生?」ナデナデ 優希「ま、まかせろ!///」 【アンバランスで似たもの同士な2人】 優希「うー、手が届かない、じぇ!」ピョンピョン! 咲「どうしよう……」 京太郎「何してんだ優希、咲」 優希「あの棚の、上の、箱が取りたいんだ、じょ!」ピョンピョン! 咲「脚立持ってこなきゃいけないね……私ちょっと取りに行ってくるよ」 京太郎「いや、普通に取れるだろ……よっと」ヒョイッ 咲「あっ、最初から京ちゃんに頼めばよかったんだね……」 京太郎「お前、やっぱりどこか抜けてるよな……」 優希「むぐぐ……私は京太郎みたいに無駄にでかくないんだ!」 京太郎「別に無駄じゃねえし!」 ――…… 京太郎「優希、待て! よくも俺の弁当を食ってくれたな!」 優希「あんな風に出されてたら食べてくださいと言ってるようなものだじぇ!」 京太郎「その食い意地を矯正してやる! 待てや、こらー!」 優希「お断りだじぇ!」 京太郎「くっ、狭い路地に逃げられた……体格差があって俺じゃ通れないし回り込むしかないか」 優希「はっはっはー! ざまあみろだじぇ、京太郎!」 和「ゆーき、何してるんですか?」 優希「」 京太郎「あっ、和! そいつ捕まえといてくれ、俺の弁当食いやがったんだ!」 和「……ゆーき、そういうのはやめなさいとあれほど……」 優希「じょぉぉぉ!?」 ――…… 優希「ふえー、今日も麻雀漬けで疲れたじぇ」グデー 京太郎「雑用もしてる俺に比べたらマシじゃんかよー」グデー 優希「最近は買い出しなんてほとんどしてないだろ」グデー 京太郎「まあなー」グデー まこ「あんたら、部室のベッドでグダグダするくらいなら家に帰らんかい!」 ――…… 京太郎「うーん、やっぱり上級者卓となるとネト麻でもなかなか勝てないな……」 優希「京太郎は脇が甘いんだじぇ。 例えばこことか……」 京太郎「あー、確かにこれは凡ミスだったな……」 咲「優希ちゃん、なんの躊躇いもなく京ちゃんの膝の上に座ってるね」 和「もう一々注意するのも疲れました……」 まこ「仲がいいのはいい事じゃ、いい事なんじゃ……」 久「体格とかは凸凹コンビなのにああいうところは似たもの同士よね、あの2人って」 京太郎「やった、上級者卓初一位だ!」 優希「よくやったじぇ、京太郎!」 【信頼できるからするんです】 京太郎「疲れた……さすがに1日ぶっ続けでネト麻はキツいわ」グデー 優希「おぉ、京太郎よ、死んでしまうとは情けない」 京太郎「疲れた原因のほとんどが今膝に乗ってる誰かさんに振り回されたからなんだが、そこんとこどう思います優希さんや」 優希「全く京太郎をここまでボロボロにするなんて不届き千万だじぇ!」 京太郎「お前の事だよ、こんにゃろめ」 優希「なんと!? 衝撃的すぎて言葉が出ないじょ!」 京太郎「むしろなんでお前はそんなに元気なんだよ……」 優希「京太郎と一緒だからな!」ニッコリ 京太郎「……」 優希「ん?」ニコニコ 京太郎「なんでもない……」ギュッ 優希「おわっ、急に抱きしめたらビックリするだろー!」 京太郎「知らん知らん」ポテッ 優希「頭にあご乗せたらおーもーいーじぇー!」 京太郎「ああ、こりゃ楽だわー」グリグリ 優希「あごでグリグリするなー!」 京太郎「いいだろー、マッサージだマッサージ」グリグリ 優希「そんなマッサージはいらな……んにゃー!」 京太郎「そういえば部長から聞いたんだけどなー……こうしてあごを乗せるのはそれだけ相手を信頼してるからなんだってよー」 優希「……」 京太郎「いつの間にかそこまで深みにはまってたんだな、俺って……ふぁぁ、眠い……」 優希「……京太郎」 京太郎「んー?」ウツラウツラ 優希「し、しょうがないから私の頭を少しだけ貸してやるじぇ。 あごを乗せるのも好きにしていいじょ」 京太郎「……どういう風の吹き回しだ?」ウツラウツラ 優希「べ、別にちょっとした気まぐれだ! 京太郎のあごが頭にあるくらいで私は困らないってだけだじょ!」 京太郎「ふうん……だったら好きにさせてもらうわ……つーかちょっと寝るかも」 優希「えっ、ちょっと待っ……」 京太郎「……ぐう」 優希「本当に寝ちゃった……ま、全く卑怯にもほどがあるじぇ、あんな事言われたら邪険になんかできるわけないじょ」 京太郎「……Zzz」 優希「寝息がくすぐったいじぇ……あっ、こら、私の髪の毛は食べ物じゃない!」 京太郎「カピ、逃げるなよー……」 優希「私はカピじゃないじぇ! ええい、だから髪の毛を食べようとするなー!」 【相手だけ見たら主人公レベル】 京太郎「牌譜牌譜っと……あった、これだ」 京太郎「優希のやつ、こんなところにしまいっぱなしにして……」 京太郎「勉強のために全国大会の牌譜貸してくれんのは嬉しいけどちゃんと整理しとけよ」 京太郎「それにしてもやっぱりあいつの牌譜は東場と南場で全然違う様相だな……」 京太郎「えーっと全国で清澄が打ったのが永水、宮守、姫松、有珠山、臨海、阿知賀、白糸台……」 京太郎「それで優希の相手が……」 京太郎「……」 京太郎「よくよく見たらなんだ、このムリゲー」 京太郎「二回戦の相手は確か神を降ろすとか言われてる神代さん」 京太郎「準決勝は去年全国三位の辻垣内さん」 京太郎「で、決勝は咲の姉ちゃんでチャンピオンの宮永照さん……」 京太郎「全国はすごいとか先鋒にエースが多いって言っても限度があるだろ……他の高校も決して弱くはなかったし」 京太郎「だけど優希も+はほとんどないけどなんだかんだで酷い」 京太郎「大量失点もしてない……むしろ最初はハイペースで和了りまくってる」 京太郎「思い返せばあいつが東場で全く和了れなかったのって県大会決勝くらいなんだよな……」 京太郎「うーん……」 優希「京太郎、牌譜見つかったか?」 京太郎「優希、お前実はすごい奴だったんだな」 優希「い、いきなりなんだ!?」 【勘違いは往々にしてあるもの】 京太郎「いくぞ、優希」 優希「う、うん……痛いのは嫌だからな?」 京太郎「わかってるって……んっ」 優希「ひゃうっ!」 京太郎「大丈夫か?」 優希「だ、大丈夫だじぇ……続けていいじょ」 京太郎「じゃあちょっと奥まで行っても大丈夫かな……」 優希「はぁ……ふっ……」 京太郎「どうだ、気持ちいいか?」 優希「あっ、うっ……そこ、擦れて気持ちいいじょ……」 京太郎「そうかそうか、それはよかった」 優希「京太郎……そこ、そこもっと……!」 京太郎「ここか?」 優希「ひゃあんっ! うん、そこ……そこが一番っ……」 京太郎「確かにここが一番アレみたいだな……ちょっと強くいくぞ」 優希「はぁ、ぁ……んんっ!」 京太郎「もう少しで終わるからな、ちょっとだけ我慢してくれよ」 優希「あっ、っ……つうっ……!」 京太郎「ふうっ……終わったぞ優希」 優希「はぁ……はぁ……」 京太郎「おいおい、まだ終わってないのにそんなにクタクタになってどうすんだよ」 優希「だって、京太郎上手すぎるじぇ……」 京太郎「そうなのか? そんなに経験ないからわかんないんだけど……」 優希「間違いないじぇ! 店を開いてもいいレベルだじょ!」 京太郎「はいはい、わかったから続きやるぞ。 逃げてたらいつまでも終わんないからなー」 京太郎「自分でやると痛いからって人に耳掃除させたのお前なんだから。 言ったからには最後までおとなしくやられろよな」 優希「そんなの言われなくてもわかってるじぇ……」 ドタンッ、バタンッ! 京太郎「んっ?」 優希「なんだ?」 久「あいたたた……」 まこ「メガネが飛んでってしもうた……」 和「きゅう……」 咲「……和ちゃん、胸が、胸が顔に当たって息が……」ジタバタ 京太郎「何してるんだ、みんな……」 優希「なんだか楽しそうだじぇ!」 京太郎「1人死にそうだけどな……微妙に羨ましい」 優希「むっ、今のは聞き捨てならないじょ!」 咲「誰か助け……むぐうっ!」 【染められる心】 京太郎「今日は随分雨が降るな」 優希「警報も出てるみたいだじぇ」 京太郎「マジか。 こりゃ外は危ないな……」 京太郎「優希、家には連絡しとくからお前今日は泊まってけ。 さすがに警報まで出てる中で帰らせるわけにはいかない」 優希「じょ? でも着替えとか持ってきてないじぇ」 京太郎「俺のジャージ貸すからそれ着てくれ。 大きいだろうけど我慢してくれな?」 優希「しょうがないな……じゃあおじゃまするじぇ」 京太郎「それじゃあ俺は電話してくるからそこのタンスからジャージ取り出しておいてくれ、確か下から二番目の棚に入ってるはずだ」 優希「わかった」 ガチャッ、バタンッ 優希「えーっと下から二番目、二番目……あった! ちょっと試着してみるか」ゴソゴソ 優希「うーん、やっぱり大きいじぇ……袖はブカブカだし、これなら下を履く必要もないな」 優希「そういえばこれ、京太郎が着てるやつなんだよな……」 優希「……」クンカクンカ 優希「……はっ!? わ、私は何をしてるんだじょ! 匂いを嗅ぐなんてまるで変態だじぇ!」 優希「こ、こういうのは京太郎の専売特許で……」 優希(でも、なんだかこの匂いを嗅いでると落ち着く気がする……) 優希「……」キョロキョロ 優希「京太郎はまだ帰ってこない、誰も見てないんだ……なら、我慢なんて意味ないじょ」 優希「……」クンカクンカ 優希(京太郎の匂い……前に一緒に寝た時を思い出すじぇ。 まるで抱きしめられてるみたいで落ち着くじょ……) 優希「……でも、物足りないじぇ」 優希「あ、あー、そういえば、少し眠くなってきたかもしれないじぇ……だからベッドに入ってもそれはしょうがないよな!」 優希「お、おじゃまするじぇ……」モソモソ 優希「あうっ……これは予想以上に、強烈だじょ……」 優希(全身が京太郎に包まれてる……胸がドキドキして、おかしくなっちゃいそう……) 優希「ううっ、なんだか身体が切ないじょ……」モジモジ 優希「……」ドキドキ 優希「す、少しだけなら……いい、よね?」ソー… 京太郎「戻ったぞー」 優希「わひゃあ!?」 京太郎「あれ、どうした? ベッドに入って具合でも悪いのか?」 優希「べ、別にそんなんじゃないじぇ!」 優希(わ、私何しようとして……ううっ、恥ずかしくて京太郎の顔が見られないじょ……) 京太郎「?」 【知らず知らずに深みに堕ちていく】 優希「……」 優希(どうしよう……京太郎のジャージ持って帰ってきちゃったじぇ。 せっかくだから洗濯して返すってほとんど無理やりだったけど……) 優希(これを着たら、昨日みたいにおかしくなっちゃうのか……?) 優希「……」ゴクッ 優希(怖いのに、身体がそれ以上に期待してる……こんなの、おかしいじょ) 優希「ダメだダメだ! あんなの私じゃない、私じゃない……!」 優希(タンスの奥にしまっておこう……そうすればもう誘惑に負ける事はないんだじぇ……!)ゴソゴソ 優希「はあ……」ボスッ 優希(これでいいんだ、これで私と京太郎は元通り馬鹿やってじゃれあういつもの日常に戻れ、る……) 優希「あれ……?」 優希「そういえば私達、つきあってるのに、何かそれらしい事したっけ……?」 優希(京太郎は前以上に私に構ってくれるし、デートだってしてるけど……似たような事は前からしてた) 優希「ほとんど昔と変わってないんだ……私達の間には決定的な何かが足りないんだじょ……」 優希「なんだじぇ、何をしてないんだ……? 私と京太郎がつきあってからしてない事……」 優希「――あ」 優希「そうだ、私達まだ……キス、してない」 優希「もう何ヶ月も経つのに一回もキスをしてないんだじぇ!」 優希「くうっ、ラブラブなカップルを自称していたのに基本すらこなしていなかったなんて、私はまだまだだった!」 優希「よし、決めた! 私は近い内に京太郎と絶対にキスしてやるじぇ!」 優希「待ってろよ京太郎! 私は必ずやお前の唇を奪って今以上にメロメロにしてやるからな!」 優希(それで、そうしたら私は京太郎と……)ゾクッ 京太郎「はっくしゅんっ!」 京太郎「なんだ、なんか寒気がするぞ……」 京太郎「何もなきゃいいんだがなあ……」 【優希空回り最前線】 優希「よし、行くじぇ!」 京太郎「ふぁぁ……結局寒気が気になって眠れなかったな」 優希「京太郎ー!」 京太郎「んっ? よぉ、優希おはよう」 優希「おはようだじぇ! ところで京太郎、ちょっと話があるんだけどいいか?」 京太郎「話?」 優希「うん、あのな……私と、その……」 京太郎「優希と?」 優希「……な、なんでもないじぇ!!」スタタッ!! 京太郎「えっ、おい優希!?」 優希(言えるか言えるか言えるか! 私とキスしろーなんて言えるわけないじょ!) 優希「うわああああああ……」 京太郎「な、なんだったんだいったい……」 ――…… 優希「ムシャムシャ!」 和「ゆ、ゆーき、そんな食べ方をしたら危ないですよ?」 優希「そっとしておいてくれ和ちゃん! 私は今情けない自分に喝を入れてるんだじぇ!」ガツガツ! 咲「京ちゃん、何かしたの?」 京太郎「俺にもわかんないんだよ……優希、どうしちまったんだ?」 優希「タコスおかわり! もういっこおかわり! さらにもう一つおか……」 和「もう! いい加減にしなさいゆーき!」 ――…… 優希「ロン、12000!」 京太郎「ぐえっ!?」 優希「ロン、24000!」 京太郎「ぎゃあ!?」 優希「ロン、48000ー!」 京太郎「ぐわああああ……!」 まこ「おお、なんとえげつない……」 和「どうやら今日のゆーきは須賀君を徹底的に狙い打ちするみたいですね」 久「喧嘩でもしたのかしら?」 咲「そういうわけじゃないみたいですけど……」 優希「ロン、1500! ロン、1500の一本付けで1800! ロン、1500の二本付けで……」 京太郎「点数が低い分余計なぶられてる気分になる、うおおおおおお!?」 優希(そもそも私がこんなに悩む事になったのも全ては京太郎がヘタレなせいだじぇ! 」 優希「この根性なしめ、ボコボコにして鍛えてやるじょー!) 京太郎「もうトんでる、トんでるからやめ……」 優希「うるっさい! ロン、ロン、ローーン!」 京太郎「誰か優希を止めてくれー!」 【背中を押されて向き合って】 京太郎「」プスプス 優希「ガルルルルル」 咲「京ちゃんが焼き鳥状態になっちゃったよ……」 和「ゆーき、もう須賀君は戦えません! これ以上いたぶるような真似はよしなさい!」 優希「フー、フー……」 優希(ああ、何やってるんだ私は……こんなの自分の思い通りにいかない鬱憤を京太郎に八つ当たりして発散してるだけだじぇ……) 京太郎「くっ……」 久「須賀君、生きてるー?」 京太郎「大丈夫ですよ、部長。 これくらいの惨殺は今までの部活で何度も味わいましたから」 まこ「それは笑顔で言う事じゃないんじゃないかのう……」 京太郎「ははは、まあ今回は優希の気迫もすごかったし、正直ちょっとビビりましたけど……」 優希「……」 京太郎「――彼女がこんなに強いなんて、彼氏冥利につきますよ」 優希「……あ」 京太郎「だけど今度はこうはいかねえからな! 覚悟しとけよ優希」ワシャワシャ 優希「……ひっく」 京太郎「えっ」 優希「うっ、うわあああああん……!」 京太郎「」 咲「あー、京ちゃんが優希ちゃんを泣かせた!」 和「須賀君……ゆーきを悲しませたらどうなるか忠告しましたよね?」 まこ「すまんが味方はできんのう、許せ京太郎」 久「これは色々聞かなきゃいけないわねー?」 京太郎「」 ――…… 久「つまり、須賀君がキスしてくれないから不安になっちゃったのね?」 まこ「それで色々やろうとしたが空回りして、結果さっきのアレになったと」 優希「そうだじぇ……」 和「咲さん、どう思います?」 咲「京ちゃんが悪いね、まさかまだしてないなんて思わなかったよ」 京太郎「うぐうっ!?」 京太郎(なんでだ、なんでいつの間にか俺が裁判の被告みたいになってるんだ!? ) 京太郎(いや、確かにちょっとスローペースかなと思わないでもなかったけどまさかこんなに思い詰めてるとか思うか、普通!) 久「須賀君ってガツガツしてそうに見えて意外に純情だったのね?」 まこ「大切にしたいといったところじゃろうが、それで不安にさせては世話ないぞ?」 和「ゆーきも今回はやりすぎでしたし、思うところがあるなら私からは何も言いません」 咲「京ちゃん、不幸になるなんて私は許さないよ?」 京太郎「……もう、わかった、わかりました!」 京太郎「そんなに言うなら、この場でキスしますよ!」 優希「えっ」 【レモン味とはほど遠いけれど】 久「えーっと、それ本気で言ってるの?」 京太郎「えぇ、もちろんです!」 咲「京ちゃん、自棄になってるんじゃ……」 京太郎「自棄になってなんかいねえよ! ここまで不安にさせたならちゃんとした方がいいだろ!」 和「だ、だからといってここでやる必要は……」 京太郎「今さらするななんて言わせねえぞ! こうなったら見せつける勢いでやってやる!」 まこ「落ち着かんかい、京太郎! 優希だってみんなに見られながらなんて望まんはずじゃろう!」 京太郎「そうなのか優希」 優希「えっ、えっと……」 京太郎「否定しないって事はOKなんだな。 じゃあするぞ」 優希「き、京太郎……」 久「ダメだわ、まるで聞く耳持ってない……このままだと優希のファーストキスが衆人環視の羞恥プレイになってしまう」 まこ「どうするんじゃ、久!」 久「しょうがない……ここは優希のためにも退くしかないわね。 外に出ましょう、みんな」 和「そうですね……優希だって今の状況は好ましいはずがありません」 まこ「部室を変な事には使うなよ2人共!」 咲「……京ちゃん、上手くいったね」 バタンッ 京太郎「……やっぱり咲にはバレてたか」 優希「京太郎? それどういう……」 京太郎「あのな、いくらなんでもみんなが見てる中でキスなんか出来るわけないだろ……」 京太郎「ああ言えば気つかって出てってくれると思ったんだよ」 優希「な、なんだそうだったのか……ホッとしたじぇ」 京太郎「……でだ、とにかくこうして2人っきりになったわけだけど」ギュッ 優希「う、うん……」 京太郎「ごめんな優希。 まさかあそこまで不安がってたなんて、思ってもなくてさ。 こんな形じゃムードもクソもないけどよ……いいか?」 優希「いちいち、聞かないでほしいじぇ……///」 京太郎「……それもそうだな」スッ 優希「あっ、京太郎……」 京太郎「優希……」 「んっ……」 京太郎「……ぷはあっ!」 優希「……///」 京太郎「息止めちまった……やっぱり上手く出来ないもんなんだな……」 優希「顔が熱いじぇ……///」 京太郎「俺も心臓バクバク言ってる……」 優希「……///」 京太郎「……///」 優希「か、帰ろうじぇ! 京太郎!」 京太郎「そ、そうだな! 今日はもう帰るか優希!」 【思春期には刺激が強い】 京太郎「……」ポケー 京太郎「キス、したんだよなあ……」 京太郎「はあ……」ポケー カピ「キュー」トコトコ 京太郎「おぉ、カピー、ちょっと聞いてくれよ」ダキッ カピ「キュー?」 京太郎「俺な、今日優希とキスしちゃったんだよ」 京太郎「ほら、最近家にもよく来るようになった俺の彼女、お前もタコス食わされかけたあいつ」 カピ「キュー」コクコク 京太郎「それでな……そのせいかなんだか知らないけどあいつの顔が今まで以上に頭の中ちらつくんだ」 カピ「キュー」フンフム 京太郎「心臓はうるさいし顔も熱いまんま、母さん達にも心配されちゃって正直困ってるんだよ……なんとなく電話もかけづらいし」 カピ「キュー」 京太郎「俺って確かにあいつが初めての彼女だけど、ここまでになるとはさすがに思ってなかった……」 京太郎「恋は盲目ってこういう事を言うのかもな」 カピ「キュー」 京太郎「でも本当、どうしたらいいんだろうなー……明日どんな顔してあいつに会えばいいんだか」ナデナデ カピ「キュー」 ――…… 優希「……」 優希「……うう」 優希「うわあああああああ!」ゴロゴロ! ユウキ、シズカニシナサーイ! 優希「あっ、ご、ごめんなさーい」 優希「ふうっ……」 優希「とはいっても落ち着くなんて無理だじょ……」 優希「長期戦覚悟の戦いが1日で終わるなんてさすがの私も予想してなかったじぇ」 優希「まさか京太郎とこんな早く、キス……」 優希「あうっ、また顔が熱いじぇ……///」 優希「うー、あー……なんだかソワソワして落ち着かないー!」ゴロゴロ 優希「京太郎に電話しようかな……でも今声を聞いたら頭真っ白になっちゃう気もするし……」 優希「ううっ、私はどうしたらいいんだー!」 ユウキ!イイカゲンニシナイトオコルワヨ! 優希「ま、またやっちゃったじぇ! ごめんなさーい!」 優希「……もう寝るか」 優希「動揺してるのバレるのも嫌だし、明日なんて声をかけようか考えとくじぇ……」 【京太郎、風邪をひく】 京太郎「う、あ……朝か……」 京太郎「なんだ、身体ダルい……起き上がれねえ……」 京太郎「母さーん、ちょっと来てくれー……」 ――…… 咲「えっ、京ちゃんが風邪?」 優希「そうだじぇ、熱も結構高いらしくて電話でもうんうん唸ってた」 咲「あんな事があった次の日に風邪って京ちゃんらしいと言えばらしいね……」 優希「あんな事……うっ///」 咲「あっ、変な事言ってごめんね」 優希「べ、別に構わないじぇ! それより咲ちゃん、今日私部活休むからよろしく頼む!」 咲「えっ、なんで……って聞くのは野暮かな。 うん、いいよ」 咲「部長が来てくれるから練習はなんとかなるし、みんなには私から伝えておくよ。 京ちゃんによろしくね」 優希「ありがとう、咲ちゃん!」 ――…… 京太郎「38度5分……まだまだ引きそうにない、か。 最近ネト麻やってそのまま机で寝ちゃう事も多かったからな……」 京太郎「それにしても、一昨日からの寒気とか昨日顔がずっと熱かったのは熱があったからだったのかよ……」 京太郎「よりによって昨日じゃなくてもいいだろうに……変に悩んだ俺が馬鹿みたいじゃないか」 京太郎「ダルいなあ……どうせ何も出来ないんだし寝るとするか」 京太郎(優希のやつ、どうしてるんだろうな……) ――…… ピンポーン 京太郎「Zzz……」 ピンポーン 京太郎「Zzz……」 ……ガチャッ 京太郎「……んうっ?」 パタパタ 京太郎「母さんか?」 ガチャッ、ギィィ…… 京太郎「母さん、どうかした……あ」 優希「えっと、お、お見舞いに来たじぇ」 京太郎「優希、来てくれたのか……あれ、まだ部活やってる時間じゃないか?」 優希「京太郎が心細いと思って休んできた! どうだ、誰もいなかったし愛しの優希ちゃんが来て嬉しいだろう!」 京太郎「……ああ、嬉しいな」 優希「えっ!?///」 京太郎「なんだよ、その反応」 優希「い、いや、まさか素直に答えられるとは思わなくて……」 京太郎「病気の時くらい素直になるさ……照れ隠しする余裕もないからな。 そういえば誰もいないってお前どうやって入ったんだ?」 優希「京太郎のお母さんから緊急用の鍵の隠し場所を教えてもらってるからな!」ドヤァ 京太郎「なにそれ、俺知らない」 【ただ遊びたかっただけ】 優希「京太郎、頭なんか抱えてどうしたんだじぇ。 もしかして頭が痛いのか?」 京太郎「いや……確かに頭の痛い問題は発覚したけど、本当に頭が痛いわけじゃないから心配するな」 優希「本当に? どこか痛むとかそういうのはないのか?」 京太郎「大丈夫だって。 まあ熱はまだあるし身体もダルいけどさ……あっ、体温計取ってくれないか?」 優希「これか?」 京太郎「サンキュー」 優希「そういえば京太郎、ご飯とかはどうしたんだ?」 京太郎「さっきまで寝てたから何も食べてない。 食欲もあんまりないしな」 優希「それはよくないじぇ! こういう時はちゃんと食べなきゃダメだってのどちゃんも言ってたじょ!」 京太郎「わかってはいるけどさ……んっ、38度ちょうどか」 優希「まだ高いな……よし、わかった。 ここはこの私が京太郎のご飯を作ってやろう!」 京太郎「え゛っ」 優希「遠慮はいらないぞ、これでも少しは練習したからな! 京太郎はせいぜいお腹を空かせて待ってるんだじぇ!」 京太郎「いや、待て、待ってくれ……!」 バタンッ、パタパタ…… 京太郎「マズい…今の弱ってる体で前に食べたようなの食わされたら、俺死ぬかもしれない。そ、それだけはなんとか回避しないと…!」 カピ『キュー』 優希『あっ、カピじゃないか! どうしたんだ、スカートくわえられたら先に進めないからはなしてほしいじぇ』 カピ『キュー……』 京太郎「カピ!? そうか、カピのやつ俺を助けるために優希を止めようとしてくれてるんだな」 京太郎「恩に着るぜカピ、元気になったらいつもよりいっぱい餌をあげるからな……!」 カピ『キュー、キュー!』グイグイッ 優希『うわわわっ!? そ、そんなに引っ張っちゃダメだじぇ、カピ!』 カピ『キュー!』 京太郎「よし、いいぞ。 そのまま優希を引き止めるんだ……母さんさえ帰ってくれば優希が料理をする必要もなくなる!」 優希『まるで私を行かせたくないみたいだじぇ……だけど諦めるほど私はヤワじゃない!』 カピ『キュー!?』 優希『ははは、乗っちゃえばこっちのものだじぇ! おっ、なんだカピ、私をキッチンに連れて行ってくれるのか!』 カピ『キュー♪』 優希『じゃあ出発進行ー!』 カピ『キュー!』 京太郎「……」 京太郎「ははっ、カピはただ遊びたかっただけだったのか……」 【たがはとうに外れてる】 京太郎「どうする、どうすればいい……このままだと俺が腹をこわすのは確定だ」カタカタ 京太郎「布団にくるまってるせいで部屋の外で何が起きているのかわからないのがさらに怖さを引き立たせるぜ……」 優希「京太郎ー、おかゆ持ってきたじぇ!」 京太郎「ああ……」 京太郎(もう覚悟を決めるしかないのか……あれ?) 京太郎「見た目は、美味そうだなこれ……」 優希「むっ、今のはどういう意味だじぇ! 言っただろ練習したって、私は日々成長しているのだ!」 京太郎「確かに見た感じは成長したな……だけどやっぱり食べてみない事には」 優希「なら食べてビックリすればいいじぇ!」 京太郎「わかったわかった……んっ、レンゲがないぞ?」 優希「レンゲならここにあるじぇ」 京太郎「ああ、じゃあそれをこっちに……」 優希「あーん」 京太郎「」 優希「ほれ、早く口を開ける」 京太郎「別に自分で食え……」 優希「いいや、ダメだ! さっき布団に潜ってたしキツいんだろ? こんな時くらい私に甘えるんだじぇ!」 京太郎(こりゃお前の料理にビビってたとか言えないな……) 京太郎(かといって他に上手いいいわけも思いつかない……というかわざわざ拒否する意味もないか……) 京太郎「じゃあ、あーん……」 優希「あーん」 京太郎「んっ……あむっ」モグモグ 優希「ど、どうだ?」 京太郎「……美味い」 優希「本当か!?」 京太郎「嘘ついたってしょうがないだろ……美味しいぞ優希」ナデナデ 優希「え、えへへ……///」 京太郎「……で、これは本当にお前だけで作ったのか?」 優希「……」 京太郎「……」 優希「……帰ってきた京太郎のお母さんに手伝ってもらったじぇ」ガクッ 京太郎「……どうせさっきまで覗いてた母さんに自分が全部作った事にでもしろって言われたんだろ」 優希「えっ、京太郎のお母さんいたのか?」 京太郎「扉の陰にな……いつの間にか帰ってきてたと思ったら何してんだ、そんなに人の彼女に興味津々なのかよ」 優希「み、見られてたのか……なんか急に恥ずかしくなってきたじぇ」 京太郎「別に来たら見せつけてやればいいだろ……それより水くれないか?」 優希「見せつける……わかった水だな、ちょっと待って」ングッ 京太郎「えっ」 優希「……」スッ 京太郎「優希、お前何を――」 チュッ 【ある意味熱が上がる看病】 京太郎「んぐっ!?」 優希「んっ……」 京太郎「……!」ゴクッゴクッ 優希「はぁ……」 京太郎「お、お、おおまおまお前何して……!」 優希「み、水を飲ませただけだじぇ///」 京太郎「だけってなあ!」 優希「騒ぐと治る病気も治らないじょ」 京太郎「誰のせいで……はあ、もう風邪移っても知らねえぞ」 優希「大丈夫だ、私は風邪をひかないと親に太鼓判を押されてるくらいだからな!」 京太郎(それって健康体だって褒めてるのか、それともなんとかは風邪をひかない理論でバカにされてるのか……後者だな) 優希「むっ、今バカにされた気がするじぇ」 京太郎「気のせいだ」 優希「……」ジー 京太郎「そ、それよりご飯の続きをくれないか?」 優希「こっちも口移しにするか?」 京太郎「頼むからやめろ、熱が余計上がって死ぬ」 優希「はーい、じゃあ口を開け京太郎!」 京太郎「あーん……」 ――…… 京太郎「ごちそうさま……えっと水」 優希「水か! 今準備するからちょっと待って……」 京太郎「またやる気か!? そのままペットボトルで俺によこせばいいだろ!」 優希「えー、だって間接キスになっちゃうじぇ……」モジモジ 京太郎「自分がさっきやった事思い出せや!」 優希「あれは看病のためだからしょうがないんだ! さあ、覚悟を決めろ!」ングッ 京太郎「いや、だから俺にだって心の準備が――」 ――只今色々アレな事になっているので見せられません―― 優希「んちゅ……はぁ」 京太郎「お、おい優希……もう、水とか関係なくなってないか? それに冗談抜きで風邪移るぞ……」 優希「……」ポフッ 京太郎「優希……?」 優希「……別に移ったっていいじぇ」 京太郎「へっ?」 優希「京太郎のいない学校で食べるタコス、美味しくないんだじぇ」 優希「前だったらまだ耐えられたけど一歩進んだ矢先にこれなんてあんまりじゃないか……」 京太郎「……」 優希「だから、早く京太郎に元気になってほしいじょ……移して治るなら、それでも私は――」 京太郎「優希」 優希「えっ……」 チュッ 【その気持ちが特効薬】 優希「あ、えっ……///」 京太郎「……今は、それで我慢しとけ。 後そんな事言うなよ」 優希「京太郎……」 京太郎「なるべく早く治すようにするから。 万が一お前が風邪ひいたら、俺もなんか気が抜けるしそれに……」 優希「寂しいのか?」 京太郎「お前なあ……」 優希「違うの?」ウルウル 京太郎「……悪いのかよ、寂しいのが」 優希「そんなわけないじぇ! むしろ京太郎が私にメロメロだってわかって大満足だ!」 京太郎「っ、調子に乗るなっての!」グリグリ 優希「じぇぇ! 頭をグリグリするのはやめろー!」 京太郎「ああ、もうお前今日は帰れ! これ以上いたら本気で風邪移すぞ!」 優希「それはいけないじぇ! 私が風邪で休んだら京太郎が寂しくて泣いちゃうもんな!」 京太郎「このやろ、言わせておけば言いたい放題言いやがって……お前治ったら覚悟しとけよ」 優希「期待しないで待ってるじぇ! じゃあ私は帰る、また明日な!」 京太郎「……おう。 今日はありがとうな」 優希「いいってことだじぇ!」 パタンッ、パタパタ…… 京太郎「全く、これはさっさと治さないとな……」 優希『あっ、京太郎のお母さん! 今日はもう帰りますじぇ!』 優希『えっ、京太郎の事……も、もちろん! 私は京太郎の彼女だから!』 優希『明日? 京太郎が来ないならまた……えっ、京太郎が家で私の事を?』 優希『明日来たら教えてもらえる……了解しましたじぇ!』 京太郎「おい、待て、優希の奴母さんと何を――」 優希『京太郎の秘密本の隠し場所? それは気になる、いや、気になりますじぇ!』 京太郎「おい……!」 優希『そ、そんなところに隠してたのか……京太郎』 京太郎「教えたのか、おい、マジで教えたのか? というか母さん気付いてたのかよ!?」 優希『えっ、これがその中の1つ……?』 京太郎「!?」 優希『あ、うっ……節度さえ守れば別にいいって……』 京太郎「何吹き込んでんだあの親はあああ……」 優希『わ、わかった、じゃなくてわかりましたじぇ! これ読んで勉強して京太郎と……』 京太郎「なんて、事だ……!」 優希『さようならー!』 ガチャッ、バタンッ…… 京太郎「絶対治す、今日中に、治す……!」 【血は争えない】 優希「た、ただいまだじぇ……」 優希「誰もいない……今の内に部屋に戻ろう」パタパタ 優希「……京太郎のお母さんからもらったこれ、どうしよう」 優希「どうせ京太郎の事だからおっきいおっぱいの女の子がいっぱい載ってる本なんだろうな……」 優希「なんかムカつくな……このまま捨ててやろうか。 でもそんな事したらきっと京太郎怒るじぇ……」 優希「……敵を知ればなんとやら、ちょっとだけ、見てみようか?」 優希「こ、これはっ!?」 京太郎「くそっ、どれだ、どれを持ってかれた!? ある、ある、ある……あれ?」 京太郎「俺のコレクション一冊も減ってない……どうなってるんだ?」 優希「ち、小さな女の子ばっかりだじぇこの本……!」 優希「うわ、うわ、うわわわ……///」 ペラッ、ペラッ…… 優希「こ、こんな事して大丈夫なのか!?」 ペラッ、ペラッ…… 優希「~~~~!?」←声にならない パタンッ 優希「あうう、全部読んじゃったじぇ……///」 優希「き、京太郎がなんでこんな本を……あいつ巨乳好きに見せかけたロリコンだったのか……?」 優希「いいや、そんなはずない! そうだったら私のアピールは早い内に実を結んでたはずだじぇ!」 優希「でもこれ、実際京太郎の家にあった本らしいし……も、もしかして京太郎、私とこういう事したいのか……?」 優希「そ、そんなの無理だじぇぇぇ……///」プシュー ――…… 京太郎「……母さん」 須賀母「京太郎、起きてきて大丈夫なの?」 京太郎「汗かいたせいかだいぶよくなった気がする……それより聞きたい事があるんだけど」 須賀母「なあに?」 京太郎「母さん、優希が帰る時本渡してたよな?」 須賀母「あらら、気付いちゃった? ふふ、京太郎のコレクションの中でも一番喜びそうなのを渡しておいたから安心しなさい」 京太郎「いや、何を渡したんだ? 俺のコレクションは一冊たりともなくなってなかったけど」 須賀母「えっ……じゃあ、あのコミックLOって本は……」 京太郎「……たぶん、父さんが俺の部屋に隠したやつだろ。 ほら、父さん……母さんみたいな小さい子好きだし」 須賀母「」←135cm 京太郎(父さんがあんなだから俺は巨乳好きになったはずなんだけどな……血は争えないのか?) 【執念と誤解】 京太郎「……んー、よし! 熱も下がった、身体も支障が出るほどダルくない!」 京太郎「須賀京太郎、完全復活だ!」 京太郎「おはよー」 須賀母「おはよう」 須賀父「」チーン 京太郎「……母さん、父さん魂抜けてるけど」 須賀母「知りません!」プクー 須賀父「俺の秘蔵品がぁ……なんでちゃんと隠してくれなかったんだ京太郎!」 京太郎「知らねえし! つうか息子の部屋に自分の趣味のエロ本隠すなよ!」 須賀父「別にいいじゃないか、京太郎だってこっちに目覚めたんだろう?」 京太郎「違う、俺は小さい子がどうとかじゃなくて優希が好きなだけだよ!」 須賀母「京太郎、よく言ったわ! 父さんみたいに小さい子なら誰でもいいような人にはなっちゃだめだからね?」 須賀父「ゴフッ!?」 京太郎「自業自得だし俺は助けねえからな……じゃあ俺部活あるし早めに出るから!」 須賀母「行ってらっしゃーい」 カピ「キュー」 須賀父「……」ヘンジハナイ、タダノシカバネノヨウダ ――…… 京太郎「さて、急いで優希と合流しねえと……あいつの事だからとんでもない勘違いしてる気がする」 優希「あ」 京太郎「おっ、優希! おはようさん」 優希「あ、う、お、おは……///」 京太郎(あっ、これ完全に勘違いしてるわ) 京太郎「あ、あのな優希、昨日母さんに本渡されたと思うんだけど」 優希「じょ!?」 京太郎「あれはその、なんて言うか……」 京太郎(い、言えねえ……あれは俺の父親の趣味とかそんな事言えるわけないだろ……!) 優希「京太郎……?///」ドキドキ 優希(京太郎、言いにくそうだじぇ……やっぱり京太郎、私とあの本に描いてあったみたいに……) 京太郎「え、えっとだからつまりだな!」ガシッ 優希「ひゅいっ!?」ビクッ! 京太郎「ゆ、優希……あ、あれは!」グイッ 優希「あ、あわわわ……ダメーー!」ドンッ! 京太郎「おわあっ!?」 優希「わ、私あんなの無理だじぇ、無理! だからその」 京太郎「ま、まて優希、話を……」 優希「~~~~!!///」ダッ! 京太郎「あっ、待て優希! 頼むから話だけでも聞いてくれよー!」ダッ! 咲「……相変わらず2人共仲いいなあ」 【2人の歩みはまだまだ続く】 京太郎「な、なんとか誤解が解けた……」 優希「わ、私は京太郎を信じてたじぇ!」 京太郎「どの口が言うんだよ……まあ、そんなわけだから家に来ても父さんには絶対近づくなよ?」 優希「わかったじょ……後これ」 京太郎「ああ、この本はきっちりこっちで処分しとくから」 優希「助かった……正直どうすればいいのか途方に暮れてたじぇ」 京太郎「本当に悪いな、父さんは母さんにしっかり締めてもら……いや、母さんもある意味同罪だから俺から2人にはしっかり言っとく」 優希「うん……と、ところで京太郎?」 京太郎「なんだよ」 優希「京太郎は、私とそういう事したいのか?」 京太郎「はあ?」 優希「い、いや、さっきは逃げちゃったし今だって出来る気はしないけど……も、もし京太郎がしたいなら」 京太郎「ばかやろ」ピンッ 優希「あうっ!? い、いきなりデコピンなんて酷いじぇ!」 京太郎「そりゃしたいかしたくないかって聞かれたらしたいに決まってるけどな」 京太郎「別にお前に無理させて今すぐどうこうしたいとは思わねえよ」 優希「そうなのか……?」 京太郎「まあ、時間はまだまだあるんだし俺達のペースで進めばいいんじゃないか?」チュッ 優希「んっ……」 京太郎「……少なくとも俺は、今はこうしてるだけで満足だぞ?」 優希「……京太郎、顔真っ赤だじぇ///」 京太郎「うっせ、お前に言われたくねえよ///」 和「……」ピクピクッ 咲「の、和ちゃん、落ち着いてね?」 和「わかっています、今何を言ったところで無駄なのは……」 和「だけど誰が来るかわからない屋上であんな事をされたら注意の1つくらいしたくもなります……!」 優希「京太郎」 京太郎「ん?」 優希「やっぱり京太郎は私の婿だじぇ!」 京太郎「は? なに言ってんだお前」 優希「えっ……」 京太郎「お前が俺の嫁になるんだろ、優希?」 優希「じぇ!?///」 京太郎「いやか?」 優希「……いや、じゃないじぇ///」 京太郎「そうかそうか」ニヤニヤ 和「もう誰かあの2人を止めてください……」シクシク 咲「もうあれは言っても治らないと思うなあ……」トオイメ 京太郎「いいか優希、お前は俺の嫁だからな!」 優希「も、もちろんだじぇ、京太郎!」 【ちょっとした未来のお話】 実況『さあ、第1回ペア麻雀大会もとうとう決勝! はたして栄冠を掴むのはどちらのペアなのか!』 咲「はあ……」 照「どうしたの咲?」 咲「私決勝棄権したい……」 照「どうして?」 咲「だって……このペア麻雀大会で勝てる気が全くしないんだもん」 実況『さあ、既に卓についている宮永姉妹に少し遅れて現れたのは今回全試合をトビ終了させた優勝候補!』 ?「緊張、するな」 ?「ここで勝てば初めてのタイトル獲得だから?」 ?「それもあるけど、相手が咲とそのお姉さんだからな……俺達のやり方が通用するかどうか」 ?「……大丈夫」ギュッ ?「えっ?」 ?「私達が負けるわけがない。 私達はこの大会を皮切りにペア麻雀無敗神話を築くんだからな!」 ?「……そうだな」 ?「頼むじぇ、あなた!」 ?「おっ、その舌っ足らずな喋り方も学生時代以来で懐かしいな……任せとけ奥さん」 実況『その麻雀はペアでこそ真価を発揮する! 』 実況【個人ではタイトルこそ取れないものの、初心者への指導力から今やテレビで見かける事も多い【牌のお兄さん】!』 実況『差し込み率はプロ内トップ! 麻雀界屈指の名サポーター! 須賀京太郎!』 京太郎「嬉しくねえ紹介だなおい!」 実況『そのパートナーは今年オリンピック東風戦部門を大会記録を大幅に塗り替えて優勝した期待のルーキー!』 実況『今回のペア麻雀大会も須賀京太郎プロのサポートで全ての対戦相手を東場でトバしてみせたその姿はまさに【東風の女神】!』 実況『この大会で夫婦そろってタイトルホルダーとなれるか! 須賀優希!』 優希「今日はいつも以上に暴れてやるじぇ!」 咲「久しぶりだね、京ちゃん、優希ちゃん」 京太郎「おう、オリンピック以来だったか? 相変わらずのほほんとしてるな咲」 咲「むっ、それどういう意味!」 優希「……こうして戦うのはインターハイ以来だな、チャンピオン!」 照「そうだね」 優希「あの時の雪辱今こそはらす! 今度は負けないから覚悟するんだな、宮永照!」 照「今度も、負ける気はない……」ギュルルルル 京太郎「積もる話は後にしとくか……やるぞ優希!」 優希「おう、サポートは任せた京太郎!」 京太郎・優希「それと言わせてもらう……」 京太郎・優希「この試合、南場は来ない!」 【えげつないプロ雀士】 実況『さあ、今回の対局もいよいよ南3局! 一位はモブAプロ! 』 実況『次いで須賀プロと続き、モブCプロ、モブBプロが大差をつけられてラスという形になっています!』 京太郎(さて、と……そろそろやるか) 京太郎「カン」 実況『おっと、ここで須賀プロがカンをしました! しかし、これはむしろモブBプロの手牌のドラを増やしてしまっていますが……』 京太郎(モブAプロの当たり牌はたぶんこれだから握り潰して……次にやる事はと……) 京太郎「ポン」 実況『須賀プロ、鳴いてモブAプロのツモ番を飛ばしました! しかしこれで須賀プロはますます和了りにくく……』 モブBプロ「あっ……ツ、ツモ! 三倍満、6000の12000!」 実況『なんとここでモブBプロが三倍満をツモ和了りで二位に浮上! 』 実況『親被りでモブAプロは三位転落、須賀プロが棚ぼたで一位に浮上しました!』 モブAプロ(くそっ、須賀プロがカンしなけりゃここまでの痛手にはならなかったのに……!) 京太郎「……」 モブCプロ(というか、須賀プロがさっき鳴かなかったらモブBプロはツモれなかった……やばくねこれ) モブBプロ(やった、二位浮上! このまま須賀プロをまくってやる!) 京太郎「ん、ツモ。 300、500」 モブBプロ「んなあっ!?」 モブAプロ「おう……」 モブCプロ「やられた……」 実況『し、試合終了! なんと棚ぼた一位だった須賀プロが最後にゴミ手を和了ってそのまま逃げきりましたー!』 京太郎「お疲れ様でした!」 モブプロ「……お疲れ様でした」 京太郎(ふう……やっぱり東場でメチャクチャにひっかき回されたり) 京太郎(デジタルの極致で早和了りされたり、嶺上開花で責任払いさせられまくる事がない卓は楽でいいわ) 京太郎「弱い奴は弱いなりの戦いをさせてもらいますってな……おっとそろそろ麻雀教室の時間だ、急がないと!」 【こっちもえげつない】 優希「ダブルリーチ!」 実況『プロ大会東風戦部門はまさに波乱の展開となっております! 』 実況『ただいま東一局四本場、ここまで和了っているのは片岡……失礼しました』 実況『須賀優希プロただ1人! 他の面子はただひたすらに須賀プロに点棒を支払わされ続けています!』 優希「ツモ! 跳満6000オールの四本付けで、6400オール!」 実況『またもや須賀プロが和了りました! いくら宮永プロなどが参加していないとはいえこれはまさに圧倒的な戦いとなっております!』 優希「ポン、ポン!」 実況『須賀プロ、連続で中と白をポン! これは来るのか、来てしまうのかー!』 優希「ツモ、大三元。 16000オールの五本付け、16500オール!」 実況『決まったー! 須賀プロ、役満を和了って他三家をトバし、見事勝利を勝ち取りました!』 優希「ありがとうございました!」 モブプロ「」チーン 優希(やっぱり京太郎がいないと速さがちょっと落ちちゃうな……) 優希「私は、私達は咲ちゃん達みたいな魔物になれないならこうやって地道に頑張るしかない……今日も京太郎と特訓しよう」 優希「あっ、京太郎の麻雀教室が始まっちゃう! 急がないと!」 ――そして、時は経ち 京太郎「いよいよ今日か……長野県予選の解説とか緊張するなー、優希も一緒とかよけいに緊張するよ」 優希「でも一番緊張してるのは……」 京太郎「やっぱりあいつらかな?」 優希「私達、この前つい本気出しちゃったし……」 京太郎「あいつらときたら人のコンビ打ちを真似するんだもんなー、あれに焦ってつい昔みたいな事しちまった」 優希「……あの子達勝てるかな?」 京太郎「勝つさ、だけどまあ……解説する時は贔屓目なしでな?」 優希「もちろん! むしろ下手な打ち方したらお説教!」 京太郎「怖い怖い……それじゃ行くか」 優希「うん!」 実況『さあインターハイ長野県予選がいよいよ始まります!』 実況『前大会は名門風越がインターハイ過去5連覇の清澄をくだし全国へのキップを手にしたが、落ち目の清澄はどうなるのか!?』 京太郎「好き勝手言うよ……清澄は元々5連覇を始めたあの時代がすごすぎたんだ。 その後も正直あの時代には到底及ばなかった」 優希「でも今年はきっと違う。 だって今年の清澄には」 京太郎「身内びいきなしでも強い俺達の子供達がいるんだからな」 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1142.html
京太郎「おもちぶらり旅?」玄「はい!」 京太郎「おもちぶらり旅?」玄「うん!」 京太郎「おもちぶらり旅?」玄「そのとーり!」 おもちぶらり旅・番外編1
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6059.html
《初顔合わせ》 京太郎「あー……あのさ」 京太郎母「何?どうしたの?あ、もしかしてお祝いどこ行くか気になるの?」 京太郎「そうじゃないけどさ」 京太郎母「そんな気にしなくてもいいわよ!ちょっとコース予約しただけだから」 京太郎「どこ行くのさ!?」 京太郎母「だってインターハイ優勝よ?これぐらいしなくちゃ。あ、お父さんもちゃんと来るから安心して」 京太郎「って、それはどうでもいいんだけどさ……ちょっと話したいことが」 京太郎母「何?」 京太郎「彼女に会わせたいんだけど……」 京太郎母「…………」 京太郎母「あ、もしもし、先ほど予約させていただきました須賀ですけど……はい、先ほどは三人って言ったんですけど、四人でも……はい、大丈夫ですか。よろしくお願いします」 京太郎(何も聞かずにいきなり食事の席に座らせるのか……) ───────── ────── ─── 京太郎「大丈夫?理沙さん」 理沙「…………」 京太郎母「あら、ごめんなさい、遅れちゃって。えっと……理沙さんってよんでもよろしかった?」 理沙「!?」 京太郎父「おい、失礼だぞ。すみません、京太郎父です。いつも息子がお世話になってます」 理沙「……っ!」 京太郎「はい、ストップ。理沙さん人見知り激しいから落ち着いて」 理沙「だ、大丈夫!」プンスコ 京太郎「嘘。びっくりして上手く喋れてないし、手震えてるし、目泳いでるし、頬ふくらんでるし」 理沙「」シュン 京太郎「とりあえず、入ろう。こんなところで立ち止まってても仕方ないし」 京太郎母「お父さん、見て見て!京太郎ったら偉そうよ」マー 京太郎父「仕方ないだろ、母さん。京太郎だってかっこつけたい年頃なんだ」 京太郎「い・い・か・ら、入れーーっ!!!」 京太郎母「それで、私今気付いちゃったんだけど、野依プロじゃない?雀士の」 京太郎父「おお!テレビで何回も見たことあると思った」ポン 京太郎母「ちょちょ!なんで話さなかったのよ!」 京太郎「聞かれなかったし、ていうか話す前にホテルに帰っちゃったし会った時でいいかなって」 理沙「…………っ!ぇ、えと……ふ、不束者ですがよろしくお願いします!」 京太郎「なんか色々早いよ!挨拶すらしてないから!!」 理沙「!?」ワタワタ 京太郎母「あら、テレビで見たとおりの性格だわ」 京太郎父「うむ、むしろ想像以上だな」 理沙「……す、すみま「カワイイ~!!」!?」 京太郎母「すっごく可愛いわねー。娘にしたいくらい」 京太郎父「娘同然になるんだよ、母さん」 京太郎母「あら、そうだったわー」オッホッホ 理沙「!?!?」 京太郎(駄目だ、止まんないよ、この馬鹿親) 京太郎「ていうかまだ結婚出来ないから」 京太郎母「あら、そうだったわね。ごめんなさいねー理沙ちゃん。この子早生まれだから一年と半年も待たせちゃうわ」 京太郎父「甲斐性のないやつだ」 京太郎「え?俺の所為?ちがくね?」 京太郎「ていうかいいの?自分で言うのなんだけど結構歳離れてるし、ていうか俺が働きはじめてからちょっと経ってからのがいいと思うんだけど」 京太郎父「俺の知り合いなんか二十離れてるのに結婚したし問題無い。金が心配なら支度金をいくらでもやる」 京太郎母「年の差なんてわかってて付き合ってるんじゃないの?」 京太郎「そうだけどさ」 京太郎母「それに、もう決めてるんでしょ。なら私達から言うことは何もないわ」 京太郎「母さん……!」 京太郎母「それにこんなに可愛い娘が出来るのよ!反対するわけないじゃない!理沙ちゃん、後で買い物しましょう!」ハァハァ 理沙「!?!?!?」 京太郎「母さん……」 ───────── ────── ─── 京太郎母「それじゃぁーね~」フリフリ 京太郎「……大丈夫?」 理沙「…………」コクリ 京太郎「まったく、あの二人は……」 理沙「……良い両親」 京太郎「あんなに振り回されてたのに?」 理沙「よろしくって」 理沙「頑張りすぎるからって」 理沙「……よくわかってる」 京太郎「……」 理沙「今日は泊まる。だから……」 ギュ 理沙「帰ろう」 京太郎「……うん。一緒に帰ろう」 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6060.html
《つい出ちゃった》 理沙「ただいま」 京太郎「おかえりー」 理沙「!」クンクン 京太郎「あ、気付いた?良い匂いしてるだろ」 理沙「炊き込みごはん!」 京太郎「正解!少しだけ工夫してるけどな」 理沙「?」 京太郎「ささ、荷物を置いて早くご飯を食べようぜ」 理沙「」コクリ 京太郎「それじゃ出すぞ……」 理沙「」ゴクリ 京太郎「どうぞ」コト 理沙「ふぁぁぁ」 京太郎「生姜とごぼうの炊き込みご飯だ。生姜は細切りにしてあるから食感も楽しめるしアクセントにもなるんだよ」 京太郎「それからメインは鳥の照り焼き。あとほうれん草のおひたしも用意してる」 理沙「和風!」 京太郎「結構良い感じに出来たと思うぜ!」 理沙「……このほぐしてるの」 京太郎「お、いいところに気付いてくれた」 理沙「?」 京太郎「そのほぐした鳥の照り焼きはご飯半分食べたら乗っけて」 京太郎「で、これをかけるんですよ」ゴト 理沙「……!出汁!」 京太郎「そう、出汁。出汁に昆布茶の粉末を溶かしたものだ。わさびもちょっと入れたら美味しいだろうな。もちろんのりも用意済み」 京太郎「……理沙さん、顔が緩んでるぜ」ニヤ 理沙「」ハッ 京太郎「さぁ召し上がれ」 理沙「」ハグハグ 京太郎「んー!やっぱ生姜入れたの正解だぜ。炊き込みご飯の味付け自体は薄めにしたから鳥の照り焼きと味が喧嘩しあうこともないし」 理沙「おひたしもいい感じ」 京太郎「あー、やっぱ和食最高だな」 京太郎「あ、半分食べた?んじゃのっけてのっけて……で、この出汁を」トポトポ 京太郎「ほいどうぞ」 理沙「……ジュルジュル……!」 理沙「しんけん美味しい!」 京太郎「しんけん?」 理沙「!?」カァ 京太郎「あぁ!そういえば理沙さん大分県出身だったな」ポン 京太郎「他に大分の方言ってどんなのがあるんだ?」ワクワク 理沙「……」 ズイ 京太郎「?」 理沙「きょ、京太郎んこと……好いちょるよ」 京太郎「…………」 理沙「言ったけん……京太郎?」 京太郎「…………ぅ」 理沙「?」 京太郎「方言最高!」 理沙「!?」ビクッ 京太郎「可愛いよ!理沙さん可愛すぎ!」 理沙「」カァァ 京太郎「もっかい!もっかいお願い!」 理沙「もう言わない!」 京太郎「そんなー」ショボン 京太郎「……駄目?」 理沙「言わない」プイ 京太郎「残念……理沙さん」 京太郎「俺も理沙さんのこと大好きだぜ」ニコ 京太郎「さ、ごはん食べようぜ。うわっ、ちょっとふやけちゃってるよ」 京太郎「ん?理沙さん? お~~い」 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4329.html
―部室― 京太郎「今日はいい天気ですねー」 豊音「ねー」 バァン!! 豊音「ふぇっ!?」 京太郎「な、なんだ!?」 白望「おっはよー!!」 京太郎「ぇ……」 豊音「……」 白望「HAHAHA、あいさつくらい返さないとダメじゃないか!」 白望「そんなんじゃ一日曇っちゃうんだ☆ZE」 京太郎「きょ、今日はやけに…元気、ですね?」 白望「人間元気が一番なんだよ!」ビシ 京太郎(ちょ、なんなんですかこれ!?)ヒソヒソ 豊音(わ、分からないよ!こんなシロ見たことない!)ヒソヒソ 白望「そうだ!曇った気分を晴らすためにサッカーでもしようか!」 京太郎「え、サッカーですか…?」 白望「おう!さ、行こうか!」ガシ 京太郎「わっわっ、ちょ…」ズルズル 豊音「き、気持ち悪い…」 ―グラウンド― 白望「やっほー」ズルズル 純「え、俺?」 白望「そそ、一緒にサッカーしない?」 純「おう、いいぜ」 純「ところで、その後ろのは?」 白望「ん、後輩」 京太郎「あ、ども」 純「あ、てめ!この間は良くも…!」 京太郎「やーやーあれはまぁ正々堂々の勝負だったので…」 純「よーし、ほんじゃ今回はサッカー勝負と行こうぜ!」 白望「え、何?二人には因縁でもあるの!?」 白望「よし、それじゃあ対決でもしようか!」 京太郎「え、マジすか…?」 純「へへ、こないだの借りを返してやるぜ…!」 そうして、何故か活発なシロさんのお陰で 俺たちは友情を深めることが出来たのであった… めでたしめでたし 豊音「え、シロはあのままなのおおおおおおおおお!?」 カン